古民家カフェ万歳

久々に休みが取れたので,今日は半年くらい滞っていた古民家カフェ巡りをしてきた。

今日は,久々なのでドライブも兼ねてということで,安芸高田の「風のcafe fukumoto」まで足を延ばしてみた。

あまりネット等では宣伝していないそうですが,古民家カフェの特集雑誌で見つけて,あまりにも雰囲気がよさそうだったので行ってみたというわけである。広島市内の我が家から,54号線をひた走り,車で1時間半くらい。

店に入ると,まず左手にお座敷。ここは最近は使っていないらしいけど,昭和っぽくて好きな絵だったので,写真撮ってきました。

この,床の間の横の縁側が実は大好きでして。幼少期によく遊びに行っていた近所の友達の家に縁側があって,いつも羨んでいたのを思い出した。

そのステキな縁側をクローズアップ。

縁側の窓から見える庭がこれまたきれいなグリーンで,よく手入れがされていて,ステキなのである。

その後,奥の客席に入る。

キッチンの前の,大きな丸テーブルの部屋。

そこで,アイスティーとライムサワーを注文。

こちらも,グラスやコースターがおしゃれなのである。

こちらがライムサワー。

気づきました? このライムサワー,ただものではない。

こちらのライムサワーは,ライムの実の千切りまで入っていて,これがまた甘いような苦いような,大人の風味を醸し出しているのです。

で,アイスティーとライムサワーを半分ほど堪能したところで,庭を散策。

なんとも鮮やかなグリーン。

芝生も,その所々に植えられている花も,きれいに手入れされてて,心が癒される。

あまりにも癒されたので,つい,

こんなポーズで写真を撮ってみたり。

しかもここの奥様がとても優しい方で,庭園に魅了されてこんなことをやっている我々に「よかったらどうぞ」と,庭までお茶を持ってきてくれた。

泣いてしまうやないかーい!

さて,さっきの客席に戻る。
ふとテーブルの後ろを振り返れば,窓際には細やかな調度品。
ひとつひとつおしゃれなんです。

そうそう,このカフェで私が最高に気に入ったことがもう一つ。

何と言っても,ものすごく静かなのです。

安芸高田の中心部から車で5分くらい離れた,静かな立地。にして,飲み物を出してくれる奥さんも,あともう1,2組来られていたお客さんも,気品のある方ばかり。

こういうところで毎日論文の読み書きしたらはかどりそうだなぁ,なんて思った私,あんなことやこんなことに悩まされる日常へ帰りたくなかったので,トマトジュースとショコラベリーマフィン(マフィンは250円という安さ!しかも,他のメニューに負けずオシャレでうまい!)を注文し,

半年くらい前から積読になっていた本を取り出す。

大正・昭和史が好きなので,こういうのを時々買うのだけど,最近あんなことやこんなことに振り回されてなかなか読めなかったこの本。ついに手をつけることができました。

まだ最初のほうしか読めてないですが,この本は,日中戦争の前後の世論の動きを,当時の新聞記事などを検証しながら詳細に分析したものです。

ちなみに,日中戦争勃発は1937年7月7日。82年前の今日です。何たる奇遇。

しかし,筆者の山崎氏によると,「平和と戦争の『境目』は明確で,1937年7月7日という年表に記された日付がそうだ,ということになります。……けれども,……話はそれほど単純ではない……。……むしろ,ゆるやかなグラデーションのような形で,人々の生活は少しずつ,戦争という特別なものに染まっていった」(pp.1-2)。この「少しずつ……染まっていった」過程を描写している点が,本書の特徴のようです。

やっぱり歴史ものは勉強になるなぁ(いや,エラソーぶるほど歴史通では全然ないですがね)。

で,話をカフェに戻すと,

日常から頭の中だけ歴史の世界にジャンプし,自分が経験したことのない時代に思いをはせ,好奇心のおもむくままに没頭していく。この没頭感,半年ぶりに堪能させてもらいましたっ!

そして,このような没頭感を得るうえで欠かせなかったのが,この風のcafeさんのオシャレさと静かさと癒しでした。

手作りのおしゃれなドリンクやマフィンを食べたいという方はもちろんのこと,日常のストレスや都会の喧騒を離れて,まったりとしたひと時を過ごしたい,という方には,絶対にオススメの場所です。

ただ,オーナーのご夫婦もこの雰囲気を大切にされているのか,食べログやホームページでの宣伝などは基本的にされていないそうです。営業日は土日のみだそうです(ご夫婦は平日は広島市内におられて,土日だけこちらに来てカフェをされているようです)。

なので,誰かにこの喜びをシェアしたくてノートを書いた私ですが,これからも,そうろっと行ってそうろっと堪能してきたいと思います。

明日からまた面倒な日常もそうでない日常も待っていますが,この癒しと没頭感を提供してくれた風のcafeさんに大感謝です! また落ち着いたらお邪魔したいと思います!

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