難易度SS「雨のキャンプ運営」を越えて
私はよくイベントを主催する。
これまで音楽フェスを始め、
料理、お酒、ゲーム、ヨガ、
茶摘み、トークショーなど
様々なイベントを運営してきた。
イベントを主催するのは
驚くほど苦悩が多いけれど、
その分、得るものや感動は大きい。
今回は「人生史上、最難関だったのでは?」と
思うほど、苦労した先日のキャンプイベント
「TAKUHI CAMP」の話をしたい。
このイベント、
ハッキリ言って、半端なかった笑
だからこそ、高い経験値を得られた。
ちなみに結論から言うと、
イベントは無事成功し、
参加者の方々には大いに楽しんで頂けた。
それも踏まえた上で
「難易度SS」だと断言できる
緊迫感のある運営の全てを
「10コのハードル」を発表しながら、
お届けする。
リアルな話は
イベント主催者、必見かも!?
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◆イベントについて
7/13,14「TAKUHI CAMP」を開催した。
TAKUHIとは「都会と地方を焚火で繋ぐ」をコンセプトに5月から始動したプロジェクト。地方から薪を提供してもらう中で、その土地のことを知るキッカケを作る。そして、都内と地方で交互に焚火を行い、実際に足を運んでもらって地方創生を目指す。
今回は地方のターンということで、
相模原の青根を会場とし、
初のキャンプイベントを行った。
参加者は親子連れも多く
関係者を含めると、
大人29名、子ども9名
計38名という大所帯。
コンテンツは盛りだくさんで
流しそうめん、薪割り、ジャガイモ掘り、
焚き火、カレー、天体観測、キャンプなど
自然を大満喫出来る贅沢なイベントだ。
ただ1つ最大の難点は、
そう、天気が雨だったこと。
キャンプ × 雨 =
・・・
・・・
では、いよいよ
「10コのハードル」を発表する。
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◆難易度SS:10コのハードル
①イベントの自由度
このイベント、なんといっても自由度が高い。
テント持参の人がいれば、手ぶらの人もいる。
寝袋も同じく、人によってまちまち。
アクセスに関しても車か電車。
泊りの人、日帰りの人、
温泉に行く人、行かない人。
パターンが多すぎる。
今、考えれば、判断が複雑になるので
選択肢は絞るべきだったのだが、
初のキャンプイベントだということで
どこにどの程度、需要があるのか分からず
風呂敷を広げた形で進行した。
これが原因で、やり取りが倍増し、
難易度が激的に上がった笑。
②アクセスの厳しさ
会場の青根には駅はなく、
最寄りは片道30分かかる藤野駅。
タクシーだとかなりの金額が発生する。
ということで、電車で来る人は送迎した。
ただし、送迎人数は11人。
車3台でピックアップする必要がある。
ちなみに温泉も厄介な場所にあり、
会場、駅、バス停、全てから遠い。
結果、イベント後に温泉に行って帰るルートは
・「会場」→(車)→「温泉」
・「温泉」→(タクシー)→「バス停」→(バス)→「藤野駅」
というカオスなものになった。
さらにタクシーは予約しないと来ない。
田舎を舐めんなよ?
ということで、難易度、急上昇!
③準備物のボリューム
今回、テント4つは運営から貸出。
さらに雨除けのワンタッチテント。
テーブル、椅子、タープなど、
全てを車で持って行く必要がある。
夜逃げだろうかと思うほど、車内は満杯。
帰りはこれが雨で濡れるもんだから、
もうそれは地獄。
そんな時、
救世主の如く助けてくれたのが、小出くん。
彼は今後、鹿沼とTAKUHIを
繋げてくれるキーパーソン。
今回、彼は参加者の送迎も
快く引き受けてくれて、
本当に力を貸してくれた。
彼のおかげでイベントが成立したと
言っても過言ではない。
この感謝の気持ちは鹿沼に返します。
ということで、
荷物の多さで、難易度アップ。
④多拠点の会場
当初、想定していた場所が急遽使えなくなり、
焚火とキャンプの会場が離れることになった。
これは地味に大変なことで、
人や荷物の確認に時間がかかり
一気に難しくなる。
場所自体は徒歩3分程度なのだが、
車では遠回りする必要があったりと辛かった。
ということで
地味に難易度アップ!
⑤読めない天気
これも厳しかった。
山の天候は逐一変化していき、
ネットの天気予報も当たらない。
その中、多くの参加者の動きをリードし、
スケジュールを判断しなければならない。
拠点が多く、
参加者の様子を把握しにくい状況で
テント設営、料理、焚火などの
タイミングを考えるのは中々痺れた笑
有無を言わさず、難易度アップ!
⑥地元の方との連携
今回、青根に関わっている大学生に、
間を取り持ってもらい連携を図った。
ただ大学生もプロではないので、
この複雑なイベントの共有や
ディレクションに苦戦していた。
本来、近場であれば
当日までに何度か現地に入り、
サポート出来るのだが、
青根に通うことは出来ないので、
どうしても任せる形になる。
これは本質的な問題で、
地元の方々と連携を取る上で、
間でディレクションを取る
キーパーソンは欠かせない。
彼らの負担を認識しつつ、
こちらがどの程度アプローチ出来るか、
次回以降はもっと工夫したい。
ちなみに青根の方々は皆優しく、
ご飯を用意してくれたり、
楽しい自然体験を提供してくれた。
ものづくりが得意で、鍋の蓋やテントなどを
即席で作っていたのは驚きだった。
強い連携がマストになるため
難易度アップ!
