見出し画像

「何年経っても消せない想い。」

僕は絵をそれほど長い間描いていたわけではなく、ほかのイラストレーターさんにくらべたら経験は浅い方である。

その中でもありがたい事に
ミュージシャン、お祭りやフェスなど
イベント関係、時計職人、IT企業、個人様など色々な方からイラストやデザインの依頼を
受けさせていただいてきました。

時にはSEKAI NO OWARI さんの関係者さんから
知り合いを通じてデザインへの高い評価を頂いたり、図書館主催のイラスト展で2位に10倍以上の差をつけて人気投票1位を獲得したり、フランスの旅行会社様からお声がけいただいたり、地道に評価を得ることが出来き、自信にもなりました。

その中で何年経っても消せない想いがあって
それについて書こうと思います。
これは、僕の力不足もあるかもしれませんが
ほとんどのイラストレーターさんやデザイナーさんは経験してる事ではないかと思います。

____________________________________

イラストやデザインの仕事の依頼先は想いでかわる?

____________________________________

イラストやデザインの仕事をしていると
当然、依頼してくれる人がいるわけですが、
基本的にその方達には当然ながら、
想いがあります。
プロジェクトを理想の形にしたいという
想いがあって、その中で、
色んなデザイナーにデザインを依頼される
場合があります。

僕の個人的な意見になるのですが、
デザインを外部に依頼する際に、
デザイナーに対するこだわりがなければ、
デザイン事務所などに依頼される事が多いのでしょうか?

僕だったら、Aというデザインにしてもらえるなら誰でもいいよって言うのなら
デザイン関係の会社に頼み、
Aというデザインの方向性でいきたいけど
もっと良くなる何かをつくってくれる、
この人にデザインをお願いしたいと思うなら、
個人でされているデザイナーさんにお願いすると思います。

どちらも依頼主がプロジェクトのデザインをいいものにしたくて、考えた結果、
今回はデザイン事務所の〇〇さんが適任だ。とか
今回はこの案に+αして、この人の雰囲気を入れて作りたいから〇〇さんにお願いしよう。

そんな想いがあると思うので
もしかしたらそんな想いから依頼先も変わるのかもしれないと思ってます。

当然そこには、付き合いや、その人をわかってくれているという、縁や価値観の共有が出来ているというのももちろんあると思います。

では、はじめて個人のデザイナーに依頼をしてくれる人はどんな人だろうと考えてみました。

____________________________________
積み重ねが大事
____________________________________

僕は、個人デザイナーへのお仕事の依頼は
新たなプロジェクトを進めるときや、
現状から何かを変えたいと思うときに
その時はやってくると思っています。

それは、継続や続編的な企画だと、
まず同じ雰囲気を継承するには、
価値共有が済んでいる
同じデザイナーさんが適任で、
方向性の擦り合わせをする必要がなく
雰囲気も継承できちゃうからです。

これもまた、お互いの関係、成果を積み重ねてきてるからですね。

これがプロジェクトの方向性を逆方向に舵を切ったり、新しいプロジェクトのように生まれ変わらせたい、もしくは、思うようにうまくいってなくて何か変えないとマズイけど、
知らない間に似たような方向性になってしまうというのを防ぎたい時、
手っ取り早いのが、デザイナーをかえるという方法がある。

では、このデザイナーにお願いしようというのは
どこで決めるのか?

これは、僕の個人的な意見であり、想像ですが、
snsなどでの日頃の発信などから知る事ができるいろんな情報、人間性、発信力、人気、作品。
いろんな事が総合的にしれて、名刺を見るよりも遥かに情報量が多く、そこから知り合ったりして
この人にお願いしたい
と思う事があるのかなと思います。

これもまた、デザイナーさんの日頃の発信などの積み重ね、依頼主の情報を見つける行動の積み重ねが大事だと思います。

積み重ねられた情報、感情などに新たな可能性が秘められているのかもしれません。
次は、そんな可能性という光を灯す
デザイナーの話になります。

____________________________________
嬉しいのは事実だけど全部はやれない。
____________________________________

ここからは僕のお話になります。
ありがたい事に、冒頭ではなしましたが、
僕は、今まで自分でライブイベントをやったり、
カフェでイラスト展示をしたり、
図書館主催のイラスト展で最多投票記録樹立したり、
フランスの旅行会社から声をかけていただいたり、
ミュージシャンのデザインをさせてもらったり、
作ったデザインがSEKAINOOWARIさんの関係者さんに評価されたり、
書いた物語が舞台作家さんに褒められたり、

