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仙台89ers:2023-24シーズン 第33節(4/17 Away Game vs 宇都宮 at 日環アリーナ栃木)プレビュー

◯これまでの仙台

第32節のレビューはこちら。

前節、仙台にとっては永遠のライバルでもある秋田との対戦で1勝1敗。秋田を相手にシーズン2勝を敵地で得るというある意味エポックメイキングを達成。まだまだ秋田のほうが地力は高いと思いますが、ようやく手が届くところまでたどり着いたかな、という想いです。

しかし、今季の目標30勝到達のためには連勝したかったところ、前節の1敗でもってついに30敗を記録、残り7Gameで全勝しなければいけないという崖っぷちに追い込まれることになってしまいました。

そして残る相手は宇都宮、北海道、茨城、群馬といった同地区のクラブですが、どこも一筋縄ではいかない相手ばかり。特に今節の宇都宮は今季3戦3敗、クラブとしての格と完成度を見せつけられてきた強敵も強敵ですが、今度こそは一矢報いる勝利を上げたいところ。

◯宇都宮ブレックス

今季対戦時のレビューはこちら。

今季は2024年に入ってから1月にWeekDay GameをHomeで、3月にAwayで対戦。

Homeでの対戦は仙台のチーム全体が不調というか強度のない緩慢な内容となり、今のところ今季のWorst3にはいるGameの一つ。ただでさえシュート精度がよくないところを宇都宮ディフェンスに気圧されてはさらに入らず、ディフェンスでは脚が動かず宇都宮の3Pシュート練習かのように易々と3Pを決められては30点という大量得点差での敗退という不甲斐なさを露呈。

2度目の対戦はHomeでの対戦時のような緩さは払拭されたのですが、Game1ではまたしても3P攻勢を止められず実に20本もの3Pを沈められては104点という今季最多失点を喫する敗戦、Game2では3Pへのケアをきっちりやると今度はインサイドから失点を重ねるという形で悔しい連敗。相手の出方によって自在に攻め方を変えられる宇都宮の引き出しの多さとその完成度には脱帽するほかありません。

前回対戦時のレビューにも記していますが、今季の宇都宮はニュービル加入が本当に大きい。そして現仙台のヤンを放出し、千葉Jから帰化枠のエドワーズを補強することでニュービルを最大限に活かせているのが見て取れます。また3P成功率個人ランキングでエース比江島が昨夏開催のW杯から好調を維持し仙台のブースを抑え現在トップ、遠藤がベスト5入りしていますし、ニュービルは3P成功数が現在3位と、なるほど3Pを主体にオフェンスを組み立て来るクラブと言えましょう。

それでは仙台⇔宇都宮として主要チームスタッツを比較してみましょう。

PPG:78.6⇔81.5
FG%:43.7%⇔46.1%
3FG%:32.6%⇔36.6%
eFG%:49.5%⇔55.2%
APG:20.8⇔19.0
OFFRTG:106.2⇔116.8
RPG:40.6⇔38.8
OPP・PPG:80.6⇔69.5
DEFRTG:109.0⇔99.5

スタッツ的にはA東京と近い感じがありますがやはり3FG%が非常に高く、これに1.5倍の比重をかけたeFG%はリーグトップの数字。非常に高いシュート精度で相手ゴールに襲い掛かってくることがよくわかります。あとOPP・PPGが70を切り、DEFRTGが100を下回っているディフェンスはやはり脅威。

◯今節の展望

今季過去3戦はいずれも完敗を喫していますが、前回のGame2ではしっかり食らいつき、あと一歩のところまで詰め寄る闘いができました。今節ももちろん厳しい闘いになることは確実ですが、過去3戦でできたことできなかったことやられてしまったことをしっかり整理して今節に臨んでほしい。

まずはやはり少なくともニュービル、比江島、遠藤の3人については安易にフリーなシチュエーションを作らせないタイトなディフェンスが必要になりましょう。とはいえ個のスキルも高い選手ばかりなのでフェイスガードでのディフェンスをしきれないのも当然のことなので、スクリーナーのショウ、スイッチなどをしっかりやっていきたい。

またジェレットやエドワーズがビッグマンではありますが3Pも得意な選手なので、ポップする場面ではしっかりケアしたいのですが、仙台のビッグマンがつり出されたところをペイントから得点というパターンもあるのはちょっと厄介。

オフェンスはやはりいいとは言えないシュート精度をどこまで上げていけるか。そのためには宇都宮ディフェンスをしっかり崩してなるべくイージーシチュエーションでシュートに持ち込みたいのですが、フリーでも結構外したりするのが仙台としてはいまだ解消できない課題でもありますが・・・。

宇都宮はCS進出は既に決めていますが、目指すはQFとSFのHome開催権とさらにはリーグ制覇というところ、2Game差でぴったり後をつけるA東京との対戦が次節に控えている以上は負けられないという強い気持ちで対峙してくることでしょう。しかし仙台としても30勝到達という目標に向けてもう負けることができないという意味では今節に挑むモチベーションの高さは宇都宮と同等以上と信じております。

さあ今節は敵地ブレックスネイションの全方位の応援の中ではありますが、平日夜にAwayの地へ駆けつける少数精鋭のファン・ブースターの皆様のダイキエンと、バスライの画面越しで89ersの闘いを見守る皆様のありったけの念でもって宇都宮からAwayでの初勝利をもぎ取りにいきましょう!

それではまた。

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