新理念、ビジョン、ミッション、バリューを、決めた背景について、スタッフに伝えたこと

2019年7月1日、社長交代いたしました。


本当に略儀ながら失礼いたします。今後ともよろしくお願いいたします。

さて。

社長交代に伴い、現会長である市位と、スタッフと、みんなと、いろいろと会話を重ねてきました。理念について、これからJAMSTOREが目指すべき未来について。社長交代っていうタイミングがいいキッカケなりました。

その結果、理念・ビジョン・ミッション・バリュー、この4つを新たに言語化しなおすことにしました。それがこちら。

●理念|
JOY&MAKE ー 楽しもう、そして創りだそう

●ビジョン(将来の構想・展望)|
クリエイティブの力で、「やさしい循環」を育む 

●ミッション(使命、任務)|
クリエイティブの力で、目的を果たす

●バリュー(価値)|
「整理整頓 ✕ クリエイティブ」

今回のnoteでは、それぞれの言葉が決まった際、私からスタッフに伝えた話をご紹介させてください。
社内向けの言葉を公にするのも、なんだか変かもしれませんが、公にすることで自分自身も決意したいなという思いもあり。
但し長文です(笑 

新理念:「JOY&MAKE ー 楽しもう、そして創りだそう」について


●全仕事に通ずるスタンスは、
やはり「JOY&MAKE」であるべきだ、と。

JOY&MAKE=楽しいものづくり。ここからわたしたちJAMはスタートしました。JOY&MAKEはやっぱり、これからも大切な判断基準であって、経営者である我々も、ともに働くスタッフも、常にこの理念に沿った選択・行動をしていくべきなんじゃないかと、今回あらためて考えさせられました。

同時に、「楽しい」という言葉をどう解釈するかは、個々それぞれなんだなとも、今回みんなとのブレストの中でつくづく思いました。怪しいかもしれない、わかりにくいかもしれない(笑) でも、それでいいのかも、とも。
やっぱり、私はこの組織で「楽しい」を創りたいんです。


●Q:なぜ「楽しい」にこだわるのか?
ここまで楽しいにこだわるのは、正直、私自身が楽しくないことをしたくないからだと思います。続かないんです、楽しくないと。

楽しいとは、①喜びを感じること ②心身ともにラクになること
と私は理解しています。

楽しくない職場、楽しくない仕事、楽しくない業務ツール。
どれも私の中から排除したいものばかり。

楽しくあるために、
私は「クリエイティブ」な仕事がしたい。
そのために、創造力を、企画力を磨き続けたい。
お客様にとって、また仲間にとっての「楽しい」を実現したいんです。

●自分たちに、お客様に、世の中に、問いかける理念に
今回「楽しもう、そして創りだそう」という形で、文末を誰かに呼びかけるようなフレーズにしました。何回も消したり足したり、また消したり、ひらがなにしたり…を繰り返しながら(笑
これはまだ私たちが、常に楽しい仕事ばかりできてる訳じゃないよね、いわば成長段階にあるよね、これからどんどんそっちを目指していこうね、という意味です。
そして、日々の仕事で判断に迷った時に、楽しい方を選ぼうよ、という意味もあります。創り出そう、も同様です。
お客様に対しても受け身の御用聞きじゃなく、前向きで能動的で、自発的なスタンスでいたい。お客様が喜んでくれること、私たちに対してお金を払う「意味」って、受け身のスタンスでいるつくり手には、きっと生みだせるはずがないから。

いわば自戒の念を理念にこめた、とも言えますね(笑

●意味のある仕事をしたい
週末、こんな記事がTwitterから流れてきて読んでました。

「GAFAのなかで、Appleだけが「意味」の世界で闘っているグローバル競争で生き残るのに必要な、たったひとつの考え方」

この記事の中にあった、いくつかの見出し
<日本車のほとんどは「役に立つけど意味がない」>
<「役に立つ」ことの価値はなくなりはじめている>

この言葉だけでもすでに、言いたいことは伝わってるかもしれないんですが、「役に立つ」ものの代替品(会社)は、いくらでもあるんだ、ということ。だから理念にはやはり、「楽しい」という意味が入ってないとだめだな、と。
なぜなら近い将来、リモートワークが当たり前になったとき、女性が時短で働くことが普通になったとき、私たちのような職場環境が対して珍しくもなく、世の中に溢れかえった時(今でも既にデフォルトになりつつあるけど)、お客様にとって、JAMSTOREが存在する「意味」は、いったいどこにあるべきなんだろうか?と。
リモートワーク出来る職場環境でもない、インタビューできます、ライティング・デザインできます!でもない。それは本質じゃない。
私たちJAMSTOREは「楽しい」という「意味」を生み出せる組織でなければ、個人の集まりでなければ、未来がイメージできなかったんです。

みんながせっかく優れたスキルを持って集まってくれても、一生懸命「役に立つ」仕事をしてくれても、「ほかの制作会社と何が違うの?」と淘汰される未来がかならずくる。
こないだの企画会議で、たくさんの人が口々に話してくれたモチベーション=「誰かに喜んでもらえること」を得られる環境が無くなってしまう。それはかなり悲しいなと。
<楽しいを生み出せるクリエイティブ集団=JAMSTORE>、この意味を旗振って示していくのが、これから私の仕事かな、とも思っています。


楽しくあるために、JAMSTOREは「箱」であり続けたい。
いろんな人たちが集まってくれるフィールド、楽しい仕事ができる環境をこれからも築き続けたいと思っています。
近い将来子育てが一段落して、この箱を飛び出して、次のステージにいきたいと思う人も出てくると思う。一方でこの箱を守りたい、ここでクリエイティブを続けたいと思ってくれる人もいると思う。新しい人も入ってくるでしょう。
私はこのいろんな人が出入りしたくなる、出入りできる箱を守り続けたい。
だからこそいま「楽しもう、そして創りだそう」だなと。自分の中で落ちました。

