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食わず嫌いを止めて好奇心の赴くままに

歳を取ったなと思うのは季節が巡る中でああまたかと思うとき。もうその先のことは言わなくても知っているよと思うとき。などだろうか。身体能力の衰えを感じるとき、もそうなのだがちょっとそれはこの際置いておく。いつも新鮮な思いで居たいと願う。なので歳を取ったと感じると切ない。切ない思いをしているのは自分が原因だ。その原因を取り除けば良い。分かっていないこと、先が分からない、知らないことを目指す、経験する、それを目指せば良い。そのためには食わず嫌いを極力避けることだ。自分が知らず知らず無意識のうちに作った目の前の壁を壊す。壁を潰す。そのためにはまずは自分が意識しないうちに作った壁を知ることだ。
40歳を過ぎた頃会社の組合が主催した1泊の研修で何か自分では有り得ないことを始めなさい、とアドバイスされた。その研修で講演したカウンセリングの先生は自分にとって40歳を過ぎてやったことがないこと、やろうとすらしなかったこと、自分として経験するなど有り得ないと考えていたことを何か一つ決めてやろうとした。それが走ることだったそうだ。後にその新しい趣味が高じてマラソンまで始めたらしい。
自分にとって有り得ないこととは何か。40歳を過ぎた当時それは料理だった。一度サンドイッチを作るのに家にないからとレタスを会社の帰りに買って来てと頼まれ間違ってキャベツを家に運んだことがある。呆れられてそれ以来買い物はよほどのことがない限り頼まれなくなってしまっていた。そんな調子だったから料理はそもそもしようともせず台所に立つのはお湯を沸かす程度だった。「男性よ!厨房に立て。」とか何とか、そんなキャッチフレーズのガス会社主催の料理教室に通うこと数回。その時の経験が独り身になった自分を支えている。
キューバに旅行したとき現地の人から葉巻を勧められたが断った。タバコは普段吸わなかったからだ。しかし、後に帰国後何かの本で葉巻は吸うものでなく舌で味わうものだと書いてあってああやっぱりあのとき人に勧められたのに従っておけば良かったと後悔した。
50歳を過ぎてますます新しいことを経験するのが難しくなっている。自分で日頃から意識して取り組まないと同じことの繰り返しになってしまう。食わず嫌いは止めて何事も好奇心を持って日々を生きよう。一日に何か一つでもいい。新しいことにトライしよう。いつもの駅までのルートを1ブロック隣のルートに変えるのでも良い。いつもとは違うカフェを訪れるのでも良い。

一日一つ新しいことをやってみる。


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