共同運営で失敗した話

こんにちは。

うみです。
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アフィリエイトからほぼ撤退して結構長くなってきて、それなりに一般的な経営者っぽいこともやってきて、提供できる情報が結構多くなってきました。

またそのうち有料マガジンを始めようかなと思っていたりします。若干コミュニティが欲しい。
(※来期から役員報酬を上げるというのもある)

今日のテーマは記事タイトルの通り「共同運営で失敗した話」です。
※今回は全員が見られるやつです。

これを読んでいる多くの人は知っているかと思いますが、以前コワーキングスペースを共同運営して、いや、しようとして失敗したことがあります。

あれは2019年の春頃の出来事なので、気がつけばもう5年が経とうとしています。驚きですね。もうそんなに経ったのかと・・・

なので実はもうあんまり覚えていないですし、当時はどえらく悩んだりキレ散らかしたりもしましたが、実際の被害としてはかなり小さいもので、今となっては思い出すこともほとんどないのですが・・・共同運営やそもそも人を雇ったり、人と何か仕事を行うという上でやはりこの経験はあって良かったなと思うこともあるので、そういったことを書こうと思います。今更ですが・・・

共同運営の概要

最初に共同運営でコワーキングスペースをやる、というこの企画、プロジェクトの概要をまとめるとこんな感じです。

・僕、ブロガーのAさん、不動産業界のBさんの3人で運営
・品川でコワーキングスペースを立ち上げて運営
・それぞれ3人同じ金額を出資
・AさんとBさんで企画が立ち上がり、そこに誘われる形で参入
・Aさんとは面識があったがBさんとはない

これ以上特に思い出せないというか、実は特に何か取り決めがあったわけでもなく、ヌルっとスタートした感じで、法人設立段階で決まっていたことはせいぜい出資金くらいで、それが本当に良くないというのは割と早々に気づいたんですが・・・

「お金を稼ぐ」を主軸にしないと事業はうまくいかないという話

そもそもコワーキングスペースは儲かる事業でないですし、そこに3人も運営がいれば儲けはほとんどないだろうということはわかっていました。

これはおそらく3人ともある程度理解はしていて、「多少でも利益が出れば良いかな」くらいでスタートしていたように思います。

だけどこれが本当に良くない・・・

僕はこの後に受注でウェブ関連の仕事をしたり、レンタルのサービスを始めたり、自社商品を作って売ってみたりしたのですが、何をするにしても確実に言えることは、事業は収入を主軸に置かないと失敗してしまうということです。

これは事業をする上で仕入れ原価や固定費が発生するケースでは絶対的に言えます。

いろいろやってみたのですが、事業を上手く軌道に乗せるためにはまず「お金を稼ぐ」というところからブレないことが絶対条件で、ここからブレると絶対に上手くいきません・・・

これは普通に考えれば当たり前なのですが、原価や固定費の掛からない例えばブログアフィリエイトとかYouTubeやインスタ運営とかだと、趣味半分でなんとかなってしまうんですよね。

出ていくお金がほとんどない事業であれば、「少し儲ける、最悪赤字にならなければ良いか~」くらいの気持ちでも、それを実現するのは難しくはありません。

なんせ出ていくお金がないわけですから、趣味でブログを書いていてもちょい利益か最悪月1,000円程度の赤字、という結果しかありません。自分の労力を無視すれば「損失出すぎてやってられんわ~」とはなりにくいんです。

しかし仕入れが必要な仕事だったり、固定費が発生する仕事では「少し儲ける、最悪赤字にならなければ良いか~」くらいの気の持ちようでやって売上がほぼ出なければ、出費が丸々損失となってしまいます。

コワーキングスペースの場合仕入れはゼロですが家賃や光熱費、人を雇えば人件費などの固定費が発生します。

自分たちが働いて極力人件費を抑えても、家賃は発生するのでその分は経費として絶対に発生してきます。

たとえ負担額が5万程度であったとしても、売上が0であれば毎月5万円の損失となります。

5万円というのはそれほど大きな出費ではないように思いますが、冷静に考えれば時給1,000円のアルバイト50時間分くらいの費用ですから、無駄に掛かってしまう費用としてはまあまあ大きいです。
年間60万、2年で120万ですからね・・・

これを出さないために(赤字にしないために)どうするべきか?