まだまだ絵やデザインの歴は浅いのですが積み重ねてきたものがあります。

その中で、面白いと思った企画はやってきたし、
この人を助けれるなら助けたいと思ってやったこともある。

デザインを依頼してくれたり、僕の作品やグッズを買ってくれる方達にも本当に感謝しきれないし、その瞬間もその先もめちゃくちゃ嬉しい。

だけど、僕はデザインの依頼してくれてるのに
全部応える事ができていない。

それは、この企画なら、僕の作品がいきないし、結果、相手の良さがいきないかもしれないという
僕なりの想いがあり、お話を引き受ける事ができない事もあります。

その企画で僕の作品が生かすことが出来ないのは
僕の力不足でもあるのかもしれない。
でもね、翼をもがれてしまうとそこまで飛んでいくことは難しい。

____________________________________
自分である必要がない依頼。
____________________________________

僕は、イラストやデザインの依頼を頂けるの
すごく嬉しいです。

でもどんな依頼なんだろうと確認した時にわからなくなる時があります。

それはどんな依頼かというと
僕の特徴を全部消す依頼。
具体的に言うと
僕の絵ってよく言われるのが

独特の雰囲気、絵のタッチが優しい、色使いが独特で優しい、独特の世界観、どれもかわいい、繊細な絵、幻想的な絵。

などなどなんですが、それって全て、
僕のバランスで成り立ってるんです。
絵のバランス、色のバランス、キャラクターの顔のバランス、キャラクターの身体のバランス、建物のバランスなどです。

それを踏まえての依頼内容です。
その特徴を全て消すかのように、その人の細かすぎるぐらいの構成がすでにあったり、
これはしないで欲しいっていうポイントが僕のバランスで重要な部分だったりします。

具体的に言うと、僕の描くキャラクターには絶対帽子をかぶってるとします。
その帽子が僕の放つ重要な個性だったとします。
すると、依頼内容にあるのは
これです⬇︎
「帽子は無しでお願いします。」

、、、。

なんで俺に頼んだんやw

自動車メーカーのホンダさんに自動車を頼むけどエンジンはホンダさんのは使わないでください。
そして、ホンダさんのマークは入れないでください。みたいな感じです。

伝わってます?
アンパンマン描いてって頼んで、鼻とほっぺは描かないでって言ってる感じかもw
#頑張って

その人のストロングポイントに対しての依頼かと思ったら、
ストロングポイントが出せないオーダー。
擦り寄せ出来ないかなーと思って
頑張ってみたら、
「ここはこう、ここはこうでお願いします」
こうなってくると、僕は何を武器にその人の期待に応えられるのかわからなくなってくる。
僕の何に期待されてるんだろうと、、、。
頑張って言われたので描いてみる。
やっぱり僕の絵ではないなーってなっちゃう。
そしてやってくるのはこの感情
「これって僕が描く必要あります?」

たしかに、依頼してくださるのは嬉しいんです。
依頼してくれる人が、いい物にしたいという気持ちももわかります。
でもね、その人の強みを消されちゃうと、
依頼主を満足させるだけの作品にならないと
僕は思ってます。
だって、カレーを頼むのにドリンクメーカーに
頼んだりしないじゃないですか?
この想いは何年経っても消えません。

僕なりのベストを尽くすために。

そんな事言ってたら、誰も頼まないよって
思われるかもしれません。
いいんです!
頼んでくれてるのにベストパフォーマンスを
出せない方がツライし、
それならもっと適任の人にやってもらった方が
その人は幸せになる。
せっかく出会ったんだから
その人が幸せになってくれた方が
僕も嬉しい。
こんな事長々書いて
ごめんなさい。
ここまで読んでくださって
ありがとうございます。


のまひろし


よろしければサポートお願いします。 いただいたサポートは今後の作品にあてさせていただきます。よろしくお願いします^ ^