旧磯野家住宅(銅御殿)
旧磯野家住宅の見学会に参加してきた。湯立坂上にあるこの住宅の内部を見るには、公益財団法人大谷美術館主催の見学会に参加することが必要。
見学はまず表門(大正2年1913年竣工)から。そして大正元年1912年の竣工の主屋を解説付きでゆっくり見学した。主屋は屋根が銅板葺。外壁も銅板が張りめぐらせられているところから、銅(あかがね)御殿と呼ばれる。3階建。表門・主屋いずれも重要文化財。
木材で富豪となった人が明治の末から大正期初めにかけて建てた家であるが、表門・主屋ともに当時の木造建築の技術の結集ともいえるもので、見学はとても勉強になった。なお主屋は古い建物であるので建物内部で上階への移動は階段になる。
私は見学して初めて、主屋の建物1階の奥行が意外に深く、道路側から見えない見事な庭園が存在することを理解した。現在の敷地は約1000坪。もともとは約1800坪の敷地であったとの説明だが、この広さは門の中に入って初めて実感できる。また2階3階のすばらしい眺望も体感するにはやはり中に入ることが必要に思えた。関東大震災前の建物であるが、地震や火災などへの対策を幾重にも考えて建築されていることは興味深かった。
見学会で内部の写真撮影はOKだったが、SNSに使わないようにいうことであるので、ここでは外側から撮影可能な表門の写真だけ挙げて、内部の写真は文化遺産オンラインを引用することで代用とする。
アクセス 東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から教育の森公園を目指すと湯立坂があり、その右手に旧磯野住宅表門が見える。この門は、普段は閉門されていて入れない。基本的には見学会のとき、見学会参加者だけ入門ができ、また主屋室内を見学できる。
銅(あかがね)御殿見学会情報
旧磯野家住宅表門 文化遺産オンライン
旧磯野家住宅主屋 文化遺産オンライン
山林王が作った銅(あかがね)御殿 BS朝日 2017/12/17
main page: https://note.mu/hiroshifukumitsu マガジン数は20。「マガジン」に入り「もっと見る」をクリック。mail : fukumitu アットマークseijo.ac.jp