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劇的!リチウムバッテリー

今年導入したギアで最も感動したモノ。
それはリチウムバッテリーですね。

もともとペアトーナメントのWBSに出場するようになって、プレーニングにストレスを感じていました。2人のタックル満載、ガソリン満タン、ライブウェル注水、真夏はドリンク大量、さらにプレス乗船となるともう大変。

選んだリチウムは

検討を重ね、ボブズマシンジャパン社の扱う Impulse Lithium(インパルスリチウム)に決定。「スマホアプリでのモニタリング」と「3年保証」が決め手です。選択したのはトローリングモーター用のAGMバッテリーを換装させる36V-40Ahのモデル。

以下同社サイトより抜粋↓
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38.4 – Voltage
40Ah – Capacity
1536 WH
327mm x 170mm x 215mm
14.5 kg
Water Resistant
3年保証
日本小型船舶機構 船検対応商品
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今までAGMバッテリーを3個(約90kg)積んでいましたが、それが1個(約15kg)で賄えるんですからオドロキです。20フィート程のボートで75kg軽量化されるのはデカい。

効果のほどは…

瞬速プレーニング

Photo:WBS

私の船はChargerBoats 198ELITEです。
19フィート8インチの船体に、MERCURY PROXS225HPを搭載。設計上、船尾沈み気味のスタンヘビーなボートです。V型ハルも後方まで深く入り波に強いデザインで、スカッとプレーンするタイプの船ではないです。

それが一瞬でプレーンする軽快なボートになりました。いかに船尾の重みを持ち上げるのにパワーが必要だったのか理解しましたね。

燃費が良くなった

はじめに、ボートの挙動について少し。水面と船底が平行に近い滑走状態をプレーンと言います。プレーンを維持するにはある程度の速度が必要で、一度プレーン状態になると水面を滑る様に移動するので抵抗が少なくなります。逆に低速で船底が斜めになって水を押し続けて進んでいる状態は抵抗そのもの。
バスボートはプレーンが解けるか解けないかのあたり速度が一番燃費が良いと言われます。それは巡航速度とも言われたりしますね。

リチウム導入前は、回転数4,000rpmあたりでプレーンを維持していました。そのあたりが一番燃費が良かったはず。
それ以下の回転数になると、推進力が船尾の重みに負けて、姿勢が後ろ下がりになってきます。そして水の抵抗が発生すると今度は推進力が勝り、また水平姿勢に戻ろうとする。このドッタンバッタンのサイクルを「ポーポイジング」なんて言います。プレーン状態で速度を下げていくとボートが前後に暴れる経験は皆さんあると思います。

インパルスリチウム搭載後、3,800rpmぐらいでプレーンを維持できる様になりました。
プレーン時の速度は若干落ちますが、それでも時間あたりの燃料消費量には結構な差が出てきます。プラクティス中の移動は巡航速度が多いので、燃料消費は抑えられています。

より浅いところに行ける

船尾の喫水が上がりました。座礁する時は船尾が乗り上げている事が多いので、今までよりシャローに突っ込める様になった事は間違いないです。

残量の不安なし

専用アプリ iOS Android 対応

スマホアプリで残量を確認できます。残量インジケータ付き、または後付けインジケータ対応のバッテリーもありますが、スマホがあればどこでもモニタ出来るインパルスリチウムは超便利。

エレキのみボートであれば、移動のマネジメントができる事は大きいはず。帰りの残量をリアルタイムで確認出来ますからね。なくなっちゃって助けてなんて心配も解消されます。

ちなみに36Vウルトレックスで霞ヶ浦で一日頑張って釣りしても50%(20Ah)消費でした。風が強い日でも70%くらい。

消費状況が見える

アプリで出力中の電流値がモニタ出来ます。魚探用バッテリーとして使う場合、何時間稼働可能か逆算できます。システムを構築しやすい。
例)魚探3枚を接続時に出力10Aをモニタしていた場合、12V-100Ahのタイプであれば理論上は10時間動きますね。

充電が早い

36V10Aの専用充電器をセットで購入しました。容量40Ahの半分20Ah分を消費した日は2時間でチャージ終了。ボートの片付けや翌日準備をしている間に充電完了です。

耐久性が高い

一般的なリチウム鉄リン酸塩(LiFeP04)バッテリーのサイクルは3,000-4,000回と言われています。鉛バッテリーの10倍くらい。年間100日出船しても30年ですね。先に人間の方がガタがきますね。

ストレージが空く

サイズはボイジャーM31MFと同等。3個から1個になったのでかなりストレージのスペースも余裕が出来ました。

強いていうと…

充電問題

駐艇場などで複数人が一斉に充電するとブレーカーが落ちるから遠慮されているところもあります。そりゃ単純に360Wですからみんなで同時に使ったら大変ですね。(ヘアドライヤーは600〜1200Wくらい)そんな時は自宅に持ち帰って充電しましょう。

横風で流されやすくなる

喫水が上がれば当然風を受ける部分が広くなるので当たり前なんですが、それは差し引いてもメリットの方が大きいですね。

つまり買いなのか?

これは勝手に言っていますが、QOLならぬQOF(クオリティ-オブ-フィッシング)爆上げです。

  • 鉛バッテリーを換装したい

  • いつも残量が心配だ

  • ボートをキビキビ動かしたい

  • バッテリーストレージが狭い

といった方は、ちょっと高価ですがインパルスリチウムは買って損はないと思います。

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