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東京は生きてる。〜小沢健二 春の空気に虹をかけ〜

東京へ行ってきました。
最も敬愛するアーティストである小沢健二さんのコンサートを見に。


小沢さんのコンサートは、観客も全員参加できるショーのようだといつも思います。今回は特に、豪華36人編成ファンクバンドということで、それはそれは凄かったです。

服部隆之さんの指揮するオーケストラ、ホーンの方々、オルガン奏者などなど、小沢くんをはじめ36人の演奏が一体となってぐわーーーーーーーーっとぐわーーーーーーっと興奮を高め、お客さんを巻き込んで会場がぐわングワンと高みへと押し上げられるような高揚感!

そしてまた、超絶楽しそうに駆け足しながら歌う小沢くんの姿に、ついつい自分の体も揺れ揺れ!


思いのほか小沢くんがよく見えました。

国際フォーラム二階席真ん中くらいだったので、あんまり見えないだろうと諦めていたけど、国際フォーラムは座席の傾斜が大きく、ステージよりも天井の方が近いような私の場所からでも見晴らしがよかった。

照明の加減によっては、まるですぐそこに小沢くんがいるかのように浮かび上がり、見えなくて地団駄踏むこともない、それはもうハッピーな時間でした!

浮かび上がって見えたのは、私の気持ちと集中のせいかもしれないけど。

楽しかったなぁ。

わざわざ東京まで来たんだし、次はまたいつになるかわからないんだし、と思って、普段はなかなか自分を解放できない私だけど、今回ばかりは解き放って、心のままに音楽に身を委ねました。

演奏してる本人が心底楽しんで解放しているのがわかるので、観ている方もつられたり安心したりして、自分を解放できるんだろうな。自分を解放、、、私の永遠のテーマだわ。

いつもこう、、振り切れない自分がいて、解き放てない自分がいるので、これを解き放つことができたら人生あと3割増しくらいで楽しくなると思うんだけどね。きっと今生で乗り越えるべきテーマなんだわ。


なんて、辛気臭い自分の話はこのくらいにして、
久しぶりの東京の話を少し。


東京にはこれまで10年ほど住んでいました。
福岡に移り住んでもう8年くらい経つけど、その間も2年くらいは月一で東京へ行っていました。飛行機で東京の街に到着する時、空から見る東京の街がとても好きでした。

特に羽田空港。
大都会の景色と東京タワーが眼下に見え、沢山の車や電車が行き交うのが見え、それはまるでジオラマのようでもあるのだけど、ここに生きて活動している人たちの息遣いが聞こえて来るようで、なんだかドキドキしたものです。

行き交う車、電車、人、動いている東京が、ドクドクする心臓と体を巡る血液みたいで、ああ、東京は生きてる、この人たちが東京の一部となり東京を動かしてる、日本を、世界を動かしているんだと思うと、私の心臓もドクドクするようでした。

これからこの街に私も降り立ち、この東京ラインの一部になるんだと、少し誇らしい気持ち。


一方、成田空港に到着する時は、海と田園風景が広がり、のどかにゴルフをする人たちなんかが見え、東京に来たんだ!って感じは全然無いのだけど、あの田園風景も私はわりと好きでした。

季節によって田んぼの色が変わり、冬は茶色、時には白くなり、夏は緑、秋は稲穂の薄茶色。

そして私は、春の田んぼが一番好きでした。もうすぐ田植えをする5月頃、どの田んぼにも水がはられ、ピカッとキラキラ空を映して輝いていて。

広大な田園風景が大きな水鏡になり、その側で田植えの準備に忙しく作業をしている人がいて。

いよいよお米作りが始まる。
また気の抜けない日々がやってくる。
今日のために準備をしてきた農家のおじさん。さあ始まるぞっていう秘めたエネルギーが感じられる。


久しぶりの東京。
時間がなくて大してどこにも行けなかったけど、10年ぶりくらいに国際フォーラムへ行き、ちょっとだけ東京駅周辺の雰囲気を味わった。日比谷、有楽町、東京、大手町。

職場のあった日本橋、会社帰りによく行った銀座あたりまで歩いて行けそうな気持ちのいい夜だった。小沢くんのコンサートの余韻に浸りながら、懐かしい街を訪ねたかったけど、ライブで飛び跳ね過ぎて、もう脚が無理だと言ってた。笑

仕方ない、またいつか。
懐かしむのは歳のせいかしら?


さあ、
そろそろ搭乗案内が始まったので、福岡に帰ります。
また近いうちに行けるといいな、東京。
今度はもう少しゆっくりできたら…。

ありがとうございます!創作の力と糧に!