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仙台89ers:2023-24シーズン 第29節(3/30,31 Home Game vs 三遠 at ゼビオアリーナ仙台)プレビュー


◯これまでの仙台

第28節のレビューはこちら。

宇都宮に地力の差を見せられる連敗の後に臨んだ茨城戦は、降格圏脱出にむけて上昇基調の相手を向こうに回して、結果としては仙台の持ち味を発揮しての勝利をゲット。しかしGame入りの悪さがここしばらく続いているのも気になるところ。

けが人もここにきて多発し実質ロースターが9人の状況でよく闘っているとも言えますが、毎Gameミニッツが多いブースやゲルンが大きな負傷もなく稼働できている頑丈さが非常に心強い。残り14Gameも息災で今季を駆け抜けてほしいですね。

◯三遠ネオフェニックス

bjリーグ時代にしのぎを削っていたクラブの一つで当時は概ねリーグの優勝争いに絡んでいて、仙台としては追いつき乗り越えたい存在でした。Bリーグでは初年度と昨季で対戦、初年度は連敗、昨季は連勝と5分の対戦成績。とりわけ昨季の連勝は仙台がB1に残留に向かうために非常に大きいものだったことは印象深い。

かつて千葉Jを率いた大野氏がHCに就任して2季目、チームは大変貌。かつての千葉Jもかくやの非常に破壊力あるオフェンス力を持つチームになりました。チームの中心はフィリピンの星ラベナ、名古屋から移籍のクラーク、スピードある日本人SG佐々木隆に秋田から加わった大浦といったところでしょうか。

上記に挙げたほかにも外国籍選手のタジンスキー、メイテンもスコアリング能力が高いですし、ここ数シーズンややおとなしい印象があったシューター金丸も復調気味で、とにかくどこからでも得点を狙い、決めてくる恐るべきチームということは間違いありません。

次に仙台⇔三遠として主要チームスタッツを比較してみましょう。

PPG:78.4⇔89.8
FG%:43.5%⇔46.6%
eFG%:49.5%⇔54.6%
3PMPG:8.1⇔11.0
APG:20.4⇔21.9
OFFRTG:106.2⇔118.8
RPG:40.6⇔40.6
OPP・PPG:80.2⇔79.2
DEFRTG:108.7⇔104.8

見事にほぼすべてのスタッツで三遠が上回っており、これだけでもかなりの厳しい闘いとなることは想像に難くありません。今回3PMPGも併記してみましたが、FG%で3ポイント差だったところを3Pにウェイト付けしたeFG%になると5ポイントに広がっているあたりで、三遠は宇都宮と同様3Pに強みを持つことがうかがえます。

◯今節の展望

今季B1随一のオフェンス力をもつ三遠ですが、トランジションも速く、スタイルとしては実は仙台と少し似ているところもありそう。それだけに三遠と真っ向から殴り合いを挑んでもシュート精度に難がある仙台はおそらく玉砕するだけ、仙台としてはまずはしっかりとしたディフェンスから入りたいし、どこまでディフェンスで頑張れるかが大きな鍵となるでしょう。

今季三遠が敗れているGameを眺めていると、得点が80点未満に終わったGameが半数以上ありますので、仙台が強度の高いディフェンスで三遠の強力オフェンスをどこまで止められるかが注目のしどころなのですが、このところ仙台のGameへの入りは良くないことが多く、1Qで30点超などを喰らう可能性も結構な確率であり得るのはやや懸念事項か。

またスタッツで眺めてみた通り、三遠も前々節の宇都宮同様かなり3Pを放ってきますし確率も良いので、前々節の宇都宮戦で得た学びをアウトプットするいいチャンスかもしれませんし、そこには少し期待したいし、チームとしての成長を見せてほしいものです。

前節で仙台としてはBリーグ最多の20勝をマーク、他クラブの勝敗の結果もあって来季のB1への残留はほぼ確定する節目となりました。あとは今季の目標である30勝到達へ向けて邁進したいところですが、そのためには残り14Gameで10勝が必要で、今節もいかな強い三遠相手であっても怯まず立ち向かわなければなりません。勝機は決して多くはないかもしれませんが、今回はHomeアリーナでの対戦ですから、勝利をもぎ取れるように会場中で選手たちの後押しをできるといいですね。

それではまた。

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