見出し画像

Love Deve # あとがき、完結打ち上げ、あるいは短編小説は一目惚れで連載小説は結婚という試練。



本日、広瀬ケンは吉祥寺の磯丸水産で連載小説「Love Deve」の完結祝いを実施中です。誤字脱字、文体の乱れ、お見苦しい表現等も発生する可能性がございますが予めご了承ください。


他の人の編集後記を読むのが大好きなので、私も酔ってる勢いで書き散らします。(お時間のある方は向かいの席に座って一緒にいかがでしょうか。ちなみに生のあとはハイボール頼みました)

「他の人のあとがきが大好き」

なぜ大好きなのかといえば、作者の本音や本心や苦悩があらわになるからです。小説を書くなんて、真剣に向き合って書けば書くほどこんな恥ずかしいことはあんまりない。むかしだれかが「銀座の道の真ん中で素っ裸になるみたいなものだ」と(女性作家?)言っていたセリフをよく思い出します。

短編ならまだいい。「あれ?今回のなんか違うな」と思ったら、次回違う書き方をすればいい。しかし連載。オチまで書かないといけない(というルールがあるわけじゃないけど書かないと気持ちが悪い)ので、書いてると、私の場合は迷走する。今回はほんとに「客観的に読んでアドバイスしてくれる編集者みたいな人がほしい!」と4回ぐらい思った。この数字はたぶん本当。

「おいおい、ヒロセ、この方向に進むのはよくないよ」と言ってくれる人がほしい。あるいは「この方向ならいい」とか。編集者という人の仕事はよくわからないけど(手塚治虫の漫画だとただの原稿配達人)、身近で冷静にジャッジしてくれる人がいるのはきっとありがたい。書いてる本人は頭の中が熱でうごめているから判断ができないのです。

「第一話はいつも楽しい恋愛初期☆」

今回の「Love Deve」という連載は毎度のごとく下記の第一話を完全なるノリで書いたのが始まりでした。

タランティーノ監督が大好きで、「そうだ!キル・ビルみたいな復讐劇を書こう!タイトルはキル・ビルにちなんで、キル・ラブ・・・じゃあんまりだし、韻も踏みたいし」で「ラブ・デブ」。デブが主人公でラブ・デブ。というほんとに安直な始まり。

でも第一話はいつも楽しい。短編も楽しい。だって好き勝手に書けるから。その場さえよければいい。村上春樹の「気分が良くて何が悪い?」だ。恋愛でいえば一目ぼれして付き合った初期のころ状態。後先のことなんて何も考えない。ただ好きで突っ走れる。

しかし連載小説はいうなれば結婚だ。最後まで見届ける必要がある。好き好きチュッチュだけでは進めない。山もあれば谷もあって、ずっと最後まで連れ添う必要がある。二人の関係性がやばくなっても。「おいおい、だれだよ、こんな第一話を書いたのは?」と言ってみても一人孤独に進むのみ。


「復讐は何処に行ったの??」

今回、方向性を見失ったのは第四話。

いきなり「こんな暗い話になってしまったことをどうか許してほしい」って、ひたすら冒頭からなんか後悔している。

ええ、これには理由があるんです。この文章、ディズニーシーの待ち時間に書きました。あんなプラスのオーラ全開の場所で書く内容じゃなかった。自室の暗い蛍光灯の下で書くべきでした。あと、直前に読んだ他の方のnoteがあまりにも真摯で真剣で胸をうつ内容だったので、「復讐なんて書いてる場合じゃねーだろ」とモロ私も影響を受けました。すぐ影響うけるんです私。

連載だと、その時々の外的環境に思考が左右されます。書いてる場所、直前に読んだ本、note、見たニュース、天気、もろもろ。だからこそ、一定のテンションで乱れぬ文体でずっと連載されている方は、それだけでとてもとてもすごいことです。同一の文体で書き続ける。これテーマだな。。

「1行目から破格で楽しい物語を書きたい」

連載も長編も、小説を書くという行為は「木登り」に似ています。

まず楽しそうな木を見つける。登りたいなーで登り始めて、途中の枝分かれが運命の分かれ道。枝の先はどれも見えない。でも、決めたら、そっちを登り続けるしかない。で、また枝分かれ。また枝分かれ。そうして最後にたどり着く天頂にあるものは、、、ハイボールもう一杯いいですか?

今回の最終回はほんとに書くのがつらかった。毎回つらいけど。たぶん書くのがつらいのはよくない。つらい時点で冷静じゃないし、本人が楽しめてないし、本人が楽しくない文章はきっと読まれる方も楽しくないと思います。

まず、自分が楽しむ。人様も読んで楽しいものをつくる。これ。ほんとこれ。私のいまの自己紹介文 → 「1行目から破格で楽しい物語を書きたい。」ってちゃんと自分で言ってるやん。肝に銘じます。もう思考がまわりません。なんか大事なことを言いたかった気がするけど、思い出せません。

ちなみに磯丸水産の本店は吉祥寺店です。私、オープン当初から存じております。このあとお店出たら井の頭公園で夕涼みします。

無職の時によく池のそばのベンチでストロングゼロ飲んでたな真昼間から。当時好きだった美少女に「仕事辞めて昼間から飲んでるけど今から来ない?」てメール送ったけどそういえば返信がいまだにない。。えーっと? 最後に。



「姉さん。僕は、素面です。 」



今日はこれが言いたかった。。。おやすみなさい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?