見出し画像

レノファ山口2024シーズン展望。新監督会見と新ユニフォームから読み解く「新たなレノファ」の予感


レノファ山口が来シーズンに向けて動き始めています。
最近行われた新監督会見と新ユニフォーム発表から2024シーズンに向けたクラブの明確な意思を感じていますので、その部分を書いていきたいと思います。(トップ写真はレノファ山口FCホームページよりユニフォームコンセプト)


来シーズンはJ2は20チームとなり、下位3チームがJ3に降格するというこれまで以上に過酷な戦いに。

これまでのレノファ山口はJ3優勝(しかも昇格初年度)。前半とっても良かったシーズンと選手移籍後の急降下、最下位もコロナ特例で降格なし。監督交代、降格危機。色々なことがありましたが、、、レギュレーション変更でこれまで以上に過酷なJ2となる2024シーズンを迎える前に「新たなレノファ」を感じることができるのは、率直に言って間に合って良かったという思いが強いです。

クラブチームが次のステージに上がっていくための改善ポイントを整理し、その改善ポイントに合わせて監督を招聘したと発表しているわけです。


私はクラブチームのチャレンジを支持します。来シーズンも苦しいシーズンとなる可能性はありますが、次のステージに行きたいので、辛抱強く応援します。




監督就任会見

まずは、新監督である「志垣良」監督就任の会見です。


私が感じた「就任会見」でのポイントは三つ。志垣良監督からのコメントではなく、渡部社長のコメントより。



①「勝ち点」を積み上げていくことが必要という点

②「チーム構築」「守備の構」「選手の育成」というキーワード

③中長期的に強くなっていくことを見据えていること。



まずは①「勝ち点」を積み上げていくことが必要という点
⇒これは「勝つ」ことに重きを置くという宣言と捉えました。

過去のJ3で優勝をしたシーズンは大量得点で勝つとか、勝っていてもさらにもう1点を取りに行くという攻撃的なサッカーを標榜していました。また、例えば4点取られても2点返した!というような感覚で満足とまではいかなくてもゴール見れてよかったという感覚が私にはありました。
それを「勝つ」という目標を改めて設定したことに大きな意味があると思います。当たり前といえば当たり前なので、、、基本に立ち戻ったと言ったほうが良いかもしれませんね。


次に②「チーム構築」「守備の構築」「選手の育成」というキーワード
⇒3つの言葉の中で、私が特に注目したのが「守備の構築」。「勝つ」ことを考えた際に「守備の構築」は必要不可欠。レノファはこれまで試合数を大きく超える失点をしており、得失点差もプラスで終えたことがありません。

過去のシーズンでは、42試合で
2016年 63失点(得失点差▲8)
2017年 69失点(得失点差▲21)
2018年 64失点(得失点差▲1)
2019年 70失点(得失点差▲16)
2020年 74失点(得失点差▲31)
2021年 51失点(得失点差▲14)
2022年 54失点(得失点差▲3)
2023年 67失点(得失点差▲37)


勝つためには守備を改善すべきなのは明らかです。ここをきちんと改善ポイントと認識し、その部分も構築できる「志垣監督」に声をかけたと。

なお、会見ではクラブからの「配慮」もありました。「守備的なチームになるのか?」という質問に対しては、そうではないと。これは確実に想定問答として用意されているものだと思います。

「良い守備」から「良い攻撃」につなげることができるという説明をされていましたね。ここ数年見てきて、守備と攻撃は常に連動していることは理解できているつもりです。


そして志垣監督からも「ボールを高い位置で取りに行く」と。ポイントは起点が「守備」となっていることだと思います。レノファはアイデンティティとして「攻撃的」なチームと言われておりますが、失点の多さは改善されできませんでした。来季はこの部分を本格的に改善を目指すということです。


また、「ゴールを奪う姿勢」を見せる説明の際には、状況によって動き方は変わることも強調されてました。おそらく点差、時間帯、相手チーム、天候など様々な点を考慮に入れて、これまで以上に「よりクレバー」に戦っていくことになると思います。

来シーズンの予想ですが、明確な意思を持って1点を守りきって勝つことや、スコアレスドロー、負けるとしても失点が2点ではなく1点で済んだと言ったことを喜びながら、しっかりと積み上げていくことになると思います。



最後に、③中長期的に強くなっていくことを見据えていること。

新しいことにチャレンジをして1年で結果が出たら苦労しません。そして、これまでのことから変化させるには時間がかかるということだと思います。

数年かかるが、焦らずにじっくりと見ておいてくださいという意思表示だと思います。私としては降格は避けて欲しいですが、、、そうならない限りは少しずつ積み上げが図れていく部分をしっかりと注目したいです。



2024シーズンユニフォーム

すでに発表されたユニフォームコンセプトのコンセプトを見ると、更に色々と見えてきます。

<リリースよりコンセプトを抜粋>

RENOVATIONという言葉を使っていますね。
直訳で「修復、刷新」とあります。監督会見で語った新たにクラブが目指す方向をこれ以上の言葉で表現できるものは無さそうです。しかもクラブの名前の由来でもあります。


いいものを残しつつ、改善点を修復しつつ、新しくチャレンジするという姿勢。これは、チーム創設時からDNAとして持っているものてあり、明治維新を実現した「山口県」にあるチームとしてもコンセプトの一貫性があります。

「チームもこれまでの幾多の苦難を払拭し乗り越えてここまで上がってきた。」

⇒これでこれまでの過去の振り返りをしています。正直言って、紆余曲折あったと。


「これまでとは一線を画す、まさにRENOVATIONを図ったデザイン。」

「そしてこれからも進化しつけなければならない」

⇒それでも今後も右肩上がりで登っていきたいと、書かれています。新たな年となりそうです。


そして、もう一つの特徴がデザイン自体がめちゃくちゃ「シンプル」なんですよ。これもレノファニスタを聞く限り、明確な意思をもって「シンプル」にしてます。

私は「勝つ」というシンプルなところに重点をおきましょうという意思表示だと受け取りました。しっかりと受け止めます。



最後となりましたが、まだまだ少ない情報ですが、新監督就任と新ユニフォームから、来シーズンは「新しいステージを目指すレノファ」を見ることができると確信しています。


ちなみに、クラブとも話をしておりまして、来シーズンも東京にて定期的なパブリックビューイングを開催する予定です。是非一緒に応援しましょう。


なお、今後情報発信の方法を整理していきたいと思うのですが、一旦はこちらのPeatixよりフォローをいただくとイベント情報が届きますのでご活用ください!
(利用にはPeatixの新規登録が必要です。)