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ポスター貼りの広告効果をフェルミ推定してみた

元気です。

先日ヴォレアス北海道のメンバーと、ポスター張りをした。シーズンポスターをみんなで手分けし、旭川を中心にお店や会社をまわりポスターを貼っていただきました。

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想像以上に皆さん、好意的にポスターを受け取っていただき、また選手と一緒に街中を駆け回ったのでヴォレアス北海道のことを知っている方からはとても喜ばれたりすることもありました。

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<おとべ理容院>

このポスター貼り、プロスポーツクラブはどこのチームも行なっている活動と思いますし、認知度がない状況から認知度を作るためにはものすごく効果的な施策だよ、という話をよく聞きます。しかしながら、なかなか目の前の仕事に忙殺されて、ポスター貼りの業務に注力できていないというチームも多いのではないかと思います。

そこで、ポスター貼りを行なった時のポスター一枚あたりの広告効果というものを、フェルミ推定して計算してみようと思います。

(※フェルミ推定:フェルミ推定とは数字や規模が分からない現象に対して現在わかる数字からおおよその推定をする推定方法です。エンリコ・フェルミという物理学者が、原子爆弾か何かの被害の大きさを推定するために使い始めたそうです)

+ー+ー+ー+ー
<命題> 1枚あたりの平均的な広告換算価値を推定する

<考え方>

①ポスター1枚を貼った時、一定期間(今回の場合は6ヶ月<シーズン期間の10月〜翌3月とする)にどれだけの人の目に触れるかを考える。

②貼られる場所によって、人の目に触れる回数や見やすさは異なるが平均を取って、ある平均的地点の壁に貼った時の人の目に触れる回数を広告換算価値としてそれぞれ計算する。

③一般的にポスターを貼る場所は、会社の事務所・飲食店・小売店などである。会社の事務所と飲食店・小売店は、単純接触回数が異なるため、それぞれで広告換算価値を計算することにする。

④平均的時点の場所の設定としては下記を設定する。

<飲食店>
席数20、昼食:1回転/夜1回転する定食屋。(週休1日)
<会社>
従業員30名、来客1日10人、玄関に貼付。

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<鷹の爪 本店>

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<飲食店>
まずこの飲食店に来店する人数は、客・従業員・出入り業者である。
今回は壁に貼ったとすると出入り業者は、客が滞在する場所にゆっくりする回数はほぼ少ないことから誤差として除外する。従業員は繰り返し接触はするが、広告換算価値を計算することが目的なので、一人当たり一回とする。

当該飲食店の月間の来店人数は20×2(昼夜)×28(営業日数)=1,120人
として繰り返しきてる人も含め1,000名とする。
1,000*0.8=800が壁で接触をするとすると、6ヶ月では4,800回の単純接触をすると推定する。
これに従業員(10名)を含め4,810回とする。

<会社>
この会社に1ヶ月に来訪する人数は、10(人/日)×23(営業日)=230人である。そのうち60%がポスターを目にするとすると、230*0.6=138人である。
半年では138×6=828人が接触する。これに従業員を加え858人が接触したと考える。

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<広告換算価値の計算>
・広告換算価値の計算は、考え方がいろいろあるが、スマートフォンに代表されるIT端末よりも新聞やフリーペーパーなどの単純接触に近い。
新聞の計算は部数と広告の大きさによって異なるがインプレッションと接触割合の係数で決まると考えられる。今回は単純接触回数で出ているので、接触割の係数が1に近いTV欄横の広告枠と部数の比率で考えることにする。


・北海道新聞部数:97万部
・テレビ広告横:66万円
 から1ページビュー66/97≒0.7円とする。(どちらの数字も多少は違うだろうが一旦これで計算する)
→ 飲食店:4,810(人)*0.7(円)=3,367円
→ 会社事務所:828(人)*0.7(円)=579円
となる。
(ただし貼る場所・期間・来訪人数によって大きく差異は出る)
+ー+ー+ー+ー+ー
ちなみに先日、私と関根ヒカルのチームで配った枚数は、約50枚である。
飲食店も会社事務所も配ったが、平均をとっても1973*50=98,650円の価値があると考えられる。
チーム全体では約350枚なので、飲食と会社事務所が半々で平均と欠けたとしても、350(枚)*1973(円/枚)=690,550(円)の広告価値換算である。

さらに、ポスターは旭川地域に集中的に配布をしているため何度も目にすることによって、刷り込みもされていくため枚数を増やせば増やすほどこの効果は増していくと考えられる。

このように、目に触れる場所のポスターの価値と効果は絶大である。会社の事務所などに貼ってもらうこともある程度は意味をなすけれど、広告効果的な価値を考えると「飲食店」「来客が多い店」「目に触れる場所」であるほど、ポスターの価値は高まりそうである。

ポスター自体の制作・印刷コストは、数千枚刷れば1枚数十円だ。そして効果は場所によってはその数十倍あることがわかった。自費で広告を出すことができないスポーツチームにとっては、ポスター配りは金のなる木と思い、時間を見つけてはせっせと配っていくのが良さそうである。

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<紀文寿司>

ということでこれからも、地道にポスター貼りをさせていただきますので、ひょっこりと現れたら是非目立つところに単純接触が多い所に貼っていただければ、これほど嬉しいことはありません!

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