筋肉BOYや原色GALも、我を忘れて大騒ぎ♪

「はかしぇはかしぇ~」
なんだ? 「おつむの緩い助手」みたいな呼び方をして。
「うぅ、ヒドいぃ」
あー、分かった分かった。お前有用、俺の次に天才。
「へへへぇ」
で、なんだ?

「あ、そだ。博士てば最近、身体を鍛えてるんだよねぇ?」
うむ。
「どうして?」
それはな、「不健康マッスル」の構築を目的としておる。
「何それ?」
分からぬか? インテリマッスルのギャップ萌え~♪を目指しておるのだ。
「インテリって不健康? はてなぁ?」

つまりだな。
「街で悪漢に襲われている女性」を、俺が救うのだよ。
「あ……ありがとうございます」
なんの。(筋肉を無駄に誇張)
「せめて、お名前を」
名乗るほどのキタナカヒロユではありませんよ(不自然に携帯番号のメモを落としながら)。

そして惹かれあう心と心。
お互いのコトを知り合うにつれ、俺の知的さに益々惚れる彼女。
でも、私とは不釣合いだわ。キタナカさんってば完璧超人なんだもの(具体的には2000万パワー)。

そこで、俺の繊細にして病弱な一面が見え隠れする。
「あぁ、キタナカさんのこんな弱い一面を見れるのは私だけなのね。私がキタナカさんを守るコトもできるのね」なんちてな。
もう、タマランだろ? ギャップだよ、ギャップ!
これこそ21世紀の「正しいモテ」の姿だねッ!

「……ぐぅ」
おい、寝てるのかよ!
「んぁ…。もう終わったの? バカげたお話」
バカげたって言うな! 俺は大真面目だ!
「それって最悪ですぅ」

むぅ。
じゃ「燃焼系オギノ式」って思い付いたのだが、どうだろう?
「話の矛先の変え方もヘタだし、ググったら41件くらい引っ掛かりそうですねぇ」
うぐ、妙に具体的だな。
いいんだい! 金を貰ってる訳じゃないんだから、一々思い付いたコトをググってられるかってんだ!
「開き直りは、みっともないですぅ」
ぐむぬぅ……。しょぼくれ~。

――自分のツッコミに、一々落ち込む癖はやめれ、俺!

タメになるコトは書けていませんが、サポートいただけたら励みになります。よろしくお願い申し上げます。