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【トラベル】プロダクトデモ in NYC

こんにちは。香りのコミュニケーターHIROです。

和の香り」(SCENT of JAPAN)がニューヨーカーにどのように映って、どのような反応を得るのか、3つの日本のブランドと5つの和精油を、実際に見て触って、嗅いでもらえる「和の香りーlook & feel」プロダクトデモをニューヨークで開催した。

もともと開催しようとしていた会場が使えなくなり、急遽、会場探しをしなければならないというハプニングもあり。なんとか告知を出した結果、35名の方々に登録いただいたが、当日は生憎の雨。ニューヨークでは雨が降ると出てこない。当日、来場くださった方からも慰めの言葉があり、10名ほどのすでに海外の香水ブランドのアメリカ展開を成功されている業界関係者から消費者まで十分なインサイトを得ることができた。。

参画いただいたブランドさんの詳細は控えますが、海外市場を見て商品開発をしていたか否かは瞬時に分かる。この件はある程度予想はついていた。

約2年前(もうすぐ!)に拠点を日本に移した時から感じていたことですが、ものづくり大国日本はプロダクトアウトが多い!マーケットインといって市場に必要なもの、合うものを開発するより、特にニッチなブランドほどその傾向に陥りがちですが、自分の思いが強く、それをベースに作り上げたものをそのまま海外へ持っていく傾向があります。

香りではないですが、ユニクロの米国展開。今でこそ、グローバルサクセスを手に入れた日本が誇るアパレルブランドですが、ニューヨークのフラッグシップ店(訳あって、オープニングスタッフをしていました)の開店時、かなり壮大な計画を立てており、確か1年以内に全米に100店舗だったか、200店舗だったか、(正確な数字は記憶していないのですが)展開というプランをお持ちでした。ところが実際は苦戦。五番街にある世界旗艦店の成功が嘘のよう。ニューヨークに出店する際、中西部のアメリカ人の体型(アメリカ人の平均)に合わせてサイズを作ったのですが、ニューヨーカーは比較的スリムです。再度サイズの見直しを図ったと伺いました。

最近ですと飲食店のいきなりステーキの米国展開。米国でも手軽にステーキが食べられる文化をつくりたいと参入したところ、そのままでは浸透せず、多くを閉店させ、戦略を変更しました。

参入前に現地のマーケットリサーチや消費者リサーチをする必要が大いにあります。上述したブランドはすでに十分な資産があったかと思いますが、ニッチブランドは現地に参入してからの大きな変更は難しいかと思います。

ニューヨークの皆さんの目はかなり厳しかった。

コンセプトが伝わるか、使い心地が良いか、香りが良いかなど。ニューヨークという恐らく世界で一番忙しく、エッジ―な消費者が直観的に理解できるコンセプトが重要だと再確認。ニューヨークでバずれば、他の地域、他の国でもバズりやすい。それを彼らも知っている。

和精油

一方、和精油。基本情報が欠如していると嗅いでももらえない。香りがあるだけでは、スタートラインに立てないということ。

和の香りの素晴らしさを伝えたい。

だけでは香りは売れない。

ここでいう基本情報とは、生産量、持続性、さらには可能なアプリケーション方法。私が業界関係者だからではなく、このようなプロダクトデモに来るニューヨーカーは具体的にこれを使って自分に何ができるか目的意識を持ってくる。時間を効率よく使うたいのだ。恐らく日本では純粋に香りが好きな方々も来場するだろう。今回は、ニューヨーカーの反応を見るということが趣旨ではあったので、今後の和精油生産者や流通者への課題が明確になった。

展示した和精油の中で鎌倉杉とシークワーサの香りに対する反応は最高でした。プレゼンテーション in NYCにも書きましたが、Phoenix BotanicalsのIrina Adamは鎌倉杉をすぐにでも使いたいと。同時期に別のニューヨークのブランドからもお問い合わせがあったよう。

日本から世界へ、「和の香り」の可能性を確信!

今日も香り満ち溢れる素敵な一日を!

お読みいただきありがとうございます!香り(嗅覚)の世界は徐々に注目を集め始めていますが、まだ多くの方々には未知の領域です。試行錯誤中ですが、スキをクリックしてくださったり、シェア・コメントなどいただけたらとても嬉しいです。