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二十四節気

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二十四節気について、つらつらと。
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立秋

立秋

残暑お見舞い申し上げます。

節気の中の、立春、立夏、立秋、立冬の「四立」は、季節の分かれ目です。
立○の日には、「季節の上ではもう○ですが…」というのが、お天気コーナーのテンプレートになってますね。(※○には春夏秋冬のいずれかが入ります)

確かに、まだ暑いのに(夏休みだってとってないのに!)秋だと言われてもね… という感覚はよくわかります。
でも、二十四節気には「秋も暑い」って意識がちゃんとあ

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啓蟄

啓蟄

冬ごもりしていた虫たちが地中から這い出してくる出してくる頃。

ここで言う虫とは、蟲=生き物全般ですね。
個人的な印象かもしれませんが、啓蟄の句ってミミズやトカゲが描かれていることが多いような気がするのですが、カエルやヘビもです。
暖かくなり、生き物たちがいよいよ活動的になります。
人も、やっと朝布団から離れるのが楽になりますね(私だけ?)。

啓蟄は、卯の月のはじまりです。

「卯」の字は象形文

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雨水

雨水

冬の間の雪や氷が解けて水となり、雪が雨にかわって降る頃。
外気があたたかくなりはじめると水も温んで、土の下から草木が芽吹こうとしはじめます。

昔からこの時期は農耕の準備をはじめる目安とされてきました。

寅の月のちょうど半ば。

「寅言萬物始生螾然也,故曰寅。」(史記)
寅は万物が螾然とうごめいて生じ始めることを言うのであり、ゆえに曰く、寅。

螾然(いんぜん)とは、みみずやもぐらが春の気配に誘

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立春

立春

立春、立夏、立秋、立冬は四立(しりゅう)と言い、四季それぞれのはじまり。その中で、立春は1年のはじまりでもあります。

つい先日も東京では雪が降ったほど、春にはほど遠い気分かもしれませんが、「春が来た」というよりも「春が生まれたよ」というのが、二十四節気の季節感。

というのも、立春から寅の月がはじまるのですが、干支暦では、寅月、卯月、辰月の3つが春とされています。また、干支暦の思想の基盤である陰

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