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わたしを変えた名曲

はじめまして。Hiroと申します。
私は50歳の電気系エンジニアで、
体験を元にSF小説を書いています。

そんな私ですが、サラリーマン生活で、
人並みに、荒波に揉まれ生きてきました。

みなさんも、それぞれの立場で、
いろんな荒波に乗り越えて、
なんとか生きてきたと思います。

その荒波の浮き沈みで出会った、
名曲を一つだけ、紹介したいと思います。

なお、この記事は、とらねこさん主催、
『文豪へのいざない』の参加作品です。

『文豪へのいざない』

〜わたしを変えた名曲〜

それではさっそく、いってみよー

『わたしを変えた名曲』

〜荒波にもまれ、歌詞に涙する〜

僕を変えた名曲は、
『aranami』です。

昨年から急に仕事が忙しくなり、
気が触れて、発狂する人がでるくらい、
修羅場だランバだった一年間。

出張先で、心身共に疲れ、ホテルに戻り、
作業着だけ脱いで、倒れるように眠る日々。

僕の仕事は、工場に納める生産設備の、
立ち上げ・調整の現場リーダーの仕事で、
計25名のメンバーで、朝昼晩の三交代制で、
24hを、8h×3チームで対応している。

Hiroさん、三交代制で8h労働なら、
楽勝じないっすか!と思うかもですが、
実際にリーダーをやると″眠れない″

24hいつでもどこでも、トラブル対応やら、
仲間への連絡やら、スケジュール作成やら、
催促が25名のLINEグループに飛び交い、
リーダーに@メンションされて、
ピコン、ピコンと、鳴りまくり、
まあ、文字通り″眠れない″

そんな眠れない日々、工場の片隅で、
パンをかじりながら、ながめるYouTubeが、
心の支えで、コンクリートの休憩室で、
イヤホンをつけてYouTubeを観る。

休憩といっても、たったの15分なので、
長い動画は観れないので、【MAD】と、
呼ばれる、動画と音楽を編集したモノを、
一本だけ、祈るようなキモチで観る。

その中で、たまたま見つけたのが、
週刊ジャンプ連載中の落語マンガ、
『あかね噺(ばなし)』という作品の、
MADで『aranami(荒波)』という、
曲を知りました。

作品の概要をお話すると、
父に憧れ、落語家になったあかねは、
人のマネは上手いけど、あくまでもマネで、
言葉の意味や、作品の背景を知らず、
なかなか、観衆の心を掴めない。

そこで先輩から、「勉強不足」と叱咤され、
君のは″音″で、まだ″言葉″になってないと、
きびしい指摘を受ける。

そこで、主人公はあらためて、
自分が演じる演目の時代背景や、
その時の登場人物の心によりそって、
ようやく、落語のコツを掴みとる。

そんな、内容のバックグランドで、
流れている曲が『aranami』♪

その喜怒哀楽と音楽の歌詞が、
しっかりとかみあい。涙がでた。

さらに自分自身が荒波にもまれ、

生きていくなら
荒波に対峙するんだけど
勝ち負けじゃない所で
僕達は出会う

ひとつ、ひとつの歌詞、

ホテルに戻り、ひさびさに、
iTuneで『aranami』をダウンロードし、
カーテンを閉めた部屋で何度もリピートし、
歌詞をノートに書きおこす。

あらためて文字すると、

計算通り
計画通りを
教え込まれて一杯の頭

ああ、僕のことだ‥

今日より明日がどうとか
言ってるうちに今日は去って

ああ、まさにその状況だ‥

歌詞を読めば読むほど、
心にしみわたり、
歌詞に涙する。

等身大で
吐き出したいのさ
想定内で想定外へ行こう
ニセモノが何度叩いても
決して壊れて無くならないから

そうだ、あくまでも等身大で、
カッコつけず、今の自分で、
堂々と生きて行こう。

そう心に誓った。

ニセモノが何度叩いても
決して壊れて無くならないのだから。

(おわり)

最後まで、読んで頂き、
ありがとうございました。

そして、主催者のとらねこさん、
文豪へのいざないへいざなって頂き
本当にありがとうございました。

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