見出し画像

右手で掴む

手相を観るときには両手を拝見して、その違いを拝見します。

たまに「男性は右手、女性は左手って聞いたことがあるんですけど」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それはもしかすると、右手は社会的な手、左手が個人的な手というような解釈から至った見方なのかもしれません。私は、右手は社会において作られる、その人の在り方や考え方を表す手、左手は生まれながらに持っている、その人の在り方や考え方を表す手として読んでいます。

私は、鑑定ではこの左右のバランスに注目することが多いです。
右手が弱い人は、自分自身や理想をしっかり持っているのはとても良いことなのですが、そればかりが先行していて、現実化していない人。
左手が弱い人は、周囲のニーズに合わせてきっちり役割を果たすことにリソースを使って、自分のことは後回しの人。

「左手が弱い」で挙げたケースは、実は自分もきちんと持ちつつ折り合いつけている方もいます。2枚目の名刺を持っているような人だったり、ワークライフバランスがとれている人だったり。その場合は右手にもどかしさは表れない。生命線とか金星丘が元気いっぱいだったら、両立がんばってね☆とエールを送るまで。

さて、ちょっと背中を押したくなるのが、右手が弱く、さらに左手が混線し始めている人。この人は、たぶん、今の自分の置かれている現実との折り合いがついていない。

あ、でも、空想の世界で生きているのが幸せな人には、どうぞそのままで。
この先は読まないで結構です。

さて、右手が弱く、左手が混線しつつある人のことを思った時に思い出したのが、天海玉紀先生が4月下旬に公開した5色の行動原理の図。

これ、算命学が分かる人には「十大主星の相生相剋の図です」以上なのですが、そうでない人たちでも思わず「自分はこうだな」ってリアクションせずにはいられないように翻訳されたすばらしい図だなと思います。そして、ツイッター上では、「3つ持つならどれ?」という玉紀先生の呼びかけに反応する人がたくさんいらっしゃいましたね。(モーメント作りました→Link☆

玉紀先生による図のお話はこちら↓

「自分をだいじに」
「いまを生きる」
「豊かな暮らし」
「きちんと頑張る」
「未来を夢見て」

自分の星がなんであろうと、3つ選びたくなります。自分の十大主星を知っていても、(理由の説明は割愛しますが)そのときどきで違うものを選ぶ気分にもなります。(十大主星は5要素×2種の10個があって、誰もが最大5要素まんべんなく持てるだけの枠を持っているのですが、5要素揃っている人ってあまりいません。)

左手が混線する理由は、脳内でぐるぐるぐるぐる考えていて、外に向けてアウトプットしないからなのですが、この図でいうと、

「未来を夢見た」理想を描いて、いろんな事を考えている。いろんなことを学んでいる。
「自分をだいじに」周囲と自分をきっちり分けている。ひとりがんばっている。

この2つはとっても得意な人たちです。(命術との相関は、個人鑑定レベルなので、お問い合わせはご遠慮ください。また、命式上は偏りがあっても上手くやってる方もたくさんいらっしゃるので、考え方の癖の問題として捉えてください)

私はこの2つが苦手なので、個人的にはとても羨ましいです。

でもね、ここが強くても、残念ながらその能力を現実社会で活かすことができていません。
それは「いまを生きる」が弱いから、どんなにすばらしい思想や自分を持っていてもそれが社会に飛び出していって、現実化した「豊かな暮らし」につながらない。

「いまを生きる」には、自己表現や、その場でのリアクションも含まれます。
思考をアウトプットすることは、現実化の最初の一歩。
この段階では、社会に受け入れられようが、受け入れられまいが気にしてない。
「私は、今ここにいますよ」って表明してるだけ。赤ちゃんが産声上げるみたいな感じ。

「描いた理想は合議制では100%叶わないこともわかってる。だったら言わない」「自分の美学が他人に損なわれるのは嫌だ」っていう気持ちもわかります。でも、磨くのって傷つけることだったりもします。ヤスリかけてピカピカにしたこと誰でもありますよね?

確かに、これまで言ってこなかった人がいきなり誰かに言って、ネゴがうまくいくとは思えません。でも、やらないことには始まらないので、まずは自分の中でだけでも言葉にしてみませんか?

初めるのは簡単。
やりたいことを分解して、to doリスト化する。伝え下手なら、伝え方を勉強すればいい。
大谷翔平選手が高校時代に使っていたと一時期注目を集めたマンダラチャートを作っても良いかもしれません。「未来を夢見て」さん好みかもしれない。

たぶん、そうやって思考を整理整頓して、自分が行動すべきことを意識すれば、左手は混線が解けて、右手は元気になりますよ。

現実化した幸せは、右手でしっかり掴みましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?