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仙台89ers:2023-24シーズン 第19節(1/27,1/28 Awwy Game vs 名古屋D at ドルフィンズアリーナ)雑感

第19節のプレビューはこちら。


◯試合前トピック

・Hoops Peeps 仙台89ers編登場

昨シーズンから様々な場面でご縁がありますグラフィックデザイナー「ⓂQ」さんが手がける「Hoops Peeps」の仙台89ersバージョンが先日の群馬バージョンに続き登場。

先のグリーンデーの時にすでにグッズになっていましたが、シンプルに見えつつ、選手それぞれの特徴がちゃんとわかるのがとにかくすごいですね・・・。!青木の「オバポーズ」ですとか渡辺のハンドサインなど小ネタも効いてて推しならニヤリとしてしまいそうですね。次回Home Gameではグッズ第1弾としてステッカーが販売されるとのこと、要チェックや!(カチカチカチカチ)

◯Game1(1/27 15:05 TO)仙台85名古屋D89

エントリーメンバー、スターターは以下の公式アカウントのX投稿から以下の通り。岡田は依然コンディション不良につき非帯同、青木は前節の負傷によりエントリー外ですがチームには帯同。

スターターはちょっといじってきてこれまで概ね2ガードでのスタートが多かったのですが、今Gameは1ガードに渡辺を置いて、ヤンを起用。名古屋Dのほうがプレビューの中でスミスのインサイドに要注意的なことを書いておりましたが、スミスが負傷のため前節から欠場。しかし須田、中東などシュート力に長ける選手が多いので、ヤンの高さとディフェンス力に期待というところでしょうか。

以下短評。

・序盤から点の取り合い。仙台のほうが気持ち3Pがよく決まるも、名古屋Dは斎藤‐エサトンのP&Rを中心としたオフェンス。まさかの殴りあい。
・名古屋Dはスミスを欠くことからインサイドが与しやすいかと思われたがここでもエサトンが奮闘、ゲルンとバッチバチのリバウンド取り合い。
・今Game、澤邊が特に前半にオフェンス面で久々にらしさを見せる9得点。Game全体を通じてはディフェンス面でも貢献。待望の阿部のほかに得点の取れる日本人選手の完全復活まであともう少し。
・小林が今季も古巣相手に大奮闘、4Qの連続3Pを含め今Game3Pを4/4としてみせキャリアハイ。この時は大きく勝利に近づいたと思ったが・・・。
・仙台の大エース阿部は今Gameは3Pのタッチが今一つ。果敢に放ち続けるが3/10、もう1本どこかで決まっていればあるいは・・・。あと終盤にFT2つを落としてしまったのも結果的には痛かった。
・日本代表候補の斎藤とマッチアップした渡辺は、同等以上のスピードかつ上回るスキルを持つ相手に一苦労。序盤からスピードについていこうとする中ファウルがかさんでしまうややほろ苦い内容。しかし今季は千葉J富樫、横浜BC河村、SR渋谷ベンドラメ、そして今節の斎藤と日本を代表するPGと対峙してきたことで、自分に足りないもの、目指すべきところはよりクリアになったのでは?リーグを代表するようなPGへと成長してほしい。
・Game終盤のクラッチタイムで慌ててしまう悪い癖を披露。残り数秒のところで同点、逆転を狙いに行くところで連続してミスを重ねては自らチャンスを逃す結果となってしまい勝利へ届かず。琉球戦での残り2秒からのブザービーターでの激勝、前節川崎を相手にしぶとくいなして勝ち切る闘い方もできるようになっていただけにもったいなかった。

気になった選手:小林
やはりこのGameは小林。ファウルトラブル気味になった渡辺がどうしてもミニッツが少なくなっていた中、古巣相手に見返すような恩返し弾を連発、仙台が名古屋Dとの殴り合いに一歩も引かずに戦えた原動力となりました。しかし皮肉なもので、最後の最後の場面で痛恨のラインクロスターンオーバーをおかしてしまったのもまた小林でしたが、だれも責められませんよね。

◯Game2(1/28 15:05 TO)仙台73名古屋D82

Game2のエントリーメンバーとスターターは以下のポストから。

スターターはGame1と変わらず。Game1では殴りあいの末の惜敗でしたが、相手がオフェンス力の高い名古屋DではありますがGame2ではディフェンスのほうから頑張りたいところ。

