なにを期待するのか ラ・リーガ12節

ベリンガムの衝撃的な2ゴールで勝利したクラシコから一週間空いたラージョ戦。代表戦までの3試合の初戦で、すべてホームだが曲者との対戦が待っている。ラージョのそうだしバレンシアも(CLはまだ一試合も見てない)。3連勝して首位で代表ウィークに突入したいところだった。

スタメンはケパ、カルバハル、リュディガー、アラバ、フラン、バルベルデ、カマヴィンガ、モドリッチ、ベリンガム、ホセル、ヴィニ。
70分モドリッチに代えてロドリゴ、72分にフランに代えてクロース、85分にカマヴィンガに代えてナチョ。出場が待ち望まれているギュレルとニコの出場はお預けとなった。

前半の最初はラージョがボールを持つ時間が長く、マドリーは変なボールの失い方が多かった。クラシコに勝ったことからくるモチベーションの低下だろうとみていた。
その後、左サイドを中心に攻撃を行った。やはりフランのほうが攻撃に行くには良いオプションであった。ここにカマヴィンガとベリンガムも加わることで左サイドの攻撃は威力を増していった。
右サイドでは、バルベルデ、カルバハルに加え、モドリッチもこのサイドに出張することでいくつかチャンスを作っていた。モドリッチとクロースの差異はここで、右サイドを自身の出張によって数的優位にし、出し手、ハーフスペース、サイドに張る3人をそれぞれがその場で判断し、チャンスにつなげる。モドリッチがこのマドリーで生き残っていく道はここだと思っている。自身のキックによって展開を変えるクロースは左サイドの低い位置でタクトをふるう。モドリッチはどちらのサイドで起用されても、どこにでも顔を出すし、クロースよりは前にいる。イナズマイレブンの鬼道(ベリンガム)ともう一つのタクト、不動のようになる道が彼にとって良いのではないかと思う。実際、カルバハル、バルベルデがペナルティーエリア内でポケットを取るとき、基本的にモドリッチがいる。これが何よりの証明になる。

ラージョは守備ブロックもよく、ボールを持つこともできる。彼らは止めなければならないときの判断がとても良い。その上、この試合ではキーパーが当たってたので点を取ることは難しかった。このチームは、選手の質を少しずつ上げてくれば、何年後かにはベティス、セビージャ、ソシエダ、アスレティックのようなクラブと肩を並べるのではないかと感じるいいチームだった。


個人的にはやはりヴィニにはウイングでいてほしい。バルベルデは後ろで組み立てずに前にいてほしい。この試合のラージョの右サイドバックは相当よかった。その中でもいくつもチャンスを作っていた。僕は攻守において適材適所があると思っていて、それを生かすための調整をするのがシステム。スタッフたちの仕事だと思っている。ここにきてベリンガム含めケパ、またもギュレルなど怪我人が増えてきた。カルロはまた再構築が求められる。



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