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まずは、吐き切る。吐くことから始める。

幼少から喘息持ちなので呼吸についてはいろいろ本を読んで詳しいつもりだった。つもりというのはこれまで実地で呼吸を誰か専門家から学ぶということをして来なかったので結局何も分かっていなかった、ということを最近痛感している。

まだまだ分からないこと、知らないことは多いが、呼吸において最も大事なこと、大切なことについて自分の認識、考えは昔も今も変わってはいない。それは呼吸において初めに吐くことから始めるということ。出来るだけ吐き切る。吐き切ることで吸うことが出来る。肺に新鮮な空気を吸い込むことが出来る。最初に吐かないと身体に空気を取り込むことが出来ない。元来人間の呼吸に寄与する筋肉は吐く際に使う筋肉の方が多く吸う力より吐く力の方が強いのだそうだ。なので肺にある空気を出来るだけ身体の外部に出す。吐き切る。そうすると自然にスッと吸える。もちろん深く吸うときにも筋肉は使うのだが吐くときほどに力が必要ない。もっとも力を入れるものではないのかも知れないが。

吸う動作よりまず先に吐く動作から始める。このことが呼吸に限らずに当てはまる様で何か象徴的な気がしてならない。与えれば与えられる。持っているものを捨てる、手放せば新たに別のものが手に入る。お金を使えばお金が入る。流れとはそういうものだろう。逆説的に聞こえるがことの本質とはそういうものだ。手放して空にしないと新たなものは手に出来ない、掴めない。

出る(いずる)息は入る(いる)息を待つ事なし。おっと!これはちょっと意味が違う。ただ、無常ということは常に流れる、流れているということにつながる。

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