⑦視察回数
地元の連携と関連するが、
会場の設備や状況を
すぐに確認出来ないのは中々ハード。
地方でのイベントは安易には出来ない。
難易度アップ!
⑧参加者の幅広さ
今回のキャンプは、家族連れ、女性2組、
ソロの男性と、参加者の幅が広かった。
そのため、彼ら彼女らのニーズを
汲み取るのが難しかった。
またキャンプ経験の差も大きく、
想定外の自体が発生したりした。
結果としては、
参加者の方々が良い人ばかりだったので、
今回は大きな問題にならなかったが、
場合によっては
色々と考える必要があると感じた。
ということで、少し難易度アップ!
⑨スタッフの少なさ
多けりゃ良いって問題ではないが、
規模に対して運営メンバーが少なかった。
とはいえ、常に変化するイベントのため、
スタッフを増やすと
逆に難易度が上がる可能性もある。
ここは様子見だけど、
物量に対して人が少なかったので
シンプルに難易度アップ!
⑩イベントの長さ
この9コのハードルを抱えながら、
2日間やり切るというのは、
頭と体をフルに使い続けるので、
想像絶する覚悟が必要だ笑
気づけば、厳しい会社の企業研修なのか?
と思うほどの代物になっていた。
イベント時間が長いと大変。
当たり前に難易度アップ!
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長かったが10コのハードルを伝え切った。
読者の方々も何だか疲れたのではないだろうか。
恐らくこんな顔になっていると思う。
以上!と言いたいのだが、
最後に追い打ちをかけるかの様に
メテオが飛んでくる。
体力を使い果たした状況で
裏ボスいたんかよ、状態。
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◆最後の難関
深夜の大雨
〜 MIDNIGHT DEATH RAIN 〜
深夜2時ごろ、
疲れ果てて寝ていたら
大学生に叩き起こされる。
テントが水没しています!!
寝起きの私の頭は
それを認識しない。
テントが水没してるんです!!
すい、ぼつ?
あ、浸水のことか、、なんだ。
えっ!?浸水!?
いきなり目が覚める。
ここでエヴァンゲリオンの
使徒襲来のBGM。
デン、デン、デン、デン、デンデン
外を見ると、絶望感を覚える大雨。
雨は降るのは想定内だが、
予報にはなかった、どしゃ降りだ。
テントを立てていた校庭は
綺麗に水浸し。ウユニ塩湖の様。
いや、そんなことを言ってる状況ではない。
急いで浸水しているテント
1つ1つに駆け寄る。
大丈夫ですか?
無事ですか?
・
・
・
大丈夫です!
安堵と共に、
申し訳ない気持ちが溢れてきた。
その後、宿泊者を1人ずつ、
自治会館に避難させる。
もはや災害である。
最終的に自治会館に
30人ほどが集結して寝ている光景。
現実逃避したいのか
上手く焦点が合わない。
とりあえず、
無事で良かった。
ただ、その雨の中でも
テント宿泊したいと言う方々もいて、
その人たちの安全が常に気にかかる。
結局、安心して眠れず
朝の5時前ぐらいには様子を見たり、
濡れたテントを畳むことにした。
余談だが、
雨の中、くたびれたレインコートを着て
重いテントをビニール袋に詰める様は
もはや殺人鬼そのものである。
その後、夜明けには雨が止み、
ありがたいことに
何とかイベントは続行できた。
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以上、
これが「難易度SS」と言える所以である。
念のため、誤解を生まない様に言うと
全て踏まえて、大変だからこそ、
心から充実した楽しいイベントになった。
参加者の笑顔が見れたら
開催して良かったなと思えた。
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◆最後に
前線に立ち、
全責任を抱えながら突き進む。
どの程度、踏み込むかで
成長率はまるで違う。
今回の学びはまとめきれないほど多く、
レベルアップの音が鳴り響いていた。
この記事ではイベントは難しいと
恐怖心を植え付けたい訳でもなければ、
上手く回したぜとドヤりたい訳ではない。
イベントは生き物だ。
1人の力ではどうにもならない。
皆で作り上げていく
その過程が一番面白い。
ゲストとホストがハッキリしたものより
入り混じって超えていく方が感動は大きい。
さらに「冒険は楽しい」と思う人が
少しでも増えて欲しい。
リスクを承知の上で
飛び込んだ先に面白い世界が待っている。
長かったけれど、今日は以上!
ちなみに週1noteのメンバーのつかぴも
来てくれてnoteに書いてくれました!
次回のTAKUHIは8/17,18と8/24,25の
なんと2週連続で開催します!
詳しくはこちら!
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さらに7/31(水)に「Like Bar」という
イベントを開催します!
是非チェックしてみて下さい!
「#週1note」という企画も実施中!
自己紹介のnoteも、もしお時間あれば。
"楽しい"をつくっていきます。