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一瞬の光が重なって折々の色が四季を作る

私は欅坂46だと「二人セゾン」が一番好きだ。櫻坂は好きな曲が多すぎて悩んでしまうけれど、欅坂46時代に限るなら「二人セゾン」と言い切れる。

なんだろう、歌詞の美しさとかMVの美しさとか、あの一瞬でしか絶対に切り取れなかったメンバーの表情とか全部が好きだ。タイトルも二人セゾンの歌詞の一部である。

この楽曲のMVのYouTubeのコメント欄に、この曲は一期生が全員卒業したとき完成するのかもしれない。というコメントが確かあった気がするんだけれど、そのせいか一期生の卒業が近づく度に聞いてしまう。

この曲の歌詞に「生きるとは変わること」という歌詞がある。

リリースされた頃はなんとなくただ美しく流れていくメロディーラインと歌詞を聞き流すようにして聞いていたのだけれど、自分自身がどんどん年を重ねるにつれて思う。

青春と呼ばれるあの一瞬は、生きるって確かに変わることだったなと。大人になると変化を嫌って不変でいようとする感じが出てくるというか。でもさなぎが蝶に変化するように、青春という時間は変化するということが生きるっていう意味だったというか。

私には青春と呼べる青春が存在しなくて、薄暗い時代ばかりなんだけれど、もしかしたら今私は遅れてきた青春をしているのかもしれないな、と思う。
結婚して、子どもも居て、不変であった方がきっと楽なのに、私は変わろうとしている。

自分という人間が小説を書くことを生業にしたいと、変化を求めて公募新人賞に投稿した。これはきっと青春に近しいものだと思う。(個人の感想です)

ライフステージが変化していくごとに人はいつの間にか変わっていくものだけれど、望んで変化するのは青春のあの一時だけだと思っていた。でも、また私は望んでいる。自分の変化を。

読まれる物が書きたい、私の書いたものを読んで何かを受け取ってほしい。そんな気持ちがむくむくと起き上がる。年齢を考えたら現実を見ろよと思われるのかもしれないけれど、それでもいいのだ。

別に創作をしていたって人に迷惑がかかるわけじゃないんだから。私は私のセゾンを生きたい。

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