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"堕ちる婚外"と"探す婚外"

婚外恋愛についても、今回から少しずつ思うところを書いてみたい。

不快に思われるかたは、ご注意ください。

婚外恋愛を大別する"積極性"

興味がある人や経験したことがある人ならなんとなくわかると思うが、婚外恋愛には本当に決まった形がない。

連絡したり会ったりする頻度も、人によってバラバラ。

職場や取引先、友人関係など、関係性もまちまちだし、年齢や、相手の婚姻状況もいろいろだろう。

ネットで知り合ったが会ったこともないという人もいれば、連距離婚外恋愛なんていう形態もありそうだ。

なので、婚外恋愛を一概に分類したり形式化したりすることは、かなり難しい。

しかし、Twitterやnoteなどで様々な婚外恋愛の体験や独白を拝見するにつれ、俺は婚外恋愛を"ある視点"で2種類に分類できるような気がしてきた。

それは、婚外恋愛をはじめる手前の段階で、婚外恋愛に対して”積極性”があったかどうかだ。

なかった場合を"堕ちる婚外"、あった場合を"探す婚外"として、大別できるのではないか。
そしてその2つには、かなり違った特徴が見られるのではないか。

そんなことを考えてみたい。

元々は積極性がない"堕ちる婚外"

堕ちる婚外は、はじまる前の積極性が全くなく、突然はじまる不倫/婚外恋愛だ。

当人は"婚外したい"と思っていたわけではないので、心の準備などがなく、気持ちと関係が先にどんどん進んでいく印象がある。

あくまで俺の印象でしかないので正しい保障はないが、次のような特徴がある「傾向」が見られる気がしている。

  • はじめての婚外であるケースが多い

  • 主に職場など、近しい人間関係のなかで起こる

  • それゆえに関係が継続しやすく、逆に言えば終わりにくい

いろいろなnoteを拝見していて驚いたのが、noteにはこの"堕ちる婚外"を綴っているかたが思った以上にも多いことだった。

どの独白もすごくドラマチックで、恋愛感情がピュアに、一途に育っていくのが伝わってくる。

(ここにリンクを貼るのは憚られるので、また各自で探してみてほしい)

だがそれ故に、一度はじまるとジェットコースターのように途中で降りることができず、回避もできない。

幸せな気持ちも、寂しさや未来への不透明感も、いい感情も悪い感情も交互に同じくらいやってくる。

性的な関係とともに精神的な結びつきもとても深いが、深みにもハマりやすく、盲目的にもなりやすい面もある。

そんな感じがしている。

推測でしかないが、"堕ちる婚外"を経験しているかたは、きっと本当に「誰にも胸の内を晒せない」状況にいるのではないか。

だからこそ、noteに思いを綴っているのかもしれない。

当初から積極性がある"探す婚外"

一方探す婚外は、はじまる前から婚外恋愛に対して積極性があり、婚外しようと思ってはじめる不倫/婚外恋愛だ。

元々少なからず興味があったり、婚外恋愛しようと思って相手を探しているから、ある種心の準備が出来ている。
そして比較的冷静に、カジュアルに進んでいく印象がある。
俺もこちらの部類に入る。

堕ちる婚外と比較して、あるいは自身の経験から、次のような特徴があると感じている。

  • はじめて、1人だけ、とは限らない

  • SNSや出会い系など、ネット経由で出会うことも多い

  • 関係が継続するかどうかは、相性や努力次第

特に最近では、既婚者合コンや既婚者向けのマッチングアプリなども盛況を見せているので、探しやすくなっているという背景もあるのかもしれない。

また恋愛要素は非常に薄そうだが、出会い系を利用した既婚者のナンパなども、探しているという意味では一応こちらに当てはまるだろう。

出会いや関係がライトな分、堕ちる婚外と比較してだが、精神的な負荷は少なめかもしれない。

一方で相手が見つかりにくい、1人に決めきれないなど、マッチングや関係の初期で悩んだり、そもそも始まらなかったりすることはありそうだ。

そして、個人的に探す婚外が堕ちる婚外と大きく違っていると思うのは、性的欲求であれ愛情であれ、「夫や妻に対する不満が出発点にある」ケースが多いというところだろう。

つまり、夫や妻に対する不満がなければ、はじまりもしなかったということだ。

逆を言えば、夫や妻の存在があるからこそ始まり、継続されていく関係でもある。

これは、探す婚外にずっと付きまとうジレンマかもしれない。

"堕ちる婚外"と"探す婚外"では向き合いかたが違う

こうやって婚外恋愛を分類したところで、だから何なんだと言われてしまうかも知れない。

だが、2つのタイプを見比べただけでもわかる通り、おそらく堕ちる婚外と探す婚外はかなり違う。

そして起こる背景も、向き合いかたも、あるいは最終的な方向性も、なんなら予防法も、ずいぶんと違ってくるのではないか。

不倫や婚外恋愛というとぼんやり捉えがちになったり、ワードまるごと全否定されてしまうこともありそうだが、
1つ1つ紐解いていくことによって、誰かが楽になったり、踏みとどまれたり、落ち着いて状況を見られることもあるかもしれない。

個人的には探す側の人間なので、堕ちる婚外を経験している人の気持ちは完全にはわからないと思う。
ただ、人生いつ何が起きるかわからないな、とも思って拝見している。

でもそれは、セックスレスや夫婦関係に悩むことが多い"探す婚外"側の人も同じだ。
誰しも好きで夫や妻を拒否したり、拒否されたりするわけではないだろうから。

こうして思ったことは綴っていって、少しでも自分や誰かの、気持ちの整理につながればいいなと思う。

そして最後にお伝えしたいのだが、このnoteで今後扱っていくのは主に"探す婚外"のほうが圧倒的に多い。

"堕ちる婚外"については経験もなく、聞いた話も少ないので、お役に立てるようなことはあまりないだろう。

予めご承知置きいただきたい。

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