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旅忘録.7 ~香川~

5月のことになりますが、香川県にある金毘羅神宮に行ってきました。

目的は「お待たせ!こんぴらさんの若冲展」を見るためだったのですが、もちろん金毘羅さんにもご挨拶をさせて頂きましたよ。

金毘羅神宮の御本宮までの階段は785段あるのですが、今回は一番下からではなく、350段ほどショートカットして大門から登りました。

大門

御本宮に向かう途中にある旭社の緻密な彫刻や装飾がとにかく美しいです。

旭社
旭社上層の屋根裏
御本宮

展望台からの見晴らしは壮観で、讃岐富士まで見えました。

御本宮の脇道から奥宮に向かいます。
この時までは、まだ余裕があったんです(笑)

奥宮への道は、階段はなだらかで、用いられている石も形は整えられているのですがとにかく長く感じました。

5~10段上ったら広い平坦な場所があって、また5~10段。
また平坦な場所があって、また5~10段という繰り返しなんです。
そして時折現れる数十段の階段。。。

途中にある白峯神社では、青紅葉と朱の組み合わせがとにかく美しく、時間を忘れそうになります。

白峯神社

そして辿り着いた厳魂神社。
こちらでは、金刀比羅本教の教祖である厳魂彦命が祀られています。

厳魂神社

厳魂神社の左側の断崖には天狗様とカラス天狗の彫刻も見られるのですが、この彫刻が岩と同化してしまって見つけにくい。。。
結局、社務所の方に教えて頂いてようやく発見!

天狗様とカラス天狗

金毘羅神宮の御本宮までの階段は785段。
奥社までとなると1,368段もあり、ゆっくりと歩いて行ったので御本宮から奥社までの往復で1時間くらいはかかったでしょうか。

自然の多い場所なので、これからの季節は虫よけの準備はして行かれた方がいいと思います。

本殿まで戻ってきて、太鼓を発見!!

廻廊も美しい。

お目当ての「若冲展」に行く前に、資生堂パーラーさんがされている「神椿」で一休み。
香川県の伝統菓子「おいり」や地元の醤油風味の「チュイール」が使われたパフェでエネルギー補充です。

さて、この日のメインイベントである「若冲展」ですが、一般公開している表書院と通常は非公開である奥書院に入ることが出来きました。
文化財保護の観点から内部の撮影は禁止でしたので、外観だけ。

こちらの建物も彫刻が素晴らしい!!

建物の内部も素晴らしく、お庭も緑が溢れていてとっても気持ちの良い空間でした。
お庭の池に反射した光が軒裏に揺らめいているのが美しく、縁側に座り込んだりしながら楽しませていただきました。

展示されていた伊藤若冲の「百花図」などの障壁図や、襖絵をはじめとする数々の作品も息を飲むほどに美しかったです。

お気に入りは岸岱の「群蝶図」。

今回の展示で特別だったのは、当時、これらを楽しんだ人々と同じ空間、同じ視点で作品を鑑賞するという体験が出来たという点だと思います。

作品によっては私と作品の間にガラスも無く、作品まで数十センチという距離で、作品の前で胡坐をかいたり正座をしたりして作品を鑑賞できるんです。

この様な鑑賞方法は、美術館ではなかなか叶いません。
美術館で作品の前で正座なんかしちゃってたら、職員さんに怒られちゃいますもん。

また、ガイドさんがいらっしゃってお話を聞くことが出来たので、当時の鑑賞環境と今との違い、それにより選ばれる色の違いや作品と自然と一体化させるというのはどういうことなのかということが少し理解できたように思います。


そして帰りに寄ったのは、旧金毘羅大芝居「金丸座」。

旧金毘羅大芝居「金丸座」

歌舞伎に詳しくない私でも知っているお名前もあり、テンションが上がります(笑)

こちらは天保6年(1835)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋なんだとか。
拝観は有料(500円)ですが、客席はもちろん花道や舞台にも立つことが出来ちゃうんです。

客席からの眺め
楽屋
奈落

そして、役者さんたちが使われている楽屋や舞台下の奈落にまで入っていくことが出来るんです。

これまで歌舞伎を見たことは無いのですが、舞台や花道との距離の近さにびっくり。
「この距離で歌舞伎役者さん達が見られるのであれば、歌舞伎を見てみたい」と思わされました。

案内のおじさんがいて、歌舞伎役者さんのエピソードも織り交ぜながら金丸座内を案内してくれます。

次回、歌舞伎の公演がある時はチケットを取って見に来ようと思います。
楽しみがまた増えました~♪

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