エとセとラ

ヤワなハートがしびれる ここちよ

『愛のしるし』草野正宗さん 

かったり、ここちよくなかったりな電撃移籍のシゲキ的な情報が飛び交う昨今。

何だこの書き出しは?と頭に大きなはてなマークが浮かんだ方には、いつかではなく今打ち明けます。

遡ること21日前の2023年5月7日、京都市体育館でB1最終節の試合が終わってから京都ハンナリーズのファン感謝祭が執り行われました。その一幕でイントロクイズがあり、『愛のしるし』が流れたのでした。

私はこの曲を聴くと、妻夫木くんが海パン姿で笑顔で踊っている光景(映画『ウォーターボーイズ』の一幕ですね)を思い浮かべるのですが、この時はそれと同時に

いつか あなたには すべて 打ち明けよう

同じく『愛のしるし』草野正宗さん

という歌詞もシンクロして、選手たちの去就も気になるブースター心理にどえらい曲をぶち込んでくるなぁと思ったものでした。

イントロクイズの回答者として出場した選手たちは全員が20代(諸般の事情で途中から回答者にブースターも加わりましたが)で、最年長も29歳。25年前の曲ということもあってか、PUFFYの曲であるというところまでは分かっていた感じでしたが、最初の間違った回答を呼び水に会場を盛り上げる方向に進んで正答は出ませんでした。

ここで間違った回答をしたのが満田キャプテンでした。ここでタイトルの理由も明かされますが、彼は『渚にまつわるエトセトラ』だと思っていたようです。この時は何とも思わなかったのですが、ファン感謝祭から6日後の5月13日に満田選手が福井ブローウィンズに移籍することを知り、

カニ 食べ 行こう

『渚にまつわるエトセトラ』井上陽水さん

のサビを聴くと、越前がにを思い浮かべる頭になっていくんだろうなと思ったものでした。

純粋な勘違いだったのか、それとも秘められたメッセージだったのかは本人にしか分かりませんが、あれから彼の背番号と同じ21の日数が経過した2023年5月28日、Bリーグに新たな歴史が刻まれました。琉球ゴールデンキングスが年間王者の座を掴み取り、東地区以外からのチャンピオンに輝きました。おめでとうございます。

正直に打ち明けると、チャンピオンシップが始まった頃は少し醒めた目で見ている自分がいました。昨日の朝までは決勝を観ようか迷っていたくらいで、朝日新聞の記事を読んで絶対に観ようと決意しました。

やっぱりバスケって面白いなと単純な自分は試合に惹き込まれ、富樫選手の勝負強さ、原選手と佐藤選手の両翼の安定感、小川選手の攻撃的な守備や、土壇場で決め切ってしまうロー選手のメンタルの強さに魅せられ、

クーリー選手、ダンカン選手、ダーラム選手の力強さ、松脇選手の沈着冷静さ、今村選手の託された気持ちに応えたいという強い想いに触れることができた気がして本当に良かったです。

そして、今日のGAME2。3シーズン連続で決勝の舞台に立ったフリッピン選手が持てる力を存分に発揮して、後半は無双状態でした。ファルコンもとい牧選手の安定感も光ってました。

優勝トロフィーを掲げる田代選手の隣には笑顔の岸本選手がいて、本当に良かった。昨年のサッカーワールドカップでメッシ選手が優勝トロフィーを大事に抱えながら喜んでいる場面を目にした時も似たような感情が湧いたような気がします。

他のクラブのブースターにも、このような感情を抱かせた2022-23シーズンのFINALS。琉球の選手を始め、クラブ関係者、ブースターの皆さんの気持ちは計り知れません。だからこそ、その気持ちってどんなものなのか知りたいと心の底から感じた方も多かったのではないでしょうか。バスケットLIVEの解説に呼ばれた辻選手もその1人だったかも知れません。

そんな力強い引力を感じたFINALSでした。今シーズンも良いものを観させてもらい、本当にありがとうございました!

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