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アイデアの出し方は馬上、枕上、厠上。でも一人暮らしは厠上はダメ

アイデアの出し方は馬上、枕上、厠上と言われる。馬の上、つまり現代風に言えば通勤などの移動のとき。枕上はまくら、つまりベッドで寝るとき。厠上、つまりトイレ。これは三上と言われ中国の古典『帰田録』にあるそうだ。

まず最初の馬上、つまり移動のとき、これは最近のスマホをいじる習慣がこびりついた時にはちょっと当てはまらないかも知れない。スマホの画面に夢中になっていてはアイデアが出る余地はない。スマホを手にせずぼおっとしたときにふっと今まで迷っていたことに新たな突破口を見つけることはある。アイデアを移動で考えつくにはスマホはメモ用に使うのみにすることにする。

二つ目の枕上、ベッドでは夜疲れていてもはやアイデアを思いつく余裕がない状態なので寝る前に何か瞑想にふける余裕を持つ習慣を作る必要がありそうだ。

(すくなくと自分の場合は)三つ目の厠上、トイレについてはかつてトイレにアイデアを思いついたときにとメモ帳とペンを置いていたがついに今まで使うことはなかった。このトイレに関してネットで「アイデア出しの作業に、トイレの個室で座ることが効果的だ」と脳科学者の茂木健一郎氏が説明している、とあった。ヒラメキは“集中したあとのリラックス”で生まれる、とのこと。それではたと気付いた。自分の場合一人暮らしなのでトイレの「個室」はリラックスするところではない。そもそも一人暮らしなので家全体が個室だ。その個室の中のトイレは1人でいるときに閉じ込められる可能性がある独房なので必ず入るときにドアは開けたままにする。つまりリラックスする場ではない。だからアイデアがトイレで浮かぶことはなかったのだ。納得。

  独り身は厠上はダメ。 リラックスせず緊張しているから。
  なので馬上、枕上で勝負する。

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