GPTsにログイン機能を実装する方法



前書き

こんにちは。ひろさです。
大学で情報工学を学びながらAIコミュニティの運営手伝ったり個人でAIを使ったアプリ作ったりしてます。

今回はこちらのツイートで紹介して頂いてとても好評だったGPTsアプリとそちらで実装したユーザー登録・ログイン機能の解説をします。


実際に触ってみてログイン機能を使ったサービスがどんなものか体験してみてください。
https://chat.openai.com/g/g-AMykQaHl8-global-chat-connect
触ってみればよくあるやつ!ってなると思います。


本記事では非技術者の方でもログイン機能を実装してユーザーに合わせたコンテンツを生成できるGPTsを作れるように解説していきます!

ではまず、ログイン機能を実装する意味から解説していきますね。

なぜGPTsにログイン機能を実装するのか?

まず、GPTsのみの場合の弱点として

  • プロンプトが漏洩しやすい

  • プロンプトが漏洩すると簡単に競合サービスが作られてしまう

  • 会話を新しく始めるたびにリセットされてしまう

  • GPTsに埋め込める情報量に限界がある

  • GPTsに記憶を任せると情報漏洩リスクが高い

というものがあります。

公開されたGPTsプロンプトリークについて、よくSNS上で議論されていますがまずその解決策がAPIでスプシなどに接続して、操作ごとのプロンプトを記憶させておいて必要に応じて呼び出すというものです。

これはとても有用でチャットアプリを紹介してくださったKEITOさんも解説されてますが、要はGPTに全て記憶させたり与えてしまうと情報が第三者に漏れやすいんですね。

そこで思いついたのが、そもそも情報はデータベースに保存して、APIでGPTに渡す情報は制限してしまうというやり方です。

今回のやり方だと、そもそもAPI自体にスプシからパスワードを引き出す機能がないのでプロンプトをどう工夫しても他の人のパスワードを引き出すことは出来ません。
※chatGPT自体に学習を許可している場合パスワードをchatGPT自体が記憶してしまう可能性はあります。

そして、何より重要なのが以下の2点。

  • ユーザーの情報や利用履歴に応じてコンテンツを配信・生成できる

  • GPTsが全ての情報を一度に読み込む必要が無く実質的に扱える情報が増える

これが自分がサービスを作る上でとても差別化できる部分だと感じました。

以上のことから、よりサービスの質を向上しユーザー体験を良くするためにログイン機能は必須であって、この1週間で数千もの新たなGPTsサービスが開発されるような競争のなかで差別化のキーになる機能だと考えてます。

それではログイン機能の重要性と価値を紹介したところで、実際にその実装方法を解説していこうと思います。

ですがこの機能は悪用すればユーザーの送信する情報を見ることができてしまう上に、実装にもかなり時間をかけたので無料で公開はせず有料にして、熱量高くGPTsでサービスを作りたい人のみの手に取っていただければ嬉しいです。

非技術者の方でも実装できるように画像付き&全コピペでログイン機能が実
装できるように解説します。

購入してくれた人限定で
・ActionのAPI追加に必要なyamlをGPTが書いてくれるプロンプト
・新機能追加のためのGASを書いてくれるプロンプト
を最後につけてます。



それでは実装方法の解説をしていきます。

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