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書くことで自分と対話する

サンドイッチマンの『病院ラジオ』という番組の第3回目が、少し前になるが放送された。
たまたま情報を得て、気になったので録画しておいた。

番組の概要は、サンドイッチマンの2人が病院へ出向き、自分たちでラジオセットを組み、病院内にいる患者や家族をゲストに招き普段言えない思いに耳を傾ける。というもの。

今回2人が出向いたのは国立がん研究センター中央病院。ここには老若男女さまざまな人が入院、通院している。中でも希少ガンを診ている全国でも有数の病院なので、他では治療できずこの病院に来ている人もいる。

ぱっぱっと映し出される患者さんたちの姿に、ぎゅっと心が締め付けられてしまう。治療のため、髪の毛が抜けた子どもたちにショックを受けてしまう。どうしても“かわいそう”が出てきてしまう。

それは彼らの一面でしかないはずなのに。

印象的だったのは、26歳の女性。希少ガンのため治療中。「こう見えてありますよ。ここにありますよガン。」と明るく話す。「入院中はマッチングアプリしてます。そういうのやらないと出会いないから!」と、26歳の女の子らしい発言に、驚きと強さを感じた。担当の先生も「すごいよね。本当に辛い治療をしてるから、そんな風に考えられるのは。」と感心していた。

それから小学6年生の女の子。目にガンが出来、手術を繰り返しているとのこと。「好きな食べ物はスパゲティ」笑いながら明るく答える彼女。それから彼女は「なんかね、こうなって幸せだなって思う…」と言う。サンドイッチマンの2人も、んん!?と驚くが、彼女の家族が何度となく画面に映るのだが、なんとなくわかる気がするのだ。みな笑顔に嘘がなくとてもとても幸せな家族に見える。

あぁ、『病気=不幸』ではないのかもしれない。そう思わせてくれた。

***

先日、父にガンが見つかった。1箇所ではない。治療はしていくが、決してよい状況ではない。

このことを私は受け止めているけれど、全てを受け入れることは出来ていないのだと思う。まだまだ気持ちの整理がつかない。。。

タイミングよくこの茂木健一郎さんのnoteを読んだ。
父の病気のことをnoteで書くことにためらいもあったが、気持ちの整理がつかないからこそ書くことで自分と対話すべきなのではないかと思い、書くことにした。
誰のためでもなく自分のために、書く。
誰にも読まれなくても自分のために、書く。

何を受け入れられて、何が受け入れられないのか。
何を悲しんでいて、何が辛いのか。
何をしてあげたいのか、何が出来るの。

わからないわからないわからない。
見たくない。知りたくない。どうしていいのかわからない。。。

そういう自分と対話して、書くことで見えてくることがあるのではないか…そう思っている。

ふと押し寄せる不安に押しつぶされそうになるけれど、私には私の家族がある。仕事がある。たまの友人との楽しい時間と、慌ただしい毎日に救われている。

誰かの役に立つようなnoteではない。自分と対話するためのnoteだけど、これからも時々書いていこうと思う。そして、感じたこと考えたことを残しておこうと思う。
そういうためにもnoteはあるのだから。

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