属人的に働く私たちにとって、「その仕事って楽しいの?嬉しいの?自分が喜ぶためには、なにをすべきなの?」

私たちのお客様にとって、「この仕事の仕方って嬉しいの?必要なの?それで喜んでもらえるの?ホントにお客様が目指していることなの?問題の本質なの?我々は本当はなにをすべきなの?」

その答えをすべての仕事で、見つけるのは難しいかもしれない。けれど見つけようと思わない限り、きっと見つからない。だからこそ、いま新理念「JOY&MAKE ー 楽しもう、そして創りだそう」。改めて心においてお仕事していきます。


ビジョン:クリエイティブの力で、「やさしい循環」を育む について

●これは理念を受けた、良い「ビジョン」だな、と。
みんなから出してもらった意見、ほんとにいろいろありました。
と。企画で口火をきってくれたYさん筆頭に、意見くれたみんなホントにありがとう。
アンケートの結果も、みんなの意見もどれもいいなと思ったので、結果的に一番多かった「育むクリエイティブで、優しい循環を」
「クリエイティブで育む、優しい循環」このふたつを育む、」(同数票)を
ミックスさせました。
さっきの理念の後に、このビジョンがきた時、私の中ではストーーーーン!!と音がするくらい、すごくしっくりきました。

JOY&MAKEの理念に基づいて、結果的にやさしい循環でビジネスをしたいんだと、
この循環をひろげたい、つなげたいんだ、と。
(もらった案の中に「ひろげたい」「つなげたい」など、そのほかにもいろんないい言葉がありました。ほんとありがとう。)

このビジョンを実現するために、行動する。その時々の判断基準が「理念」なんだな、と私は腑に落ちましたが皆さんはいかがですか?


ミッション:「クリエイティブの力で、目的を果たす」について

「クリエイティブの力で、目的を果たす」は比較的、腹落ちしやすかったのかもしれないですよね。普段仕事でみんなやってることなので。
いま「学び」のテーマを掲げているのも、業務時間内に学んでいるのも、このクリエイティブ力をあげるためにやっていること。

逆に言えば、クリエイティブ力が低下することは、我々の命取りになる、ということ。我々にとって、学びは「仕入れ」です。ミッションを果たすために、どんどんいいネタ(情報、スキル)を仕入れていきましょう。


バリュー:「「整理整頓 ✕ クリエイティブ」」について

「整理整頓 ✕ クリエイティブ」はつまり、ヒアリング力、理解力、企画力、提案力が無いとできないことだと思っています。でもこれって、単に松本ひとりが整理整頓=インタビューするから、ではなく、
すでにみんながやってくれている&やろうと努力してくれているなと。

求人チームがJさん筆頭に、(無邪気に)無茶発注してくる営業さんの話を聞き、理解し、それをデザイナーに伝え、デザイナーなりに営業さんを理解しようとしてくれ、校正は、急いで作ったメンバーのこと、お客様のことを考えてすすんでチェックしてくれる。

Oさん、MさんなどWEB・DTPチームが、顧客を理解し目的を理解し、なんとか形にしようとする。ホスピタリティのある提案をする。単に「効率」だけで切り捨てない。(正しくは切り捨てられない「お人好し」かも笑。JAMストアの良いとこであり悪いとこでもあるけどw)

クリエイティブを支える広報チーム、庶務チームも、ヒアリング力、理解力、企画力、提案力でバックヤードで支えてくれる。支えようとしてくれてる。

整理整頓✕クリエイティブは、JAMSTORE流の仕事スタイルであり、スタンス。だからこそ、もはや松本一人の力ではない、と感じています。
松本のインタビュー&ライティングは、自社で特徴のひとつとして売りにはしても、整理整頓=松本のインタビューだけではない、全社で大事にしたい仕事の流儀だ、ということだけはこの場で明言しておきたいなと思っています。


最後に 〜 未来を創るために、「制作事務所」という枠を超える

理念「楽しもう、そして創りだそう」は、「結局、ふりだしに戻ってる!」「え!?唐突やな!どしたどした?」と、いろんな声が聞こえそうだけど(笑、最終着地するまで、みんなの意見ふくめ、いろんな試行錯誤があり、ようやくたどり着けた大切な理念です。

経営陣としても足元を見つめるいい機会にもなりました。これまであまり「理念とは?」なんて話をしてこなかったので、代表が変わるこの機会に良い時間をもらえてよかったな、と。改めましてご協力感謝です。

これから先、この良いメンツが揃っているのに「制作事務所」という枠にとどまるのはもったいない、と思ってます。結構、真剣に。
先述の「役に立つけど、意味がない」会社にならないためにも、ね。

だからいっぱい「学び」を仕入れられる環境にして、クリエイティブの肥やしにしていきます。そして大切なメイン事業「広告制作」ビジネスを育てていきます。
広告制作は大切なメイン事業です。でも「制作会社であれ!」という「理念」じゃない。「制作事務所」というコアビジネスは「大切」にしていきたい。でも「固執」する必要はない。

お客様、家族、あなたの周りの誰かに喜んでもらうには?みんなも仕事で楽しくなるには、何をすべきか。考え、悩み、生み出し、行動すると、制作事業の枠を超えるかもしれない。
でもきっと、そこに「意味」も伴うと信じています。

楽しくないクリエイティブなんて、誰からも必要とされ“続けない”はず。
クリエイティブの力で楽しく「やさしい循環」を育み続けるために。これからもよろしくお願いします。

2019年7月吉日 代表取締役社長 松本裕美(登記上は市位裕美w)

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