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#全恋 マガジン vol.8 ご機嫌よう、稲田万里です。

ご機嫌よう、稲田万里です。

いよいよ秋も深まってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

あ、拙著 『全部を賭けない恋がはじまれば』が10/31に発売されます。すでにAmazonや書店予約してくださったみなさま、ありがとうございます。

この本は私がnoteで毎週日曜日に更新していた「日曜興奮更新」という連載に加え、書き下ろし一編が入った短編小説集です。

はぁ、小説を書くなんて思ってなかったです。小説は読む側だったからです。世の中には沢山の才能があります。それをずっと見てきた人生です。これからもそうです。でもそんな才能が溢れて目まぐるしい世の中に、自分の本を投入する日が来ました。

自分の名前で書くと決め、何かを覚悟し、削られて磨かれる日が来る人は少ないのかもしれません。そういうことをやらなくても幸せな人は多くいるし、本を出すことが全てではないと思っています。

作家は物語を作り、読者に感想を委ねます。そんな先が見えない仕事を自分がやり始めていることに正直驚いています。


私は普段、占い師をしています。
お客さんの未来を一緒にみるのです。そして過去に色々あった方も来て、どうやって折り合いをつけるのかを話し合います。自分よりもお客さんの人生を多く見つめるような時を過ごしていたのです。

しかし作家になるとそうはいきません。誰よりも見たくない自分を見ることになったのです。

言葉は大勢に向けなければ便利です。ずっとカッコつけられるからです。しかし大勢に向けカッコつけよう、と思った瞬間、途端に言葉は腐る気がします。

それはやらないと書き始めた時に決めました。私よりも凄い文章を書く人は沢山いる中で、なぜ私が書いてるのか、そこには私の中の怒りがあるからです。

これまで、どうしようもない人生を過ごしてきました。まだ若いじゃないか頑張れよ俺の方が私の方が辛いんだと怒られたらそうかもしれません。そんな方は今すぐ書いてみてください。怒りって消えないです。きっと私たち、ずっと怒っているんです。私はずっと怒ってるので、キリがなく一生この感情に付き合うしかないので、もう書いてしまおうと思ったんです。

そんな本が今回出ます。
恋、がテーマです。

馬鹿でどうしようもない自分が、ここまで生きてきたのは怒っていたからだと思います。怒りながら死にたくなかったんです。なぜかあきらめたくなかったんです。いつの日にか、自分が自分を形にしてくれると、事件が多い日々の中、自分勝手に孤独な中、思っていたんです。


さて、あなたの怒りってなんですか? 私は興味があります。人間にずっと付いてくるものだから。

最後に。

拙著を読んでいただけたら感想をツイートしてくださると嬉しいです。

どうぞよろしく。

恋ばっかしたいよね。

稲田万里

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