以下短評。

・ディフェンスを何とか頑張ってほしかったところだったが、Game1に引き続き殴り合いの展開に。特に仙台は3P精度がかつてないほどよく、1Qだけで5本成功。しかし名古屋Dも負けじと3Pを決め返してくる形。そんな中、日本を代表とするシューターの一人である須田に当たりが来ないのは仙台としてはかなり助かっている。
・3Pが好調だった仙台を引っ張っていたのは渡部。前半だけで3本決めてみせた。しかし後半に競った展開となるとミニッツが減ってしまい、それとともにタッチも微妙に落ちてしまったか、後半はオフェンス面であまり貢献できなかったのは残念、今後の課題か。
・今節どこかシュートタッチが今一つだったブースが3Q以降でようやくお目覚め。ブースにペリメーターミドルや3Pを簡単に打たせてはいけないと各チームスカウティングしているだろう中でそれでも決めていくブースもほんとうに大したもの。
・Game1はGameの最後の最後以外は持続していた集中力も、今Gameでは4Q序盤で切れてしまい、ターンオーバーを連発するGame1よりもむしろ悪くなってしまう展開に。また前半あれだけ決まっていた3Pも疲労が陰を落としたかさっぱり決まらなくなり、4Qはわずか1/10。そんな中で着実に得点を重ねる名古屋Dに2-10のランを作られ一気に引き離されては万事休す。お目覚めのブースの得点をもってしても時すでに遅し、10点前後のビハインドは最後まで縮まることなく終了、点差以上の力負け。

気になった選手:渡部
上記短評でも書きましたが、前半は仙台オフェンスを引っ張る活躍。前節川崎戦でもいい活躍をみせていて、ようやくその持ち味とポテンシャルが表に出てきたかたち。FTもあまり成功率がよくなかったところ、今節はしっかり決めてくることができていて、メンタルのところで少し吹っ切れたものがあったでしょうか?欲を言えば毎Gameこのぐらいの得点面での貢献をしてほしいし、できる才能を持っているはず。また昨今のオンコート時のディフェンスはかなり良くなってきているのも好材料。今後のさらなる成長に期待です。

◯最後に

今節はワタクシ的には同じ接戦でもGame1とGame2では最終的な印象は異なります。双方共通するのは真っ向から殴り合いを挑んで、どちらに転ぶかわからないGame展開となったこと。そしてそういうGameも気後れせずにやり続けることができるようになったこと。

では違いは何かと言われると、Game1は本当に最後の最後まで勝利の目が残っていたところ、名古屋Dの齋藤の嗅覚や最後の最後ではやる心からのラインクロスバイオレーションで勝利が手の中からするりと逃がしてしまった形。一方Game2も3QまではGame1とほぼ同じ展開、なんならリードして終わらせられましたが、Game1は4Qでほんとうに最終盤の些細なミスから勝利を逃していたこともあったので、丁寧にGame運びをしないといけなかったはずが豪快なターンオーバーを連発しすぎてしまいました。両Gameとも終盤になってもまったく慌てず動じず冷静な試合運びをした名古屋Dとの小さいようで大きな差を感じたところです。

なのでGame1では前節のこともありましたので、CS常連の強豪クラブ相手にもこういうGameがやれるようになってきた、あとは細かいミスを減らしてしっかり勝ちきるだけと感慨深かったのですが、Game2では終盤Game1で良くなかったところをさらに何倍も良くない形にしてしまった拙さを見せてしまったところには些か不満にを覚えざるを得ませんでした。もちろんGame2ということでミニッツが多めの選手は疲労もあったことと思いますが、それは名古屋Dの選手とて同じことなのですから・・・。そういう意味では今節は仙台89ersがCS進出するような強豪チームの仲間入りするにはまだまだ足りないものがあるよ、と教えられたいいレッスンだったかもしれません。とはいえ、後半は3Qから崩れてしまうことが多かった前半戦からすると、4Q、あるいはGameの最終盤までしっかり我慢できるGameが増えてきてもいるので、チームとして少しずつ成長していることも間違いありません。

では主要チームスタッツを眺めてみましょう。

PPG:79.3→79.3
FG%:44.0% →44.1%
APG:20.2→20.5
OFFRTG:106.7→106.6

2Gameともほぼ殴りあいだっただけに、オフェンス系スタッツはほぼ変わらず。名古屋Dのような強豪相手にも基本的には今季目指すところは継続できていたのはよかった。

RPG:40.6→40.5
OPP・PPG:80.2→80.5
DEFRTG:107.9→108.3

ディフェンス系スタッツはさすがに連敗ですので僅かずつ悪化。リバウンドがエサトンに手を焼いた分少し獲得本数がいつもより少なめだった分少し下がってしまいましたが、名古屋Dにスミスがいたらどうなっていたか、という気がしなくもないですね・・・。

さて次節はHomeでWeekDay Gameを宇都宮と。これまたリーグ屈指の強豪が相手、特にディフェンス力においてはA東京に続く鉄壁さ。これまでA東京や佐賀といったディフェンスに優れたクラブには今季の仙台のスタイルがなかなか通用しないことも多く、次節もおそらく相当厳しい闘いになることは間違いありません。しかし宇都宮とは今季Homeで戦うのは今回のみ、Homeのダイキエンの後押しで一泡吹かせてUpsetとまいりましょう。

それではまた。

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