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道路標識はなぜあの形や色なのか

道路標識、交通標識は特徴的な形や色をしているものが多いが、そのデザインにはどんな意味があるのか。

Googleで画像検索してみると、形は丸やひし形、逆三角形が多く、色は赤・黄色・青が多いことがわかります。


標識は都市の景観と同化しないようにデザインされている

丸やひし形、逆三角形が多いのは、一般的な都市や自然の景観にそれらの形があまりないためでしょう。

そのため、標識が背景と同化せず、目立たせることができます。

特に、「侵入禁止」や「通行止め」などの強いメッセージを発信する標識は丸やひし形、逆三角形になっていることが多いです。

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また、中でもひし形と逆三角形はより強くひと目を引くように感じます。

これには恐らく、二つの理由があります。

一つは、底辺を下にした三角形や四角形に比べて、頂点を下にした逆三角形やひし形は、そのアンバランス感から、見る人に違和感や緊張感を感じさせるためです。

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逆に、底辺を下にした三角形や四角形は安定感・安心感を与えます。

二つ目は、通常の四角形・三角形・丸は日常の中でよく出てくる形だが、ひし形と逆三角形はまあり見覚えのあるイメージではないため。


色も同様に、都市や自然の景観に同化しないようにデザインされています。

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自然界には「その表面積の大部分が赤や黄色」のものはほとんどないため、背景に同化する可能性が低い。

そのため、強いメッセージを発信する標識は赤や黄色になっていることが多いです。

逆に、緑は自然界に多く存在する色なので、標識には向いていないでしょう。


終わりに

道路標識はサインやシンボルの中でも、そのクオリティが人の命にも関わるものです。

そのため、形・色ともに「いかにひと目を引くか」ということを計算し、デザインされていることがわかります。

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