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子供と一緒にジョギング(ハードローペン?)

子供たちは今日から今年第二回目のオンラインスクールになった。というのもオランダでは今週月曜日の夜に政府からの発表があり、火曜日からまたまたロックダウンが始まったからだ。学校は次の日の火曜日が通学最後になりお友達と直接”楽しいクリスマスと新年を!”と挨拶が出来良かったと思う。水曜日は学校の先生たちの準備もあってかお休み。で、今日からオンラインスクールがスタート。火曜日からお店はスーパーと病院以外は一応”全部閉まっている。不要不急の外出も辞めましょう。お客を呼ぶのも一日一回だけ最高2人まで。ただしクリスマスと大みそかの日だけは最高3人までと一人増た。と言う事になり、うちも含め多くの人たちがこれから5週間いろんな予定変更を強いられている。

学校の先生もこういう状況をどうにか無事に乗り切るために色々考えて下さっている。子供たちの学校の体育の先生は特別なアプリを生徒たちにインストールさせて週に数日15分間ジョギングするように言った。ちゃんとやっている事が証明できるようにそのアプリによっていつどの場所をどんな感じで走ったか記録できるようになっているもちろん先生もチェックできるからズルは出来ない。(笑) 大したもんです。

うちの末っ子14歳は私と違ってしないといけない事はなんでもすぐにする子なので、その課題が出た直後に今からジョギングして来ると言って出かけようとするので、ちょうど私も朝散歩に出ようと思っていたのでママも一緒に行くよと言い同行した。

ちゃんと体操服に着替えなくて良いのかと娘がいうので私はそんな必要はないと言って出たのだがそれは大きな間違いだった。

彼女は細い細いフラミンゴのような足をスポーツレギングでまとい上は一応トレーナーと冬ジャケットを着ている。私は念のために彼女の毛糸の帽子も持って、ダウンジャケットに手袋、毛糸の帽子、マフラーで外に出た。

大体オランダ語でハードローペン(ハードはそのままハード、ローペンは歩く)をしないといけないと言ったので私は両手を振ってしっかり歩くやつだと思っていた。そしたらいきなり外に出たら末っ子は走り出した。ここで一言いたい。私は散歩は好きだけどジョギングは大の苦手なのだ。

話が違う!と私が叫び説明するとする、いや確かに先生はこうしろと言って見本を見せてくれたと言って譲らない。わたしはそれじゃあジョギングじゃないかと言ったけどいやこれがハードローペンだと先生が言ったと言い張るしもうしょうがないので私も14歳の後に続いて走った。二人とも走った事ないからすぐに息が尽きて止まった。携帯電話のアプリをチェックするとなんとたった12メートルしか走っていない。思わず情けなくて笑った。これじゃあいくら何でもいけないよなと次は速度をゆるくしてもっと長く走った。

やれば出来るもので結構長く次に息切れして止まるまで走れたが、次に出てきた問題はこの服装では暑い!と言う事だ。最初に手袋を外し、その後に毛糸の帽子を脱ぎ、その次にマフラーを取り、それでも暑くてジャケットをオープンにしたが暑くてたまらないのでとうとうジャケットも脱いだ。

ここで私はやっとわかりました。なぜ、ちまたでジョギングをしていた人がみなさん驚くほど薄着で真冬でも走っているのか。私はいつもジョギングをしている人達と道ですれ違うたびに寒いのに大丈夫かなあ?物好きだなあと思っていました。あの服装には理由があったのですね!スポーツ服を着て走って居れば周りは人は”お~スポーツされとるんですなあ~健康的ですなあ”としか思わないだろう。でも今回普通の服それもミントグリーンのタートルネックのセーターにダークジーンズをはいた50代のおばさんが茶色のダウンジャケット、マフラー帽子手袋一式もって道を走っているのを見れば、”いったい何をやってるんだ、ジャケットも着ねえで一生懸命に走って急いでどこさ行ってるだ?”と滑稽に思っただろう。あ~本当に良い勉強になりました。次からはちゃんとスポーツ服に着替えていく事にします。

どうにか無事に帰宅したら有難い事にオランダはうちも含め全室セントラルヒーティングの暖房なので、まあ温かい事温かい事。15分外で走った分暑くて汗が出たので私はたまらなくて上はシミーズ以外全部脱ぎソックスも脱ぎ本当はパンツ一丁になりたかったけどそれは辞めといて、私はソファーにひっくり返りました。

そうしていたら次女16歳がどうだったかと言って様子を聞きに来たのでハードローペンのはずなのにジョギングになったと言ってジェスチャーをして違いを説明したら、次女まで”いやハードローペンとはこうだ”とジョギングの真似をし、末っ子もそれにいつの間にか加わって”お姉ちゃんそうだよね、こうするんだって先生が言ったと言ってもママ違うって言い張るんだよ”と女三人でリビングルームでじったんバッタンやっていったい何をやっているのだ状態になりました。終わり。

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