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本当に大切なもの

セカンドサークルのライブがおわりました。
いつになく胸が熱くなっています。

ロスタイムライフを研究した日々。
僕にとって初めての試み。
稽古でのトライ&エラー。
ジャンル研究を始めて、その楽しさと難しさ両面を骨身にしみて感じることになりました。

稽古は手探り状態の中でなかなか光明が見えない。
映像作品を舞台に落とし込む、しかも即興。
あれこれ考え、動いてみながらやっても散々な結果。
稽古場は重い空気に包まれていました。

本番まで時間がない、不安がなかったと言えば嘘になる。
それでも『いけるんじゃないか』とどこかで確信があったのも事実です。
それは先の見えない未知へのチャレンジを、みんなが諦めずに挑み続けていたから。

ロスタイムライフという作品への想いと、みんなとなら何とかなるという想いがあるから、未知へのチャレンジに希望を見出せたんだと思います。

そして本番。
予想や不安を消し飛ばすくらい夢中で走り続けた90分。
気がついたらそこにはかけがえのないドラマが生まれていました。

僕は死神という第三者のポジションで人生の最後を迎える母と家族の物語を1番近くで見ていて、人生の儚さと強さと美しさに胸が熱くなりました。

最後に僕が言ったセリフ。
『急いでください。向こうでお待ちの方がいらっしゃいますから。少し怒ってるみたいですけど』

これは旅立つ彼女への死神からのプレゼントだったんだと思います。
彼女の最後の時間を共に寄添い、ずっと見てきたから。

この作品をやれて本当によかった。
もっともっとたくさんの方に観ていただきたい作品だったと思っています。
だからまたいつの日か、再びやりたい!
更なる研究・研鑽を重ねて、またお目にかけたいと思います。
皆さんどうぞお楽しみに!!

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