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水木先生が夢に見た古代出雲の真実

そもそもぼくが古代出雲王朝のことを描こうと思ったきっかけは
三十年ほど前から古代人らしき青年が
夢の中にちょくちょく現れるようになってからだ

水木しげるの古代出雲216ページより抜粋

2年ほど前に何故か気になって古本屋で購入した。

最近になり、古代出雲の事が気になり関連する書籍や動画等を視漁ったのだがこの本がある事を思い出して改めて読み返した。

水木先生は、誰もが知るモノノケを世の中に知らしめる第一人者。

この人は恐らく視えていたのか感じていたのか。世の中には科学では及ばない未知なる不思議な世界がある事を常に教えてくれた。

水木先生は島根出身でもあり、恐らく古代出雲とは縁が深い方なのだろうと思う。

かつて第10代崇神天皇の頃、疫病が流行った。
そして崇神天皇の夢枕に「オオモノヌシノカミ」が立ち、疫病を起こしているのは「オオモノヌシノカミ」であり、それを収めるには意富多々泥古おおたたねこに神主をさせる事だという。

崇神天皇が意富多々泥古おおたたねこを探し出し出自を尋ねたところ、

「私は、オホモノヌシノ大神が、スヱツミミノ命の女のイクタマヨリビメを妻としてお生みになった子の、名はクシミカタノ命という方の子の、イヒカタスミノ命の子のタケミカヅチノ命の子が、わたくしオホタタネコなのです」 と答えた。

それを聞いて喜ばれ、早速三輪山の神主を命じたところ、疫病が収まったという逸話がある。

また、出雲大社は推定45メートルもある大神殿だった事が分かってきているが、平安時代の口遊くちずさみという文献には、
『雲太、和二、京三』という言葉があって、その頃の日本の建造物ランキングで出雲大社が一番という。

つまり、かつて神武天皇が国を肇るとされた日本国の成り立ちは、常に出雲の先人たちと共にあったという事ではないだろうか。日本ひのもと政治まつりごとを支配する大和政権の裏には、かつて天皇家の祭祀を司った出雲族の子孫が担っていた。

裏と表の関係である。

大和政権の成り立ちには、実はその前に日本に存在していた民族の犠牲を元にして成り立った。

かつて卑弥呼が邪馬台国をして日本を支配していたころ、その政治まつりごとは祭祀を中心としたものであり、神を中心とした神の意志によるものであったとされる。

神の意志を日の巫女であった役割である卑弥呼が人民に伝えるという役割をしていた。恐らく卑弥呼というのは、そういった役割を現していたのだろう。男はあくまでもそれを支える存在であった。

その後、男が権威を持ち力で人民を支配する時代になり、戦争が起こるようになった。しかし、例え力で人民を支配しようとしても、心を支配する事は出来ない。

古代出雲が大和政権に追われたのは恐らくそういったエピソードのうちの一つだったのかもしれない。

表の天皇と裏の天皇が存在するという。ということだろう。

今はこの様な話題が広く伝わる事になり、今まで知られる事が無かった口伝を公開する各氏族の方々が増え、一般の方が歴史の真実を知る事が出来るようになった。

それを踏まえて、そもそもこの地球上に国境なんていうものはなく、人類という兄弟姉妹であるという事を思う。

その兄弟の中で、東西の文明の違いがあり、民族の特性があり、秀でた能力がある等、科学を進歩させる役割、人々のスピリチュアル的側面を成長させる役割などそれぞれの役割を果たしていく事が大切なのではないかと思う。

この地球に天国のような素晴らしい天国を築いていくために、それぞれが役割を果たしていくという意味でのグローバリズムという視点が大切なのではないかと思う。

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