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イタリア4日目。ローマから南イタリアへ向かいます。

Buongiorno! ヒロシでございます。
ただいま11月2日火曜日の朝6時です。きょうはこのあと7時過ぎにホテルを出て、午前8時にローマテルミニ駅から南イタリアの入り口・フォッジャへ向かいます。イタリアの州でいうとプーリア州で、州都はバーリ。フォッジャはバーリよりもローマ寄りの小都市です。

とはいえ、フォッジャまでは高速列車フレッチャロッサで3時間。ネットでチケットを購入していたのですが、最初は午前10時発のフレッチャロッサでした。

前日までは朝10時発のフレッチャロッサを予約していましたが。
そのため、前日にはローマテルミニ駅で同じ列車の停車位置などをリサーチしていました。

料金をケチるためにいわゆる「早割」で購入していたのですが、じつは昨夜、きょうから泊まる宿から後述する連絡があり、テルミニ駅で2時間早い電車に買い直しました。購入していた早割チケットは時刻変更も払い戻しができないタイプのチケットだったため、59ユーロがパーになりました。

「宿」は内陸のフォッジャから約100キロメートル離れた海沿いの街・ペスキチとなります。

距離にして375キロメートルの移動なのですが、高速列車フレッチャルジェント(地図の赤い線の部分)だけでも3時間の乗車です。在来線線路を走るようなのでスピードがあまり出せない山形新幹線のような列車かもしれません。

ペスキチは、アドリア海に面した小さな漁港で、「トラブッコ」という独特の漁師小屋から魚を獲る漁法で知られています。


トラブッコとは、プーリアのアドリア海沿岸で盛んな漁師小屋漁の木組みをさすそうです。

もっとも日本での知名度は皆無ですが、アメリカやフランスのテレビが「サステナブル(持続可能)な漁法」と持ち上げたこともあり、今や世界中からツーリストが訪れる街になりつつあります。その漁師小屋はレストランを併設しているところや、宿を設置しているとこともあり、夏場は超人気だそうです。オイラも同様のドキュメンタリー番組をWOWWOWで見て、行ってみたくなりました。幸いシーズンオフ期でもあり、漁師小屋の宿泊予約はネットで簡単にできたのです。

問題はそこからです。予約はとれたものの、シーズンオフゆえに鉄道便が大幅に減り、途中からは代行バスでのペスキチ行きとなります。つまり、フォッジャからは私鉄・ガルガーノ鉄道に乗り換えて、さらに代行バスでおおよそ3時間です。しかも、最寄りの鉄道駅カレネッラからさらにバスに乗って終点まで行くと、ようやくペスキチバス停に到着です。まさに南イタリア奥の細道です。

普通の宿ならペスキチの宿まで迎えに来てくれますよね。きっと。なにしろ、そのバス停から宿までは2.9キロメートルもあるからです。徒歩だと1時間近くはかかります。しかも、コロコロバッゲージ(18キログラム)も一緒です。

ところが、その漁師小屋「アルトラブッコ ダ ミミ」(Al Trabucco da Mimi=ミミの漁師小屋)とメールでやりとりするなかで、「レストランもやっていて人手不足で迎えに行けない」とのこと。それでタクシーを紹介してもらったのですが、それがまたドライバーの携帯電話番号のみ。電話でコミュケーションできるイタリア語力もないため、ショートメールを送ったのですが、反応は今現在ありません。

そんな折の昨夜、漁師小屋から能天気なメール(whatsAPP経由)が届きました。「レストランもあるので、チェックインは午後2時~4時にしてね」との連絡でした。オイラは「午後4時過ぎ着の鉄道だから5時近くになります」と事前に何度も連絡していたのにです。ふぅ。しかもその後に届いた連絡では「タクシーに連絡はついたかい?」と。こちらも、「頼むからバス停に迎えに来てよ。タクシーでもいいからさ」と返事したのですが、これでは頼るわけにはいきません。

そこで、日没近くの到着をやめ、午後2時に到着する一本早い朝8時発のフレッチャロッサに変更したというわけです。日のある時間なら、1時間歩こうがなんとかなるからです。いささか長文になりましたが、わが身の安全第一。ジジイの旅はこうして第二章「南イタリア 奥の細道」へと続きます。
Ci vediamo! またお会いしましょう。



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