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「損して得する?」コーヒーの収支決算

いきなり私事で恐縮ですが、この三連休に絡めて、高井家はお引越しをする。5人家族ともなると、引っ越しは一大プロジェクトの様相を呈する。
しかも、明日には荷物搬出だというのに、本棚16本分の書籍の8割方は未梱包だ。そう書いている本人も信じられない。
しかも、某社から頼まれた原稿やら何やら、宿題が数本たまっている。

うん。
こんなときこそ、落ち着いて、コーヒーでも飲んで、noteを書いて、一息つくべきだ。
うん。
オレは間違っていない!
名古屋、東京、ロンドン……オレは一日だって、間違ってないぞ…!!

(続編まで一気にオトナ買いしました。最高)

と、サラっと出てきてしまうほど、遅まきながら「BLUE GIANT」にハマっているワケだが、石塚真一は「岳」も含め、コーヒーをやたらとうまそうに描くマンガ家である。作中の英語も素晴らしいBad Englishで心地よい。お勧めします。

おいしいインスタントコーヒーの淹れ方

さて、現実逃避のついでに、私がちょいちょい周囲に拡散しているトリビアというかノウハウを紹介したい。
おいしいインスタントコーヒーの淹れ方、である。
元は何年も前に「試してガッテン」で紹介されたもので、ググるといくつか記事が出てくる。
ノウハウといっても、大した話ではない。
「いきなり熱湯を注がず、水で溶いてからお湯を足す」というだけのことだ。

インスタントコーヒー自体は何でもいい。お好み次第。
きょうはたまたま冷蔵庫に眠っていたコレを使った。

こいつをスプーン2杯ほど、マグカップに入れて、少量の水で溶く。

ここでよくかき混ぜるのがミソだ。
コーヒーの「ダマ」を残さないのが大事。
うまく溶けなかったら水を足しても構わない。
で、お湯を注ぐ。

どれぐらいのお湯で割るかもお好み次第。先に水で溶くことを考えると、コーヒーカップより少し大きめのマグの方が仕上がりがぬるくなりにくい。
私は、ここから牛乳とコレを足す。

ちょっとカプチーノっぽくするわけです。シナモンシュガーだとドルチェ感があるので、甘いモノを一緒にとらなくて済み、総摂取カロリーが下がる(かもしれない)。ま、それもアナタ次第。

こんな感じ。シナモンとコーヒーの香りが心地よく、大変満足。

水で溶くのはデンプンだから

「最初に水で溶くだけで、ホンマに違うんかいな」とお思いのそこのアナタ。だまされたと思って、試しに「直で熱湯」と「水で溶いてからお湯」の2杯を飲み比べてみてほしい。
ビックリすること請け合いである。
私は何度か職場で懐疑派の前でこの比較実験をやってみたことがある。
皆、そろって目を丸くするから、面白い。それほど違う。
まず、香りが全く違う。口に含めば風味も格段の差がある。
個人の好みはあろうが、ハッキリ言って、私は「水溶きインスタント」の方が、スタバの煙臭いコーヒーより好きだ。

水で溶くだけで差が出るのは、インスタントコーヒーにはたっぷりデンプンが含まれているからだ。
いきなり熱湯をかけると、デンプンが固まって「ダマ」になり、コーヒーの成分が閉じ込められてしまう。これはかき混ぜても解消されない。
先に水で溶くと、この「ダマ」化を回避できるわけだ。

このノウハウは、私にとって歴代最強クラスの節約系ライフハックとなった。
それまでカフェなどで調達していたコーヒーをインスタントに切り替え、仕事中のコーヒー摂取コストが大幅に下がった。適当に計算しても、1日平均300円くらい、年間数万円は軽く浮いた。
しかも、カフェよりも、工夫次第でうまい。オフィスで常用していたのはコイツだ。

ここまではコーヒー摂取コストのブライトサイドである。
「これで節約したおカネで住宅ローンの前倒し資金が!」なんていうほど、人間は理性的にできていない。

ネスプレッソの罠

お次は我が家のダークサイド、金食い虫のこちら。

ネスレ様がコーヒー中毒者から永続的に富を搾取するために開発されたツール、ネスプレッソである。
フォームミルクまでバッチリ供給できるこのマッシーンをうっかり導入したのが運の尽き。
これが、ウマいのだ。まあ、残念ながら、先ほどご紹介した「水溶きインスタント」より、ウマい。
しかも、ボタン一発、「ブイーン」とか音がすると、すぐできちゃう。
こんなの、ズルい。
で、これが、高いんだな。

1杯80円ちょい。
カフェはもちろんのこと、コンビニコーヒーより安い。
でも、これ、手軽なのでバカスカ飲んでしまうのだ。
特にカフェインレス、いわゆる「デカフェ」が曲者で、最近、禁酒していることもあって、夜もバカスカ飲んでしまう。
プリンターなんかと同じランニングで儲けるカートリッジ商法なのは承知しているのだが、習慣とは恐ろしいもので、もうわかっちゃいるけど、バカスカ飲んでしまう。
おまけに、三姉妹が大きくなって、大学生と高校生はフツーにコーヒーを飲むので、家庭内消費者数が従来比で2倍になっている。

収支がチャラなら「勝ち」としよう

ちゃんと計算したことはないが、アバウトなイメージでは「水溶きインスタント」による節約と、ネスレ様への上納金等々で、我が家のコーヒー収支はほぼチャラというか横ばいなんじゃないかと思う。
せっかく「試してガッテン」から英知を授かったのに、台無しにしてしまった気がしないでもない。
でも、きっと、そうじゃないのだ。
オフィスでも、自宅でも、おいしいコーヒーを飲める機会が増えたのだから、「『チャラ』なら勝ち」ぐらいのもんじゃないだろうか。
あるいはコーヒー中毒者の負け惜しみに聞こえるかもしれない。
まあ、他に節約すべきところはちゃんとやってるから、コーヒーぐらい、いいじゃないですか。

うん。
おれは間違ってない!!

(「め組の大吾」も、名作ですよねぇ)

と、マンガとか本とか古い写真を見ていると手が止まるのは、「引っ越しあるある」ですねぇ…。
楽しいnoteから、現実に戻るか…。

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