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ギターの優位性

主役でも脇役でもイケる

 ギターほど多様なジャンルの音楽で
主役にも脇役にもなれる楽器は
あまりないんじゃないかな。
クラシックでは独奏はもちろんオーケストラを
バックにコンチェルトもできる。
ジャズではスウィングしたバッキング、
流麗なアドリブ、
ギターの特性を活かしたピアノとは
ちょっと違ったハーモニーを演出したり。
ロックでは、ハードなサウンド、
サスティンのきいた泣きのソロだったり、
スリリングな速弾き。
ポップスやファンクでの
16ビートカッティングは他の楽器では到底
代用は不可能。
シンプルにアコギ1本で弾き語り
なんてこともできる。

敷居が低い庶民派楽器

 ギターはピアノみたいに場所も取らないし、
音量も基本デカすぎない。
エレキギターをアンプに繋がないで
練習してたらむしろ音が小さくて
聞こえないくらいだから、
日本の住宅事情にも適している。
そして値段もリーズナブルで
維持費もそれほどかからない。
個人的な見解だけど、ピアノやヴァイオリンなどは
幼少期から始めることが必要なのに対し、
ギターは何歳から始めても
伸びしろはみんな平等に与えられているような
気がする。
(もちろん練習は必要)

ギターの優位性

 ここで他の楽器と比較しての
ギターの優位性をまとめてみます。

1.音量が適度

 アコギ、エレキ、エレアコなど
多種多様なタイプの
ギターが存在しますが、
工夫によって住宅事情や演奏場所に適した
音量に最適化することが容易。

2.機動性が高い

 アコギは小さくて軽いので
どこへでも運ぶことができ、
電気を使わずとも野外でも
ちょっとしたコンサートや歌伴奏の
楽器としても優れている。
これはピアノではまねのできない芸当。

トラベルギター

 このギターはマーチンの
トラベルギター”バックパッカー”です。
非常にコンパクトで飛行機の
客席頭上の収納棚にも入ります。
ぼくがスペイン巡礼の道800キロを
歩いた時の相棒。
世界中の人たちが集まる場で、
言葉が通じなくても
音楽が心と心を繋ぐ強力なツールであると
再認識できました。
(夜な夜な巡礼者用宿泊施設でワイン飲んで
ミニコンサートをやっていた)

3.音階やコードを覚えるのが楽

 これも鍵盤楽器と異なる
楽器構造から、覚えた音階やコードの
フォームを横にずらすだけで、
いとも簡単に移調することができます。
これは、鍵盤楽器と比べた時の
圧倒的優位点ともいえ、
コードやアドリブの習得時間が
短縮できます。

4.オールジャンル対応

 クラシック、ジャズ、ロック、ポップス、
ファンク、フラメンコ、ボサノバ・・・etc。
どんなジャンルの音楽でも、主役・脇役と
なり得て、ぶっちゃけギター1本だけでも
音楽を成立させられる。
ベートーヴェンはギターを
”小さなオーケストラ”と呼んだそう。

5.大人になってから始めても遅くない

 楽器によっては、やはり幼少期スタートの方が
優位なものもありますが、
ギターは遅く始めても正しい勉強と練習さえ
続ければ飛躍的に上達しやすい。
(そういう人たちをたくさん見てきたという
経験則から)

6.スタート障壁が少ない

 他の楽器に比べて初期投資額は低いと思います。
また、ギター人口も少なくはないので
上達のための情報が手に入れやすい。
簡単な曲を
コードを覚えて弾き語りするくらいなら
数週間〜数ヶ月で達成できるので、
初めての成功体験までの道のりは
決してハードではない。

嫉妬?

 ここまで、ギターの優位性を語ってきましたが、
他の楽器に嫉妬する時ももちろんあります。
(たまーに、ですが・・・)
1度に出せる和声の数では
もう圧倒的にピアノに勝てず、
複雑なリズムパターンを同時進行させるにも
ドラムに負ける。
たった1発のセクシーな
サックスの音色には
全部、持っていかれたような気にもなる。

 と、まあ他の楽器に若干、
嫉妬することもたまには
あるにはありますが、やはり
何かの縁か、偶然か
自分はギターを選んだわけです。
選んで、コツコツ続けてきたおかげで
人生には豊かな色彩感があると
確かに感じてこれました。
ギターを愛してきたから
ギターの優位性なんてことを
喋ってきてしまいました。
でも、結局はどんな楽器でもいいんです。
”音楽し続ける”ことが最も大切なのですから。

 

 

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