デザインのヒアリング。何を聞く? 確認内容。ゴールのヒント、眠ってる。

◎ デザインのヒアリング。何を聞こうかな。

良いデザインをつくる流れ、第一弾。ヒアリング。初回の打合せ。クライアントさんに、聞くべきこと、共有すべきこと。しっかりとできれば、とても良いスタートが切れます。じゃあ、何聞くの? カフェのロゴデザインを例に挙げます。確認内容は、大きく分けて2つ。デザインの「概要」と「方向性」

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A. デザインの「概要」

01. 何をつくりたいか? 例. ロゴ
02. なぜ、つくりたいか? 例. 新規集客のため
03. 納品希望スケジュールは? 例. オープンの30日前
04. なぜ、カフェを立ち上げたか?(お店をつくる背景、ストーリー)
05. カフェが目指す、目標は何か?(
月売上○円などの目標)

ここまでは、何となく想像できたのではないでしょうか。こっからが大事。私がヒアリングの際、必ず聞き、確認を取る3点。これを聞かずに、帰れな〜い! 

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B. デザインの「方向性」

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◎ 01. カフェの「圧倒的特長」は何ですか?

「圧倒的特長」、言うならば、その店の「想い・オリジナリティ」。または、「強み・売り」。良いデザインとは、「想い・オリジナリティ」「強み・売り」を具現化することでもある。

なので、この質問をして、ズバッ!と特長が出てこない場合、依頼を受けないこともあります。でもねでもね。デザインを依頼している時点で、強い意志が入っているの。だから、大概はズバッ! と回答が出てくるの。

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◎ 02. ロゴを見た人に、「どう感じてほしい」ですか?

やらしい話じゃないよ。そこそこ! 私は、こんな感じで聞きます。「完成したロゴを初めて見たお客さんに、どう感じてほしいですか? 感情面で、一言で言うと? カッコイイ? キレイ? かわいい? 力強い? 洗練?」

デザインがもたらす、「印象」ですね。一言で? がポイントです。この質問は、自分のロゴ(デザイン)がどう見られたいか、奥底に持っている希望を意識させてあげる効果があるんです。

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◎ 03. 既存ロゴの中で、「方向性」が近いデザインはどれですか?

01. 02. は「言語的共有」、03. は「視覚的共有」。超重要です。同じ「かわいい」でも、人によっては、「ロリポップ、ガーリーなかわいさ」を想像するかもしれないし、「ニューヨーク系、ハードなかわいさ」かもしれない。だから、視覚的に共有をするんです。イメージに差違がないように。

私は、デザイン書籍を持っていきます。ロゴ掲載本をパラパラとめくりながら、「このロゴの雰囲気、希望の方向性と重なる感じですかね?」「そうですね。これは違いますね。おぉ、この文字、面白い。あっ、この色、かわいい」

まさに、百聞は一見にしかず。視覚的に共有する中、相手の些細なリアクションが、大きなデザインヒントになる。見逃さない。私は見逃さないよ! 

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“デザイン = デザイナーが、ゼロから表現を創造する行為” と思われることがありますが、これは違います。「クライアント・生活者・目的・想い・特長・感情・印象・方向性・好み」……etc。どれが抜けても、最高のゴールに辿り着くのはムズい。ヒアリングは、ゴールのヒントを見つけること。実は、クライアントさんの中に眠っているんですね。お〜い、って呼びかけてあげるの。ねぇ、ムーミン。あなたがいて、私がいる。

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