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【訂正】ソロモンの婚約指輪【おわび】

おかげさまで、1月26日夜にアップした「再読必至!文系向けオススメ理系本10選」は、私のnote史上屈指のヒットになっている。
ビューは1日半で4000を軽く超えている。

トップの「ヒルビリー」は、ツイッターフォロワー80万人の佐々木俊尚さんがSNSで拡散してくださったのが爆発的ヒットにつながったが、今回は自分のツイートがリツイートされまくって、note運営の「オススメ」に入り、ここまで伸びた。
「初の自家発電バズり」である。嬉しい。
今朝、さらに嬉しいお知らせがnote運営から来た。これだ。

他の方の投稿がどうなのか存じ上げないが、noteというのは、なかなか「スキ」がもらえない。
最初の画像の32654というのは全投稿の累計ビュー、975は「スキ」の合計だ。「スキ」はビューの3%にも届かない。

何事もポジティブにとらえる人間なので、「ちっちゃいハートマークを押すほど面白いってことだから、この数字は『スキ』じゃなくて『大スキ』って意味だ」と解釈している。
ただ、私個人は最後まで読んだnoteにはすべて「スキ」を付けている。
ここからは、「スキ」は「大スキ」じゃなくて読了数に近いかもしれないという仮説が浮上するが、そうすると「読者」が一気に30分の1以下に減ってつらいので、そういう不健康な分析は避けている。

好事魔多し

というポジティブな人間なので、このままダラダラとタイトルにある大問題に言及するのを先延ばししたい気分だが、そうも行くまい。

白状します。
この屈指のヒット作の中に重大な事実誤認がありました。
しかも、その事実をほぼ丸一日、隠蔽していました。

申し訳ありません!

おわびとともに、ここに事実関係の修正と経緯を記すものである。

ソロモンの指輪が2冊あったワケ

間違っていたのは、ローレンツの「ソロモンの指輪」のこの下りだ。

2冊あるのは「学生時代に買って就職で上京する際に実家に置いてきたけど無性に再読したくなったので東京でまた買った」からである。

書いた時点では上記のように思い込んでいた。我が家には、そこそこの数、そういう本があるからだ。「ソロモンの指輪」もそのうちの1冊だろうと思った。

ところが、アップから一夜明けた27日の日曜日、読者から「事実誤認である」という抗議があった。
その読者とは、私の配偶者、つまり奥様である。
誤りを指摘された瞬間、私も「あ!やっぱり!」と思い当たった。

彼女にプレゼント→結婚→一家に2冊

実際には2冊目の「ソロモンの指輪」は、学生時代に私が奥様にプレゼントしたものだった。
つまり、彼女さんに大好きな本をプレゼントしたら、数年後にその人と結婚しちゃって、「一家に2冊」状態になっちゃったのだ。
同じパターンで、レイモンド・カーヴァーも何冊かカブっているようだ。

告発を受け、即座に記事を訂正するか迷ったが、
「ま、いいか!何度も再読してるのは本当だし」
とその場はスルーしてしまった。
重ねて、申し訳ありません。

実は執筆時にも若干の違和感はあった。
発行年順に紹介する本をソートした際、奥付をチェックしたら、古い方が「1991年 13版」なのは良いとして、新しい方が「1993年 16版」となっていた。
私は1995年の春に名古屋大学を卒業して上京した。「東京で買いなおしたにしては、版が古いなぁ」と思ったのだ。
ここで確認作業を怠ったのが、事実誤認の原因だ。

「ソロモンの婚約指輪」だった!

本日1月28日朝になって訂正記事を出す気になった理由は2つある。
さきほどのnoteからのお知らせで罪悪感が高まったのが1つ。
もう1つは、今朝の奥様との会話である。

高井「いやー、『ソロモンの指輪』をプレゼントしたら結婚しちゃったとか、それ、もう『ソロモンの婚約指輪』やん」
奥様「…それ、そう言ってた…。プレゼントされるとき『指輪なんだよねぇ』と言われて『え!』と思ったら本だった…」

おいおい。
なかなかヒネリのきいた、ええ話やないか。
四半世紀前とはいえ、自分ではそんなシャレをかましたことを完全に忘れているのは若干クズエピソード感があるが、こんな美味しいネタは放っておけない…。

かくして、このような形で訂正記事を投稿する運びとなりました。
読者の皆様と奥様に重ねてお詫びいたします。
元記事は形になっているので修正せず、こちらの記事へのリンクを貼ります。

蛇足を少々。
『ソロモンの指輪』という書名は、古代ユダヤのソロモン王が天使から授かった、身に着けると動物の言葉がわかるようになる伝説の指輪にちなんだものだ。動物行動学の入門書にこれ以上のタイトルはあるまい。
さて、男と女は、同じホモサピエンスではあるが、「分かり合えない度合い」で言えば、別の動物みたいなものである。
我が家の2つの『指輪』は、相互理解に役立っているのだろうか……。

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