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フラれたが、僕に大切なことを教えてくれた人

僕は条件付きの愛情しか与えることが出来ない親のもとで育った。詳しくは、ちょっと前の記事を読んでいただきたい。大学生の時、声楽を専攻してた女の子のことを好きになった。2時間ほど男女2vs2で食事して、連絡先交換しあって。

次の日だったかな?家庭環境はきつかったので、バイトでためたお金で、テレホンカードを購入し、夜に近所の公衆電話で電話をかけにいきました。電話で話すのドキドキはしますが、一旦話せるようになると、とにかく嬉しくて、僕側の完全に一目惚れですね。その日は何を話したまでは覚えてませんが、無事終了。

それから週に数度、彼女と長電話しました。今の若い人には想像つかないだろうけど、当時は電話というものは、家庭に一台しかなくて。女の子の家に電話するときは、基本、その子の親が電話を取ることが多いので、めっちゃ緊張したものです。

だんだん仲良くなってきて、2週間後ぐらいだっただろうか。彼女に告白することにしました

おっさんになって、麻痺してきてるので、どれほどドキドキしてたかははっきり覚えてません。ごめんなさい。まぁとにかく、思い切って告白します。

「ゴメン。。。、私、好きな人が出来たの」

半分ぐらいフラれるかなと予想はしてたので、意外にショックはそれほどデカくなかった。その後が、僕の未練たらしいところというか、なんというか。フラレたけど、「友だちになってくれる?」ってたぶん話しかけたんだったと思う。

彼女は育ちもよく、素敵な親御さんに育てられた子で、天真爛漫。めちゃくちゃ自分の感情を表現するのが上手な子でした。そう話しかけたら、「いいよ。」と快諾。

で、その後は恋愛感情は抜きで、というのは、僕に関しては嘘になるかもだけど、とにかく、とても好きな女の子と付き合いはできないが、お話できるというのが嬉しくて、色々話しました。

彼女は言うんです。

「Hiroshiの彼女になる人はきっと幸せだろうな」って。

オイオイっ、それ言うの反則だろと思いつつ、そこも彼女の素直なところなのかもなと妙に納得。でね、色々話してたら、彼女は言うんです。

「好きなら、自分の感情を素直に表現するほうがいいよ」って。

また、こんな事も言ってました。自分のことを相手が好きかどうか不安になったら、素直に

「私 or 僕のこと好き?」って聞けばいいじゃん。と。

条件付きの愛情しか親から与えられず育った僕は、その彼女の天真爛漫さ、というか素直さにめちゃめちゃ感激して、「そんなに素直に自分の思うこと伝えていいんだ!」ってことを学びました。

彼女とはお付き合いすることは出来ませんでしたが、僕の人生に大きな影響を与えてくれた彼女に今でも感謝しています。

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