停滞感 ラ・リーガ16節

マドリーにとっては珍しく1週間空いてのベティス戦となった。相手はミッドウィークに試合があったのでマドリーのほうが日程上は有利。この対戦の楽しみはやはりイスコ。マドリーを出てからフリーだった。その彼が今ラ・リーガで大きな存在感を見せている。
スタメン
ルニン
ルーカス、リュディガー、アラバ、メンディ
ブラヒム、バルバルデ、クロース、ベリンガム
モドリッチ、ロドリゴ

交代 
70分モドリッチ→セバージョス、79分ブラヒム→ホセル、83分クロース、ルーカス→ニコ、ナチョ

ケパは負傷から戻ってきたが、好調のルニンを継続で起用。そしてモドリッチが戻ってきた。

ベティスがボールを持って出てきてくれるのでマドリーとしてはある程度やりやすかったはず。しかし、この日のマドリーは例年の代表ウィーク明けのテンション。とても静かだった。最近流行りのブラヒム、ベリンガムの2トップ下とロドリゴ単騎はゴールまで迫れていた。その要因としてモドリッチが2トップの一角であり、彼が列を移動しまくるから。それによってクロース含め出し手が増え、的が絞られにくくなった。だが、その反動として決める人がいない。ここがマドリーに停滞感を持たせた。

そういう時にいつも決めてくるベリンガムが一点は決めてくれた。しかし、この日の彼はとても静かでこれ以上なかった。ルイバルにゴラッソを決められて点が必要になった時、クロースを変える勝負に出たがベリンガムは変えなかった。終盤にゴールを決めてくれる序盤のような働きに期待したのだろうが何もなかった。

もう一つの突破口になり得るロドリゴはドリブルで抜き去るのにゴールが遠い。苦しいマドリーを得点部分で引っ張ってくれる2人は最後まで難しかった。疲れたブラヒムと交代したホセル、クロースに代わって切り札として使われたニコも期待されたものは残せなかった。
そして最も残念なのはセバージョス。交代で出てきた選手の中で一番多くの時間をもらったにもかかわらずネガティブなプレーを連発した。ルニン、リュディガー、アラバに助けられたが、さすがにひどかった。ボールフィーリングはあってない、移動して人とポジションが被り、評価されている部分であるはずの推進力はどこへ行ったのか。怪我人が多いため出番はあるだろうが心配なほどだ。

終盤にイスコにヘディングがポストに、セットプレーからルニンのビッグセーブなど負けていてもおかしくない内容だった。エネルギーを前面に押し出す感じではなく、引いてくるわけでもないベティス。少しのエネルギーを出せば勝てる試合を引き分けに。翌日、躍進中のジローナがバルセロナを破った。この勢いはマジだ。ここでジローナに首位を明け渡してしまった。多く怪我人を抱えるマドリーだが、近く復帰するような選手はいないはず。基本このメンバーで戦っていかなければいけない。この停滞感を晴らすのは誰だろうか。


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