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検察の「黙秘するなら接見禁止、保釈させない」を裁判所が追認。「人質司法サバイバー国会」報告(第2回)(赤澤竜也)


- 弁護士 市川 寛(@imarockcaster42)さん / X https://twitter.com/imarockcaster42
  • Xユーザーの弁護士 市川 寛さん: 「検察の「黙秘するなら接見禁止、保釈させない」を裁判所が追認。「人質司法サバイバー国会」報告(第2回)(赤澤竜也) #Yahooニュース https://t.co/v0XBAaROnz 昔は、接見禁止にした被疑者が、何かのはずみで同房者に自白しないかと期待して、同房者を取り調べたりといった捜査手法もありましたね」 / X https://twitter.com/imarockcaster42/status/1726882603243057231


世界に例を見ない人権無視の「接見禁止」制度
赤阪さんの言葉に戻ろう。
「起訴されたあと、拘置所に移されます。独房です。そして接見禁止。わたしの場合は黙秘をしていたことで、捜査機関に情報はほとんどなく、状況証拠だけでした。子どもが出血したという事実だけで、証拠はない。わたしがなにも言わないから家族と口裏合わせができるということで、家族との接見を禁止されました」
「拘置所のなかから家族に手紙を書いても接見禁止だと直接だせなくて、弁護士を介して渡す。裁判所の許可をもらってから送達するので、結局往復に2週間くらいかかるんですね。子どもが病気にかかったと聞いて手紙を書いても、返事が来るのは2週間後で、すでに症状は変わってしまっている。一所懸命書くんですけれども、直接連絡を取り合えないことが辛かったです」
「わたしが逮捕されたとき、娘はまだ3歳でしたが、家族みんなで会えたのは保育所を卒園するときで、5歳になっていました」
赤阪さんは逮捕・勾留されただけではなかった。接見禁止といって、一番大切な家族と面会することはもちろん、手紙のやり取りすら禁じられる措置が命じられたのである。実はこの国で逮捕・勾留された人のうちの約4割がこのような状態におかれてしまうのだ。

高野隆弁護士は著書『人質司法』のなかで、「わたしの知る限り、家族との面会を含めあらゆる社会的なコミュニケーションを一律に禁止することを認めている国は、日本以外に存在しません」と綴っている。
わたしたちはそういう国に住んでいるのである。

赤澤竜也作家 編集者
11/21(火) 16:46
写真家、映画監督の赤阪友昭さん。近作に映画「銀鏡 SHIROMI」。撮影:西愛礼

安倍さん、なぜ『嘘』つくんですか!?
森友事件の籠池泰典氏が、初めて明かす衝撃の事実。
500ページに及ぶ独白の記録を2月19日に迫る地裁判決を前に緊急出版!
日本中を巻き込み、過去類例を見ない一大疑獄へと発展した「森友事件」。
総理夫人との密接な関係、不可解な国有地の割引売却、公文書の改ざん、担当者の自殺――数々の疑惑を残したまま、事件発生から早3年が経とうとしている。
その間、絶えず密着取材を続けてきた赤澤竜也氏は籠池氏の本心を聞き出すことに成功。
300日に及ぶ過酷な拘置所生活の実態や、昭恵夫人からかかってきた電話の中身、「身を隠せ」と指示した財務省の思惑、「日本会議」と「生長の家」との因縁、自殺した近畿財務局職員との知られざる交流など、森友事件の数々の「謎」に光を当て、その全貌を明らかにする。
本書目次より
第一章 天国と地獄 すべてはあの日から始まった
「大阪の国有地 学校法人に売却」。2017年2月9日の報道を機に森友事件が勃発。連日メディアが殺到する中、籠池氏のもとに「身を隠してほしい」と告げる電話が……。
第二章 遠足気分の証人喚問と粘着的な特捜ガサ入れ
爆弾を投下した証人喚問。過酷な特捜部のガサ入れ。100万円返却での失態。秋葉原での安倍政権との対峙――息のつく暇もなく降りかかる騒動の裏で籠池氏は何を思ったのか。
第三章 特捜検事は「すべてを告白して新たな人生を歩め」と言った
「自白しても起訴、せずとも起訴」。睨みを効かせる堀木検事を前に、黙秘を貫く籠池氏。当時、籠池氏が綴った「被疑者ノート」をもとに、事情聴取の内容を如実に再現する。
第四章 夏は灼熱、冬は極寒の拘置所生活
毎日2回の事情聴取、家族との接見禁止、体重増加と痛風の再発、寂しすぎる年越し……300日に及ぶ過酷な拘置所生活の内情を籠池氏が初めて明かす。



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