という考えは、実は「儲けるためにはどうするべきか?」と何も変わらないはずで、そもそも「多少でも利益が出れば良いかな」くらいでスタートした時点で失敗するのは目に見えていたかなと今になって思います。

少し余談ですが、事業を立ち上げる場合、今は売上目標の設定をちゃんとやります。

3人でやる場合、最低でも年間粗利3000万くらい。原価率50%の事業なら売上6000万、30%なら4200万くらい・・・?
コワーキングスペースは原価はほぼゼロなので売上3000万、月250万くらいですかね。最悪この半分は見込めないと・・・

お金よりも揉める要因になりやすいこと

共同経営や会社の共同設立はお金で揉めやすいというのはよく耳にしますが、お金で揉めるのはおそらく相当儲けてしまった時くらいで、おそらく多くのケースにおいて揉める要因は、

・事業の目的の不一致
・権限が不明確

の2つだと思います。

これは恒久的な共同運営だけでなく、プロジェクト単位で人と仕事をする場合や、採用する際においてもこれが原因で失敗することは多々あるんじゃないかと思います。

そもそも目的は何だったのか・・・

コワーキングスペースの運営の目的はぶっちゃけ僕は正直あんまり覚えていませんが、少なくとも3人で明確な目的があったわけではなく、方向性も定まっていなかったように思います。

少なくともブロガーのAさんは賢い人で、失敗しても自身が運営するサロンで活用したり、自分の仕事場にすれば良いという逃げ道があったようで、彼は彼なりに(これをやる)明確な目的があったようです(想像です)。

これ(目的)について話合った記憶はありませんが、実際に話し合いをしたとしても、自分がその事業をやりたい理由、目的について本当のことを言うかどうかもわからないので、ちゃんとすり合わせをしたとしても確実に全員が同じ目的に向かって進めるとは限りません。

権限を明確に決めるのは難しい

ちょっと事例があるかわからないのですが、どんな組織でもやはり目的を達成するためには縦割りがおそらく必ず必要で、仕事レベルで各人に権限の優劣をつけないと上手くいかないんじゃないかと思いました。

権限が明確になっていない場合、やや極論ですが、会社のお金でボールペン一つ買うことさえも、責任者(共同運営者)全員の許可が必要になってきます。

もちろんそんな小さい買い物のためにいちいち全員に報告して了承を得ないと買えない、なんてやっていられないので、事後報告で済ませることになるわけですが、だとすると「どこまでが事後報告で問題なくて、どこからが事前確認が必要か」がわかりづらいですし、人によって認識の違いもあります。ボールペン一個でも「会社の金を勝手に使うな」と思う人はいると思いますし、おかしいことを言ってるとも思いません。

今回僕らの場合、すごく覚えているのは、僕の知らないところでアルバイトの採用が決まっていたことです。
※採用することが決まったのではなく、知らないバイトがいきなりメンバー入りした

ただでさえ「これ多分赤字や・・・」と思っていたところに知らない間に人を雇っていたので、多分これがトドメでやめたんだと思う・・・

共同事業は最初に最高権力者を決めて、何かあった際は基本的にその人に相談する、という形にするべきだったように思います。

また、最高権力者が暴走しないように、他の2人が「ダメ」って判断した時点でやめさせるような対策も必要だったり・・・

この権限問題って実際のところかなり難しいですし、役員が複数人いる会社であれば大なり小なり揉め事は日常茶飯事なんじゃないでしょうか・・・

自分は人を見るセンスがない(おまけ)

共同運営については本当にあまり覚えておらず、この辺までの話しかできません・・・

ただ最後に本当に勉強になったなと思ったこと、これをやって良かったなと思ったことは、

「自分は人を見るセンスがない」

ということが判明したことです。

僕はこれまで自分をそんなふうに思ったことは一度もありませんでした。

というのもこれまで僕は自分のことをそれほど能力の高い人間だと思っておらず、他人から尊重される存在だと思ったこともありませんでした。

そのため、僕はいわゆる「自分に良くしてくれる人」は無条件で「良い人」だと思っていたのですが、それがそうでもないということがこの件でわかりました。

世の中には信用してはいけない人間というのがいて、そんな信用してはいけない人間でも、取り入りたい人間に対しては丁重に扱うので良い人に見えてしまうんですよね。

これは多分だいたいの大人なら知っていることかもしれませんが、僕は本当にそれがわからなかったので、非常に良い勉強になりました。

また、この件から僕は「人を見る能力」というのを意識するようになったのですが、実際のところ僕はその能力がそもそも平均的な人より劣っていることがわかってきました(笑)

そもそも人の顔や名前が全然覚えられないですし、人が周りからどのような評価がされているのかとか、他人が知らないとこで何をしているかとか気にしたこともほとんどありませんでした。

これまでも思い返してみるとそういう「信用したらいけない人」を信用してやや失敗したことがあったりもしたなーとか思ったり・・・

幸い僕はそんなに馬鹿じゃないので、騙されて詐欺に遭ったりとかそんな経験はないですし、そもそも騙そうとしてくる人に遭遇したことも殆どないのですが、他人に足を引っ張られるということは多々あったような・・・

僕のように「人を見るセンスがない」人に伝えたいことは、

・自分がつける評価より、周りの評価を気にしましょう
・NGリスト(◯◯さんがいるから嫌的なやつ)が多数ある人には気をつけましょう
・信用できる人を見つけてその人の意見を仰ぎましょう

です。

終わりです。

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