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お酒が子どもの未来を救う~イベントレポート~

酒は未来を救う」というイベントに参加してきたのでレポートします。

お酒が未来を救う?どういうこと?
初めて聞くと疑問が浮かびそうな名前ですが、今年で11回目の開催となる1000人規模の試飲イベント。

イベントの主旨と内容

従来通りの普通の試飲会をするのではなく、売上の一部を日本赤十字社に寄附するという「チャリティ試飲会」。きっかけはある蔵元さんの寄付の話です。
商売をする者として、自分たちの利益だけを追求するのではなく、合わせて社会に少しでも貢献できるような仕組みを作らなければならないと、考えました。
この会の最も重要な趣旨は、なによりも病気の子供たちや恵まれない子供の寄付です。
また、この会を通じて日本の文化としての和酒の良さも広く取り上げられ、広く一般に美味しい和酒を伝播でき、イメージアップにも繋がればとも思っています。
この会が子供の未来に繋がることで和酒の未来も明るくなればと思っています。

酒は未来を救うブログより抜粋

『ある酒造の専務が、売上の1部を病気の子供や団体に寄付している。その専務は、現在7歳のお子様がいるのだが、先天性の病気を持って生まれてきて、1歳になる前から10回の手術を受けている。』
そんな話しを聞いた主催者の花岡さん(「大塚はなおか」の店主)の
お酒で商売をする自分たちも何か社会貢献できる仕組みを作りたい。
という思いから始まったこのイベント。

お酒は楽しく飲めればよい。
でも楽しく飲んだ上に、何かよいことに繋がってたら更によいよね。

ということで、横浜の大桟橋ホールに日本酒、焼酎、日本ワイン総勢64蔵の主旨に賛同した有志が集まり、全て試飲ができる!!お酒好きにはたまらないラインナップとなっている。
会場前から入場待ちで並ぶ人もいる。また、11回目ともなると参加する方も慣れたもので、食べ物や敷物を持参しちょっとしたピクニック気分で楽しむ人たちも多い。回を重ねる毎に子ども連れの人も増え、年々賑やかになっている。お酒にまつわる物販のブースもあり、飲まずとも楽しめてしまう。

イベントの中で同時に「タイガーマスク募金」と称し、チャリティーグッズの販売も行われる。蔵元から寄付いただいた貴重なグッズを、ほろ酔いの参加者がどんどん購入していくので、あっという間にグッズはなくなってしまう。
集まった募金は、震災の影響があった児童養護施設等へ送られ、子ども達の入学準備の為の文具など、学校で必要な物の購入に使われている。

※某蔵元が扮する、ちょっとぽっちゃりタイガーマスクも毎年のお楽しみ♪

そしてもう一つ、このイベントのよさが、垣根を越えていること。
日本酒、焼酎、日本ワインと、ジャンルを越えて和酒が集まるイベントは実は多くない。
日本酒が好きな人、ワインが飲みたくて来る人、焼酎に興味があって来る人…色んな人が集まることで生まれる新たな空気感がとても楽しい。
ワイン好きな彼と日本酒好きの彼女、そんな二人のデートにもうってつけ♪
あ、でも全ジャンル飲むと大変なことになってしまうので、飲み過ぎ注意!!お酒のお供にお水をお忘れなく。

イベントの意義

今回、開催にあたり理事の一人でもある青森県の酒蔵「八戸酒造」の駒井さんが届いたメールを紹介してくれた。

昨年子どもが小児ガンを患い、寄付のお世話になった。とても感謝している。実はこのイベントにずっと参加していたのだか、お世話になる側になるとは。。。ずっと参加側だったからこそ、このイベントの素晴らしさも分かっている。これからも続けて欲しい。
といった内容だった。

今は、子どもが病気になることなく元気。
今は、被災することなく過ごせている。

でも、その"今”が、明日には一変してしまうことがある。
そしてそれは、誰しもありえることなのだ。

そんな思いを少しでも一人一人が持つことで、未来を救うことが出来るのではないか。。。このイベントに参加するたびにそう思わされる。

募金とかチャリティとか、義務でするものでも無理をしてまですることでもない。でも、自分の好きなこと楽しいことの延長で出来るのであればやってみようって思えるのではないか。
好きなお酒を飲んで、仲間と楽しくすごして、酔った勢いで募金の金額も弾んでしまう!そんな風に気軽にできるチャリティイベントを作り上げているのがこの「酒は未来を救う」なのだ。

最後に

今回の来場者数は1000名を超えて、寄付額200万は達成できそうであること。
また、チャリティバザーの売上も22万、赤十字とがんの子供を守る会の募金箱も例年8万づつ寄付が集まるので、総額250万ほどになること。
大きな問題もなく無事に終えることができたことが報告されている。

『病気の子供達が元気になって、美味しいお酒を楽しめる様になる未来のために。』
続けていくこと、続いていくこと。

そのためには、こういうイベントがあるということを知ってもらうこと。誰かの目にとまることを願って、このレポートを書き上げたので、シェアしてもらえたら嬉しいです。

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