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第21話. ユーガットメール。(青春電波小説「デザインのむきだし」)

どうも、永井弘人(アトオシ)です。デザインの解釈って、さまざま!

目に見える“有形”がデザインだと思われがちですが、実は“無形”のシーンこそ「デザイン」とも言える。

ん? シーン? どんな時??

それは、「人の感情が動く時」。それが、「デザイン」なんだじょ。

喜びのアップテンポ、ワクワク、なんかいいな。そういった、心のリズムを生み出すこと。イコール、デザイン。

うん。コツコツいこう。確実に達する……今回は、そんなメッセージ!

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「あらすじ・コンセプト・目次」はコチラ
「第20話. 『デザインのむきだし展』最終日。悟る。」はコチラ

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 翌朝。2日目、最終日を経た「デザインのむきだし展」。いろいろと想うことがある。早速、文章に起こそう。言葉にしよう。まだ、自分の中で熱を感じる、今。時間を置かず、すぐさま。

  *

 日常を豊かにする「なんかいいな」と思える瞬間が、「デザイン」だ。

 何人かの来場者に言われた言葉。「作品と一緒に紹介されていた、ストーリーが一番、面白かった!」……一番は作品じゃないんかい! と思いつつ、その言葉が妙に気持ちよく、ずっとずっと頭の片隅に残る。

 クライアントさんはこんな人物で、こんな掛け合いがあった! とか。想いを形にする時、こんな苦労があった! とか。正直、端からみたら、“どーでもいいこと”。しかし、その“どーでもいいこと”が面白いと。

 そうか。ひょっとしたら世の人は、“合理的ですぐに何かしらの役に立つこと”よりも。“どーでもいいこと”に対し、各々の解釈で「なんかいいな」と感じることを求めているんじゃないか?

 それこそが、デザインを伝える、ベストな瞬間なんじゃないか? この気づき、「デザインのむきだし展」から生まれた種。

  *

 僕はでっかい組織よりも、個々、一人一人の方が好きだ。

 一人一人、主役のストーリーを持っている。とても面白い。

 来場された一人一人も、今、この文章を読んでいる一人一人も。生まれてから、今、そして明日につながるストーリーがあるだろう。そんなストーリーの中。

 「デザインのむきだし展」で、ほんのちょっとでも「なんかいいな」と感じる瞬間があったら、とっても嬉しい!

 日々、辛いこととか、しんどいこととか、そんなことばっかかもしれない。でも。身近な人の笑顔とか、くだらなさで吹き出す会話とか。小さくても、確実にいいことはある。

 そういったことにアンテナを向けて、意識するのもデザイン。日常の中で「なんかいいな」と感じる瞬間こそ、「デザイン」。

 会社帰りやデート途中、飲みの前。デザインの「背景にあるストーリー」を読む。気持ちが上がる、シーンのひとつ。これからも、僕はデザインをつくるだろう。くだらない文章を書き続けるだろう。

 一人一人、もっと話したい気持ちは、「つくること・伝えること」を通して、これからも会話していく。じっくり、コトコト。「人」と築きあげて、「人」に伝える。それも、大切な「デザイン」なんだ。

 デザイナーも、デザイナーではない人も。そういった“共通のデザイン”にふれる、すべての人たちが。日々、笑顔で過ごしていけるように。心から強く願っている。

  *  *  *

 ……もちろん、「デザインのむきだし展」を実施したこと、無事に終えたことは、僕の人生のゴールでもなんでもない。ましてや、「プロ」の「デザイナー」になっていない。

 というか、ここから就職活動だ。本腰いれなきゃ。マジで。

 自室の作業デスクから立ち上がり、ベランダに出る。夕焼け。真っ赤な夕焼け。じっと眺める。よーし、ポジティブだ。自分の中から、熱量が沸き上がる。わかる。意識できる。いける。

 再び、デスクに戻る。今まで放置していた、“就活サイトのデザイン会社・企業紹介メール”をちゃんとチェックしようと、メーラーを開く。一通の新規受信に気づく。開封前のメール。

  *

「送信元:ナカヤマヒトシ」

先日、中芽白での展示におじゃました、ナカヤマです。
丁寧な御礼のメール、ありがとう。
大切な気づきがあったようで、僕もとても嬉しいです。

あと、君がコツコツ書き続けている、
「『デザインのむきだし展』開催までのブログ」、読みましたよ。

熱心に「言葉」に起こすこと、それを「続ける」こと。
とても、いいことだと思います。僕も続けているしね(笑)

ところで、これから春に向けて、
僕の会社「黒子のD」のデザイナー求人を出そうと考えているのですが、
もし興味があったら、お話ししませんか?

黒子のD
ナカヤマヒトシ


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次の話、「第22話. メッセージ。」はコチラです。
「あらすじ・コンセプト・目次」はコチラをご覧ください。

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グラフィックデザイナー。グッドデザイン賞受賞。東京デザイナー学院講師。日本タイポ協会会員。YouTube→bit.ly/2KHHgo1 著書「デザイナーになる!MdN」→https://amzn.to/2USvPvi デザイン事例サイト→https://atooshi.com
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