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2019年7月の記事一覧

飴にまつわるわたしの話

飴にまつわるわたしの話

見知らぬひとにもらった飴がある。

その赤い物体は端をねじったセロファンに包まれて窮屈そうに全身をまるめ、てらてらと濃厚な光沢を帯びて机の上に鎮座している。

それ以上でもそれ以下でもない。
ただそこにあるのだった。

 

小学生のころ、知らないおばあさんにもらった飴を食べた子どもが搬送されるという事件が多発した。

下校時刻をねらって小学校のあたりをうろつき、曲がった腰をかばいながら出会った子

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