今季の最適解 ラ・リーガ8節

今シーズン大躍進を見せており試合前の時点では首位のジローナとの対戦。重要な2連戦の一試合目だ。この試合のスタメンは
ケパ、カルバハル、リュディガー、ナチョ、カマヴィンガ、バルベルデ、チュアメニ、クロース、ベリンガム、ヴィニ、ホセル。
68分にヴィニに代えてロドリゴ、74分にベリンガムに代えてセバージョス、87分にホセル、バルベルデに代えてブラヒムとルーカス。
今シーズンは使われてこなかったカマヴィンガの左サイドバックに加え、ベリンガムが左サイドハーフの442がベースのシステムとなった。


今季多くの試合で起こっている問題である立ち上がりの守備はこの試合でも問題となった。この試合では失点しなかったが、相手が外してくれたという印象が強い。ここはゆっくり入っているというよりはGKがクルトワではないためハイボールに弱いと感じる。でも今シーズンはクルトワを使うことは難しいでしょうから改善すべき点。

最初の山を越えたマドリーはベリンガムのモドリッチ並みのアウトサイドクロスからホセルで先制。この得点は大きかったしホセルの調子のよさがわかるシーンだった。
直後にクロースのコーナーにチュアメニが合わせて先制。セットプレーでの得点が少なかった(あったっけ?)マドリーにとっては大きい意味を持つゴールだった。
後半にもカウンターからベリンガムのゴールも決まり完勝。しかし試合終了直前でナチョが一発退場。後味の悪い試合になってしまった。


この試合の一番のトピックは442をベースにしたことだろう。この試合ではカマヴィンガはサイドバックだったが、自慢の中盤4枚を出場させられる別のシステムを使った。バルベルデをウイング的に使えば433も442も使えて大きい可変が必要ないというのは誰もが考えただろう。それをこの大一番で使ってきた。大きい変化だ。
かねてからダブルボランチのほうが良いといわれてきたチュアメニとカイザーを横並びで使い、攻守ともにバランスが取れた布陣だ。この試合のMOMはベリンガムが選出されていたが、個人的にはチュアメニにあげたい。得点はもちろんだが、3点目の起点になり、守備でも大きく貢献した。彼の特徴もよく現れいいパフォーマンスだった。

この試合で左サイドバックを務めたカマヴィンガはやはりすごいなという印象だ。攻守ともに必要な能力を持つ左サイドバックはマドリーにはいない。彼とヴィニ、ベリンガムのユニットでの攻撃力は素晴らしいし守備の強度も高い。彼が嫌がらなかったら今シーズンもスタメンで使いたいくらいだ。

クルトワ、ミリトンを除けば大方今シーズンの基盤になる選出とシステムだと感じた。替えが利かないのはチュアメニとホセル、カルバハル。次点でバルベルデ。マドリーの選手は唯一無二の選手たちだが、その中でも補完できる選手がいないと感じる。この中にホセルが入っているというのが何とも言えない。純粋なCFは彼しかいないし素晴らしいパフォーマンスを見せている。控えとして獲得された彼が大きな役割を担っている。ペレスはあまりいい気はしないだろうが、彼のせいなので何も言えないだろう。ここからも彼の活躍に期待したい。

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