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わかりやすいとは何か その③「カラーリング」

わかりやすいとは何か、どういう状態を指すのか。

わかりやすいと感じる現象・状態をひとつずつ確認していくシリーズ。

第3弾は「カラーリング」

上部は黒色の標識、下部は赤色の標識。

色をつかって情報を伝える場合、その場の状況や社会的な文脈にかなり依存するので注意が必要だ。

上図の場合、下の赤い標識のほうがぱっと見たときに圧倒的に目に留まりやすい。

これは、自然界や都市などに「その表面積の大部分が真っ赤な物体」があまりないからである。

つまり、黒よりも赤のほうが背景に同化しにくく、目立たせることができるわけだ。

標識の場合、車などでスピードを出していても目に留まる必要があるので、赤や黄色などの色を使うのは効果的である。

上記のように目立たせる以外の用法では、色は「すでに共通の認識が得られている場合」に高い効果を発揮する。

例えば、信号。

全員がその色の意味を知ってるため、わざわざ「止まれ」や「進め」など書かなくても意味が伝わる。

このように、色のみで表現できると、文字やピクトグラムよりも情報の伝達速度が速く、かなり遠くからでも視認できる。

逆に、共通の認識ができていない状態で色に頼ろうとするのは危険だ。

「赤は止まれ」と誰もが知っているからこそ、そのカラーリングは意味があるのであって、共通認識がない場合は大人しく「止まれ」と文字で書いたほうがいいだろう。

色は状況によって意味が変わったり、人によっては感じ方や見え方が変わる可能性もあるので、注意して使う必要がある。

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Hironobu Takahashi

92年生まれ / フリーランス / RICHKAディレクター / モーションデザイナー / 動画、モーショングラフィックのデザイン、ディレクション / https://www.behance.net/hironobu_takahashi

情報デザインの研究

世の中に情報が多すぎる、必要な情報が手に入りにくいことが様々な問題を引き起こしていると思っています。情報を適切にデザインすることで、価値のある情報を、それを本当に必要としている人に届けることができるはず。
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