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尊敬するのは数学者と潜水艦乗り

職業で尊敬するのは第一に数学者だ。まず何より鉛筆と紙があれば仕事が出来るのが素晴らしい。カッコイイ。社会に及ぼす影響力が半端では無いことも大きい。社会に影響を及ぼした数学者と言えば自分の中ではゼロを発見した人である。ゼロは発見なのか発明なのかは今ひとつ理解していない。ただ、神は数学者、という言葉に象徴される通り世の中のものは美しい数式で表されるのだろう。分かる人には分かる。(自分は分からないけど。だから尊敬する。)ゼロが発見されることによりその後の数学、ひいては社会が発展した。ものを数えるという基本的なことに革命をもたらしたのである。現代ならばコンピューターはゼロの発見がなければあり得なかった。このゼロの発見は古代のことかも知れない。現代においても暗号解読やAIの発明などベースの最もファンダメンタルなところで社会の発展に貢献している。かつて落語家の桂枝雀の地球が狭くなったかの理由でロケットで他の星に移住するという落語を聞いたことがある。どんな職業の人が必要で優先的にロケットに乗せ移住させなければならないかというテーマで話が進んでゆく。移住した先の星で例えば食べ物を育てるには農業に従事している人が必要だ、とか。結局一番不要な職業は話をして笑わせるだけの落語家だというオチ。なんの役にも立ちませんネ。残念です、みたいな感じだった。落語家の社会的重要性はともかく日頃の社会の発展の最もベースに与しているのはやはり数学者だ。それに続くのが理論物理学者だろうか。
一方、社会への貢献度という物差しとは少し異なるが自分が絶対にやろうとしてなろうとして出来ない職業も尊敬の対象となる。それがサブマリナー、すなわち潜水艦乗りだ。船というのは閉鎖空間だ。飛行機は船より一般的に狭く小さいがその速いスピードゆえに船に乗る時間ほど長時間では無い。船に乗りその閉鎖空間で仕事をするというのは普通の人では想像出来ない緊張と覚悟が必要だ。(と自分は考えている。)まして潜水艦は普通の船より狭い。狭い空間で音を無闇に立ててはいけない。外の世界と隔絶している。隔絶する。そんな潜水艦に乗ることは想像出来ない。自分は閉所恐怖症だからであろうか。特に船乗りの中で潜水艦乗りは尊敬の対象の最上列に厳然と存在する。特に日本の潜水艦は優秀と聞くので尊敬の眼差しは熱い。

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