あなたの職務経歴書には何の価値もありません

「あなたの職務経歴書には何の価値もありません」

自分の経験した職務や成果を列挙している職務経歴書に何の価値もないということは、もちろんあり得ないことですが、この行間には、

「私どもがご紹介している仕事に対しては」

という条件が隠れています。

この衝撃的な言葉は、1ヶ月ぐらい前にお会いした転職コンサルタントの方に言われたものです。

というのも、その転職支援会社は、正社員のお仕事を紹介する会社ではなく、週に3日程度打ち合わせのために出社して、あとは基本的にリモートワークをするような業務委託の仕事というか、会社を紹介するような転職支援会社だったからです。

「職務経歴書を用意してくださいと」言われ、慌てて正社員としての職務経歴を提出しました。

転職コンサルタントの方に「何か質問はありますか?」と言われたので、

「そもそも私のどこに興味を持ったのでしょうか?」

と質問したところ、

「ライターとしての仕事を探されているところに興味を持ちました」と言われ合点がいきます。

正社員として働き始めて、もうすぐ30年になりますが、その傍ら、10年ぐらい前から裏稼業として某IT会社のブログやコミュニティを監視する仕事や、googleニュースサイトへの記事投稿。

そして、ここ数年はイベントやカンファレンスの音源の書き起こしといった仕事をしています。

なるほど、職務経歴書と言われたので正社員の職務経歴書を提出しましたが、その転職支援会社が求めていたのは裏稼業のほうの職務経歴書だったのです。

さっそく裏稼業の職務経歴書を作成したところ、正社員以上に盛りだくさんな職務経歴書の出来上がり。「ああ、こんなことやってたんだ」と再認識。

働き方改革やパラレルワークという言葉がメディアを賑わしている昨今ですが、私の場合は何年も前から二足も三足もワラジを履いていたことに改めて気付かされました。

気付きを得たことにより、パラレルワークではなく、裏稼業のほうに1度だけ舵を切る良いきっかけになりました。転職コンサルタントの方に感謝です。っていうか仕事ください(笑)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?