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「30万いいね」の「爆バズり」で知ったnoteの王道

台風、すごかったですね。一夜明けて被害の大きさに驚いています。お亡くなりになった方々とご家族、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。我が家も荒川が近いのでヒヤヒヤしましたが、幸い、被害はありませんでした。

今日は、11日(金)から13日(日)にかけてのSNSの体験を、備忘録をかねてシェアします。
お題は、
「ツイッターでは1発バズってもフォロワーは増えない伝説は本当か?」
と、
「noteって、すごい」です。

ここからは「である調」で。

「日本人の10人に1人が見た」ツイート

台風上陸の前日11日の夕方、私はスカイツリーの写真を何気なくツイッターに投稿した。これである。

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雨が降りかけていたので凝ったテキストをつけるのも面倒で、ハッシュタグもつけず、こんな適当なツイートだった。

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このツイートが、1日半ほどでここまで育った。

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30万いいね、約8万リツイート!まだ伸びているのでリンクも貼っておこう。

ちなみに主なスタッツはこんな感じだ。

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インプレッション1200万というのは「日本人の10人に1人のタイムラインに流れた」という計算である。ほとんど「ご冗談でしょ?」という数字だ。台風情報をツイッターで収集していた人が多かった影響もあったのだろう。

この大爆発がツイッターのフォロワーやリンクをぶら下げたnoteの投稿の読まれ方にどんな影響を考察するのが本稿の目的である。
ツイッターなんて、いつ、どんなネタが爆発するか分からない。
「その日」のために皆さんの参考になれば幸いである。
まずはツイートの経緯を簡単に。

完全に想定外だった大爆発

11日夕方、早めに退社して最寄の押上駅の商業施設「ソラマチ」に寄り、ブラリと自宅とは反対方向の広場に出た。そこは人気の撮影スポットで、私自身、ここからの写真をSNSに何度か投稿していた。
「マンネリだな、俺のツイッター」と思いながら、サクッと投稿した。
帰り道にコンビニに寄って店を出ようとしてスマホを見ると、ツイッターの通知バッジが「20」と告げている。こんなことは滅多にない。
「なんだろう?」とアプリを開くと、先ほどの投稿が10分ほどでいいね、リツイートとも数十になっていた。
おお意外とウケてるなと、よくある「宣伝しちゃいます」的なnoteのリンクをぶら下げておいた。深く考えず「定番」のこれにした。

自宅に帰ってゴロゴロしていると、
「これ、ひょっとして、『いいね』4桁行くかも」
と思い始めた。せいぜい数十どまりのいつものツイートと勢いがあまりに違ったからだ。
最終的には、4桁どころか8桁行ったわけだが。

「フォロワー増えない伝説」の真偽

ツイッターでは「バズってもフォロワーは増えない」とよく言われる。
これは本当だった。こちらをご覧いただきたい。

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なんと、11人、である。「このツイートから直接フォローしたユーザー数」。
1200万人のライムラインを流れ、2万5000人がプロフィールまで開いてくれて。
それで、11人。
2万5000人中11人ということは、0.04%ほどという計算である。
いっそ清々しいほどの「効果ゼロ!」という結果である。
ところが、である。
私のツイッターのフォロワーはこの大爆発の前後で100人ほど増えているのだ。

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爆発前、「お、もうすぐ2100だ」と思って見ていた。そこから、ほぼ100人上積みがあったわけだ。
普段、フォロワーは多くても1日に数人しか増えない。
では、残りの約90人はどこからやってきたのだろうか。
ここからは推理でしかないが、このフォロワーはnote経由で増えたのだと推測している。

0.04% vs 5%

前述した通り、私はバズったツイートに自分の投稿をぶら下げておいた。
通常、この手の「宣伝」は、あまり効果がない。
とはいえ、一部の人はリンクを辿ってくれる。

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リンクを置いた「日本のヒルビリー」のビューは1300近くに伸びている。バズる前は80程度だったから、約1200がツイート経由の読者だろう。
これは1200万のインプレッションから見たら、1万分の1でしかない。
でも、この、読んでくれた1200人の読者が、おそらく90人ほどがツイッターの新規フォロワーなのだ。
つまりこんな迂回ルートである。

元のバズりツイート→ 宣伝ツイート→ noteの投稿→ ツイッターをフォロー 

他のルートもあり得るのでちょっと割り引いても、noteの読者の5%ぐらいはツイッターのフォロワーになってくれたわけだ。
前述のツイートの直接効果「2万5000人中11人=0.04%」と比べれば、「繋がる力」は100倍以上にパワフルだとも言える。

noteのフォロワー数の動向自体には目立った変化はなかったのを付記しておこう。現状で6200人ぐらいで、増加ペースはここ数日は普段より緩やかなぐらいだった。

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noteの王道

まとめておこう。

・「ツイッターはバズってもフォロワー増えない」は本当
・宣伝ツイートはほとんど読まれない。けど効果ゼロではない
・「noteが読まれる」はツイッターのフォロワー増に効果あり

今回の「バズり」で、上記の3点について確信が深まった。
「SNSの連携と使い分け」の重要性はよく指摘されるところだ。
私のように「最終的にnoteや著書を読んでほしい」という文章中心の発信志向の人には、以下のような戦略が有効なのではないだろうか、と考える。

・ツイッターでは、noteの投稿の拡散に力を入れる
・それが結果的にツイッターのフォロワー増に繋がる
・「バズり狙い」のツイッター運用は「打率」や炎上リスクを考えると得策ではない

ツイッターの拡散力は強烈だ。だが、「フローの力」しかない。
noteは、拡散力は弱い。ほとんどない。でも「ストックの力」がある。
読者を広げたいなら、
「フローが支配する修羅の国で、ストックを武器とした領土を少しずつ確保する」
のが、遠回りなようで近道なはずだ。
いや、それしか「王道」はないと私は思う。

と書いているそばから、例のバズりツイートのインプレッションが数十万単位で上積みされている。
この爆発力の誘惑は、強烈だ。
でも、これはただのボーナス、偶然の産物でしかない。
だから、さっさと忘れて、襟を正して、王道を進もう。
1本でも多く、面白いnoteを書く。
これである。
ひとまず、このnoteが「なかなかええ事書いてるじゃない」と思ってもらえるのを祈りまして。

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